昨年2月には、「ひとみ」を積んだH2A F30のロケット雲を撮っているが、これはRICOH CaplioR2による。
今回はCASIO EX-10にて。同様に立須まで出向こうかと思ったが間に合わず。浜松市北区の三岳山麓での撮影となった。
H2A 32号機は、Xバンド防衛通信衛星「きらめき2号」を積んで、2017/1/24 16:44:00に打ち上げられている。
浜松の日没は17:10。17時半ごろか、徐々に明るさを落としていく西空に、白く明るい小雲がぽぽっと見え始める。
40分ごろには、夕焼けもかなりおとなしくなり、おなじみになったとぐろを巻いたロケット雲が現れてきた。
EX-10は、肉眼で見えるものはお任せできれいに撮れる。冒頭がその一枚。ただし、Blogger用に少し縮小してある。
112mm相当、F2.5開放、ISO80、1秒露出、フォーカスはAF。「露出オーバー」表示が出たが、暗い対象はギリギリ出るぐらいが見やすい画になることがある。
H2AF32のロケット雲@三岳山 (28mm相当)
カシオ独自の分類らしいが、「インターバル撮影」は一定時間ごとに静止画を撮ること、「タイムラプス」は一定時間ごとに撮影するが最終的には映像(MOV)として出力すること、という。
本来は前者で行きたいのだが、元フラッグシップ・デジカメのくせにEX-10にはその機能がない。後者で、お任せでのお手並みを拝見することとした。
結論としては、いまいち。
AFで撮ったせいもあるのか、ピントが甘い。後日、MFでテスト撮影してみたが、やはり甘い印象。フルHDといいつつ、解像度が足りてないようにも見える。41フレームで3.3MB強。12MのJPEG1枚よりファイルサイズは小さい。フルHD=2Mとしても小さすぎないか。感度も足りない。長時間露出もISO設定もできない。
静止画の撮影性能を基準として見てしまうと、暗い対象物については動画もTL撮影も、だいぶガッカリな結果になる。
左の映像は、AviUtlで編集している。
TL映像は、20fpsで出力される。あまり深く考えずに撮影インターバルを30秒にしたため、かなり早送りになってしまった。
2コマ1秒程度(約60倍速)までスピードを落とし、フレーム間はイプシロン撮影のような「じわっと補完」をした。
画質も甘いので、もともとのフルHDから720pに落としてある。
撮影時刻は、18時を挟んだ約20分間。
この雲については、ちょっとした話題もあった。
NHKほか民放各社でも、各地でロケット雲が見られた、と報道されたらしい。ただし日テレだけはこれを否定。ロケット雲ではなく彩雲(WebArchive)、と断言している。その記事は、現在も訂正されていない。
一部、ネット上では、24日午後に鹿児島県で打ち上げられたH2Aロケットの影響ではないかとの憶測もあったが、東京航空地方気象台は、「特に珍しいことではなく、ロケットの打ち上げとは関係ないだろう」としている。
気象台が知らなかったのか、記者の聞き方書き方の問題か……某有名Q&Aサイトなどでは、間違った解答がベストアンサーに選ばれていることが珍しくないが、ふとそれを思いおこした。
ちなみにF29で話題になり、F30では撮って記事にもしている。F31は曇られたが、今回F32ではまた見ることができた。
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