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野村アセットマネジメントが、ETF(上場投信)で攻めている。NEXT FUNDSと銘打ち、国内の各種株価指数に加え、商品の代表格である金(1328)、そして海外の株価指数まで品揃えを拡充させてきた。

今までの海外ものは、上海株式指数(1309)の1本のみだったが、7月18日には、ブラジル株式指数・ボベスパ(1325)が上場、続いて29日には、南ア株式指数・FTSE/JSE AfricaTop40(1323)、ロシア株式指数・RTS(1324)がつづく。取引単位は100口単位、数万円程度で、通常の上場株式と同じ取引ができる。一時のブームは去った感はあるが、最先端新興国群といわれるBRICSの、インド以外すべてがETFで賄えることになる。

投信という場合、普通はオープン投信を指す。投資対象、投資方針のバラエティに富み、銀行や郵便局でも買えたりするのだが、売買手数料が高かったり、信託報酬が高かったり、扱ってない商品があったり。その点、ETFであれば、売買手数料は証券会社次第、信託報酬は(常識的には)安い、上場しているのでどこの証券会社でもすべての商品を売買できる。
銀行などでの新興国投信は、販売手数料3%程度、信託報酬2%程度取られる。ETFをネット証券で買うと想定すると、10万円以下は無料というところがあるので販売手数料(相当)は0%、信託報酬は今回の新興国ETFたちではおよそ1%となっているので、その差は大きい。
また、ETFは株式と同じ扱いなので、値段を指定(指値)して買うこともできる。

唯一、オープン投信にできてETFにできないことと言えば、ドルコスト購入か。
ETFは当然口数購入となり、定額購入はできない。が、何も考えずドルコストなら安心、という人は、心に優しくフィットする、毎月分配のグロソブを郵貯あたりで買っておけばいい。

新興国ETFだけでも結構なニュースだが、各種国内株式ETFについても、22日、取引単位の引き下げが発表された。ほぼすべてが1/10となり、多くは1万円台で買えるようになりそう。変更予定日は9月1日。
このETFと投資方針が被る国内株式インデックス投信は、ノーロード(購入手数料無料)も多くなってきたが、信託報酬は相変わらず。長期戦でこつこつ、というムキには、今回のETFは真面目に検討対象になりそうだが、おそらく少数派なんだろう。この日本では。

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