トヨタ版セグウェイ……ウィングレット(Winglet)が1日発表された。
研究・技術 Winglet
Wingletのムービー(本家)
Wingletのムービー(Youtube)
ハンドルの有無などで3機種ある。投影面積は265×464mmでA3に近いサイズ、重さは10kg前後。先輩格セグウェイのそれぞれ1/3程度と軽量コンパクトになっており、小回りが利く。ムービーで判りやすいが、水平リンク機構により、旋回時にはタイヤ(足台)が傾斜する。リチウムイオン電池を搭載し、1時間で満充電。最高6km/hで、機種により5kmないし10kmの走行が可能。登板能力は20°。道交法上、公道の走行はできない。
今秋から、中部国際空港とラグーナ蒲郡で移動手段としての検証、来年には、トレッサ横浜で人込みにおける使用性と他者への影響を調べるという。
2010年代早期の実用を目指すが、現在の製造コストは数100万円(読売新聞)で、市販の見通しは立っていない。
内山田竹志副社長は「試験を通し、機能や価格についての意見を反映させて次のステップに進みたい」と語っている(中日新聞)。
唐突感のある発表だが、ソニーのロボット部門の譲渡を受け、その延長での開発だったようだ。
ソニーのロボットといえば、今は亡きAIBOにQRIO。ホンダのASIMOに対抗すべく、時間を金で買ったのかと思いきや、AIBOもQRIOもソニーがまだ握っているようだ。雑誌のすっぱ抜きが先行し、正式な発表が後手に回ったおかげで、Web上ではかなりの混乱が見られる。ソニーの正式な広報は8月24日付で発表されている。これによれば、「プロジェクトレベルで進めていた一人乗りのトランスポーターに関わる研究開発成果」のみ'07年3月にトヨタに譲渡し、そのための開発員も出向させているとのこと。
別の記事によれば、10人の開発スタッフのうち7人がソニー出身者で、特許約100件のうち40件がソニーからもたらされたものらしい。
なお、セグウェイとの知的所有権の問題はない、という。
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