since 2007.8 by K-ichi

巷では5000km毎に交換すべし、3000km毎が車のため、などと宣伝されている車のオイル交換。多いに越したことはないが年1回でOKとDC2の取説にはある。
原油値上がり以来、なかなか安売りの機会はなかったが、夏ごろに再び¥980/4Lが出てきた。たいていのものはカインズが安いが、エンジンオイルはD2が安い。
現在一般にはSMグレードが使われる。安売りのものはSLが多いが、もともとSJが入っていた車なのでこれで十分。ごくまれにSHオイルも見かけるが、これはとりあえず遠慮しておく。

切れの悪いオイル排出 自前交換は2度目。以前の失敗ポイントを思い起こしながら行う。

準備するものは、新しいオイル3.5L(10W-30)、ドレンボルトのパッキン(ガスケット)、17mmレンチ、10Lバケツ、漏斗、空きペットボトル(500ml)、空きオイル缶、軍手、古新聞2日分、油落とし洗剤。オイルフィルタまで変える場合は4L使うが、2年に1回で十分というので、車検時に頼むことにしている。

ジャッキアップは面倒なので、自作カースロープ(カーランプ)に乗り上げる形で底上げ。命に関わるので、ブレーキを十分に掛けるとともに、輪止めをしっかりする。万が一動き出しても後方に行くように、乗り上げ方は十分考えて行う。
潜って見ると、すぐにオイルパンがあり、その後方にドレンボルトがついている。古新聞を曳き、レンチでゆっくり緩める。滴が垂れてきたらバケツを下に置き、もう十分緩んでいるので手でボルトを外す。このとき手が下にならないようにしないと、オイルを浴びる。やりにくければ、バケツの中にボルトを落としてしまってもよい。

オイルが出きるまで数分かかる。オイルキャップを緩めておくと出が早いという話も聞く。出きったら空きオイル缶に移しておく。バケツから移すには漏斗が要る。2Lペットボトルの上部を切り取って作ったもので代用する。古いオイルはガソリンスタンドが無料で引き取ってくれる。

外したボルトとパッキン ドレンプラグから古いパッキンを外す。ただの平ワッシャのようにも見えるが、自らが潰れることでシール性能を維持している。基本的には毎回交換するが、もう1回ぐらいは使える。

使用前と使用後のパッキン パッキンは裏表があるという。しかし、ホンダ用のものはよく判らない。微妙に丸みのある面と、溶接痕とピン角のある面とがあり、外したパッキン(ディーラー施工)を見ると、ピン角側がオイルパン側になって潰れているよう。ちなみに新品の厚さは2.00mm、使用済みの厚さは1.65mm、潰れ残った最厚部で1.90mmだった。0.25~0.35mmほど潰れたということだろうか。
右の写真では、向かって左の新品は滑らか面が、右の使用済みはオイルパン側が上になっている。穴内面壁の艶の様子から、後から接合したような痕跡がわかる。穴周囲にリブが付いたようになっている部分が、潰れ残った部分。

ボルトにパッキンをはめ、オイルパンに付け直す。手でいっぱいまで締め、レンチで増し締めする。トルクレンチは持ち合わせてないので、1/4回転弱回す。実際に回してみると、1/8回転ぐらいから急にきつくなる。その時点からパッキンが潰れていったのかもしれない。ドレンボルトは、M14、ピッチ1.5mmらしい。1/8回転で0.19mm、1/4回転で0.38mm締まる計算。

下部の準備が整ったら、上から新しいオイルを入れる。
オイル缶は4L。必要なのは3.5Lなので、500ml分は予めペットボトルに除けておく。ペットボトル漏斗を使って3.5L入れる。量はさほどシビアに考えなくても、これでオイルゲージのだいたい真ん中になる。分けておいた500mlは、次回のオイル交換に使ってもよし、機械メンテの注油に使ってもよし。グリスのように留まる用途には向かないが、熱くても寒くても一定の性能を発揮できるオイルなので使える。
オイルキャップを閉めたら試運転。数分回して下部に漏れがないのを確認したら終了。数日運用後に再確認するとより確実。

油汚れ落としパウダー バケツ、漏斗などは、くしゃくしゃにした古新聞で拭い、油落とし洗剤で洗う。新聞はいまいち吸い取りが悪いが、逆に二重程度に敷いただけでも染みにくい。数回ぬぐえばあらかた取れる。
洗剤は、カインズで売っているピンクの粉のがいい。名前はそのまんま「油汚れ落しパウダー」。エーゼットのものをカインズ用に盛り変えたものらしく500gビン入りで198円。手ごろな値段で結構な量があり、本来はハンドクリーナーなので、手でもなんでも洗える。

オイル交換自体は30分たらずでできたが、片付けにはたっぷり30分以上掛かってしまった。

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