インテSiRの13年車検で、「ハイマウントが切れてると車検が通らないんで」と言われた。
勧められるままにリアスポイラーを付けたのだが、これにはハイマウントストップランプが内蔵されていた。
スポイラー無しや派生車種のtypeRなら、リアガラスの内側に付くタイプになるので、球替えは簡単にできるらしい。スポイラー内蔵タイプはLEDが一列に並んだもので、不具合即アッシー交換となる。部品代だけで税込16,275円也。
ちなみにこの灯火(補助制動灯)は、保安基準第三十九条の二で、取り付けの義務化が定められている。取り付け方法や色など細目は告示で定めるとあり、ググればそれも見つけられる。ただしこの装着義務は、平成17年以前に作られた車は除外されている。古い車はこの告示にあるように、「補助制動灯を備えることができる。」という扱い。
転んだら藁ぐらいは掴みたいので、交換したお古はもらうことにし、故障内容などを確認してみた。
アッシーには、STANLEY 050-9233、DESIGN VOLTAGE 12.8V、DESIGN WATTAGE 5.4Wなどの刻印、およびHC27Yという印字がある。
長さ45cm足らずの棒状。赤い散光レンズと黒のABSボディで構成される。
両者は接着されており、容易には開けられない。両者のつなぎ目にピラニアンソーを入れ、地道に切れ込みを入れていった。5mm程度の深さまで刃が入れば分解できる。レンズ側のプラスチックは脆いので、こじるなどすると簡単に割れてしまう。面倒でも全周に刃を入れる。
2本の配線が出ており、黒線にメスのギボシ端子が付いている方がGND、緑白線にオスが付いている方がプラス電源。ここに12Vをつなげる。
一般に、車体本体はマイナスなので、プラス端子は露出部のないメスが使われる。部品側はその逆になる。
中には形状に合わせた細長い基板があり、赤色LEDが44個、1/4W 130Ω抵抗が11個、整流用ダイオードが1個入っている。
パターンを追ってみると、LED4直列に抵抗1本というブロックが11組入っている。全ブロックのGNDを束ねた後、逆接続防止用のダイオードを介してGNDとつながる。
点灯して故障を確認してみる。左端のあたりで少し暗い部分があるが、切れてはいない。
LEDのVFを測ってみると、1.84V~1.87Vの範囲に収まる。1.85Vとみなし電源を12.8Vで計算すると、1ブロックあたり42mAほど、LED1個当たり77mWとなる。全体では0.457A、5.85W。刻印表記とほぼ合う。
故障箇所は、回路図のD22。拡大写真での右から4つ目。VFが5.72Vもある。その影響で、残りのD2x(写真右から3~6つ目)も1.68V程度となり、このブロックには場合によっては他の数分の一の電流しか流れない。
数10円で買えそうなLED1個の劣化のために、取付料込み19k円の出費は痛い。
よくよく法令を読めば、「ちゃんとしたハイマウントだったら付けてもいいよ」と言っている。つまり、故障品など整備不良では車検は通らないが、取り外してしまえばそれはそれでOK、ともいえる。
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