since 2007.8 by K-ichi

毎年、入梅前後のころ、口の周りが荒れる。

口角がピリピリ、チクチクしだしたかと思うと、まもなく痛痒い水疱ができる。やがて破裂し、浸出液でジュクジュクに。しばらくすると発疹は落ち着いて、かさぶたができる。かさぶたは柔軟性が無いため、食事などで口を動かすと、ぱっくり割れて浸出液が出る。かなり痛い。さらに時が経つと、割れたときに血が出るようになる。やっぱり痛い。ただ、血が出る状態になると治癒は近い。かさぶた下が正常に復活しつつある状態、と思われる。

この間、半月あまり。瞼や首筋などにも、痒みが伴うことが多い。ただでさえ蒸し暑くて不快指数高めのこの時期、不快症状で見た目も悪く、原因も判らないまま半月も苦しむのはかなりつらい。

基本的に医者には罹りたくない性質なのだが、この苦行はさすがに堪えたので、診てもらったことがあった。
内科といういわゆる「何でも科」では、はっきりした原因は判らず、「まぁ、湿疹でしょう」。もらった薬で1週間弱で治ったことから、効くには効いたようだった。


あるとき、ピスタチオカシューナッツ、そしてマンゴーもウルシ科で、かぶれることがある、というネタを目にした。

ピスタチオは、ナッツの中でも好きな部類。イラン産がカビ毒汚染、最強の発癌物質、などという報道があっても買ってしまう。ぺちっと割って口に放り込むローテーションが、息をするように身についている。
油脂分の豊富なカシューナッツも、また格別。ミックスナッツでは、写真ほど入ってないことが多く、悲しい。

マンゴーもまた好い。
あるとき、完熟アップルマンゴー(アーウィン種)をもらった。ハウスみかん農家で、ハウスの片隅で「育ててみた」という。マンゴーゼリーなど加工品は口にしたことがあったが、生は別物だった。

赤く色づいた手のひらサイズの大きな実。3枚に下ろすと、待っていたかのように滴る果汁。オレンジ色の果肉に賽の目に切れ込みを入れ、皮の側から押して返すと、よくあるマンゴーカットの完成。濃厚な甘味と、爽やかさを伴う甘い香り。3枚に下ろした「真ん中」は、包丁人の特権としてしゃぶりつくす。

じつはこれが苦行の原因だったよう。
振り返ってみれば、症状はマンゴーをもらった時期に重なる。包丁係のため、最も汁を浴びる立場。タネには必ずしゃぶりつく。その直後に口角に違和感を覚えたこともあった。

今年も頂き物が来た。毒である可能性は高くとも、やはり食べたい。
むしゃぶりつきたい欲望を抑え、すべて包丁で処理。口の周りほか皮膚には一切果汁を付けないように、細心の注意を払っていただく。やっぱり美味い。
食べた後はしっかり洗い流し、手も顔も石鹸で3回洗っておいた。違和感も無い。アレルゲン、敗れたり。

……のつもりだったが、3日後、口角に違和感が出る。例のチクチクした感覚。ちょっと湿っぽい感触。シャワーが当たると、薄皮一枚膜が張ったような感じ。そういえば、この昨日一昨日あたりには、しもの方が妙にむず痒かった。
結局、生食はNGのよう。無念。


リンデロンVG軟膏
半月の苦行は避けたいので、以前「何でも科」でもらった薬について調べてみる。

リンデロンVG軟膏といい、これには副腎皮質ホルモン(ベタメタゾン吉草酸エステル)と抗生物質(ゲンタマイシン硫酸塩)が入っている。薬品名でググってみると、前者はいわゆる「ステロイド」成分で、鎮痛、鎮痒、消炎などの効果がある。湿疹、かぶれほか皮膚疾患全般向けの対症薬らしい。薬効は強く、現行「ステロイド剤」の中でも中位のランク。

発疹の予兆が出ただけで細菌感染はしておらず、抗生物質は要らない。使用期限も今年2月で切れていた。が、背に腹は代えられず、短期使用なら構わないだろうということで使ってみた。

結果は吉。2回塗布、正味1日で収まった。外見上の発疹もなく、違和感も消えた。1週間経つが症状はなく、抑えきったと見てよさそう。


昨年の頂き物。


刃渡り15cm

おなじみのカット

タネの入った鞘

鞘を剥いたところ

3枚に下ろした「真ん中」には、大きくて薄いタネがひとつ入っている。サメの卵を連想する。

果肉を取り去ると、膨らみから中身の位置が判る。光にかざしてもいい。はさみで周囲を切り取ると、鞘は簡単に分解でき、タネ本体を取り出せる。これを播いた。

大部分が栄養タンクである胚乳もしくは子葉で、それを包みきれていない茶色の膜が種皮。胚軸は隠れていて、種皮につながる茶色い紐は、それではない。


播種後2週間

播種後20日

播種後40日

冬季屋内退避中

6/22の様子

10日ほどで芽が出てくる。赤黒いそれはどんどん伸び、ある高さで複数枚の赤黒い葉を展開する。葉が緑になると、再び頂部から芽が伸び、複数枚の葉を展開……を繰り替えす。冬までに3段ほど育つ。
あっという間に手狭になったので、現在は8号鉢に、赤玉+腐葉土で植えてある。

12月に雪が降ったとき、雪が乗った部分だけ褐変した。急ぎ屋内退避させ、年越し。痛んだ葉の多くは、徐々に痛みが広がり、枯れ落ちていった。暖房無しながら、屋内窓際は居心地がよかったのか、新芽を伸ばしていた。

3月後半に再び表へ出す。まだ時折霜が降り、鉢が凍ることもあったが、どこまで耐えられるか確認したかったため。新芽は痛み、ついに一鉢は天に召された。
生きている方も、頂芽が痛んだためか、いまは2本に枝分かれしている。元気は取り戻した。

播種はこれより以前にも試みていたが、失敗していた。今年のように、そもそもしいなの場合もあるが、ちゃんと育っていてもダメだった。原因はおそらく、果実の冷蔵。完熟だからと2、3日冷蔵してあったタネを取り出して見ると、芽(根?)になる部分が黒変している。播くと、少し伸びる様子は見せたものの、そのまま黒くなってしまった。育ったものは、「さっきもらったから、冷やしておいたよ」と聞いて、間髪入れずに救出したタネ。

マンゴーは、ともかく寒さに弱いよう。播種を考えるなら、冷蔵は切り分けた後が無難。栽培中はあらゆる部位において氷点下を避ける。雪が乗ればそこから枯れ、根が凍れば息の根が止まる。
開花結実は未経験に付き今後の課題。

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