since 2007.8 by K-ichi


「錦糸卵」の木
あさって立春を迎えるとはいえ、季節はずれの陽気。静岡では20℃を超えたらしい。

ロウバイは盛りを過ぎ、キンシタマゴノキことマンサクが咲き始めている。
鼻もそろそろ反応してきた。月末頃から微妙な雰囲気に。スギ花粉はだいたい2月初旬のイメージだが、昨年は下旬'09には1月半ばと、ばらつきはある。

キイチゴ類はまだ冬の景色。なかにはウォームアップを始めた者もいる。
カジイチゴ(Rubus trifidus)は、一部葉を残しつつ冬芽がほころんできた。


カジイチゴ

カジイチゴ冬芽

トヨラクサイチゴ

カジコジキ

カジコジキ冬芽

カジイチゴ、コジキイチゴ(R. sumatranus)、クサイチゴ(R. hirsutus)といったあたりは、落葉樹といいつつもギリギリまで葉を残したがる。
これらを親に持つ、トヨラクサイチゴ(R. × toyorensis)(カジ×クサ)やその実生、カジコジキ(R. trifidus × R. sumatranus ※※)(カジ×コジキ)らも似たような性格。ただ、片親がカジイチゴでも、ヒメカジイチゴ(R. × medius)(カジ×ニガ)にはすでに葉が無く、カジモミジ(R. trifidus × R. palmatus ※※)(カジ×モミジ)では、ごくわずかに残るのみ。いずれも冬芽はまだ固い。


カジモミジ(小葉)

カジモミジ(小葉)冬芽

カジモミジ冬芽

ヒメカジイチゴ冬芽

冬芽が固いのは、もう片親のモミジイチゴ(R. palmatus)やニガイチゴ(R. microphyllus)の影響と思われる。クマイチゴ(R. crataegifolius)、エビガライチゴ(R. phoenicolasius)、クロイチゴ(R. mesogaeus)等々、ほとんどのキイチゴはまだ固い。


モミジイチゴ(切葉)冬芽

ニガイチゴ冬芽

クマイチゴ冬芽

エビガライチゴ冬芽

クロイチゴ冬芽

ミヤマニガイチゴ冬芽

ハスノハイチゴ冬芽

ボイセンベリー冬芽

インディアンサマー冬芽

この冬には、ブラックベリーが咲いた

エバーグリーン(R. laciniatus ※)の方は、熟す前に枯れてきた。一方でソーンフリー(R. fruticosus ※)は、結実は無いものの、まだ蕾が生きている。この分だと春まで持つかもしれない。
いずれも葉を残している。ブラックベリーは寒さに弱いと聞くが、にわかに信じ難い。春の目覚めは遅めなので、単に「低血圧」なのかも。


エバーグリーン

ソーンフリー

バライチゴ(R. illecebrosus)は、やはり地上部がほとんど枯れてしまう。地際に赤らんだ幹がわずかに残り、埋もれた部分だけ緑を保っている。他のキイチゴのような、「昨年枝上に作る冬芽」というものは無いのかもしれない。
ヒメバライチゴ(R. minusculus)は、ある程度葉を残す。性格的にはクサイチゴらに近いのかもしれない。冬の姿はバライチゴとはまったく異なる。生育域も、あちらは1000m級なのに対し、こちらは里山に生える。


バライチゴ

ヒメバライチゴ

ヒメバライチゴ冬芽

一部には虫害も見られた。
虫害について、「キイチゴ」や「ラズベリー」などで調べても、なかなか見つけられない。似たような図体で同じ科なら害虫もかぶりそうなので、「バラ」の害虫ということで検索してみる。

ボイセンベリー(R. ursinus × R. idaeus ※)は、芯が食われている模様。
昨年、終わった結果枝を剪定したところ、芯が食われてチクワ状になっていた。写真右の枯れた筒状がそれ。その隣の昨年枝には瘤ができている。地際で齧られて、その直上にカルスの塊ができたように見える。瘤自体は固い。今年も中に住人がいるのかもしれない。
芯を食う虫としては、キオビヒメハナバチ、バラクキバチ、ムナブトヒメスカシバなどがあるという。いずれも、害虫としての決め手となる情報が無い。総合するとスカシバかな、という気はする。

ちなみに、小さな白い点々はカイガラムシ。キイチゴにもバラにも発生している。普段はさほど気にならないが、調子を落とした株では多く発生するように感じられる。
白くないタイプもいて、幹肌がボコボコしたように見えるだけの、判別しづらいものもある。木切れなどで擦ると剥がれるので確認できる。このタイプは、根元にアリが巣を作っていることが多い。共生関係のようなものがあるのかもしれない。

カジモミジとエビガライチゴでは、幹が縦に裂けたものが見られた。
バラで幹が裂けるというと、チュウレンジハバチの産卵が挙げられる。バラにもキイチゴにも、産卵親が止まっているのは何度も確認した。ただキイチゴの傷は10cmと大きく、しかもおがくずで埋まっている。ネット情報によると、クダマキモドキの産卵跡らしい。確かこのバッタは、バラの蕾も食害していたはず。丸々太った蕾が、一夜にしてさっくり食われてしまう。
なお、カジモミジの傷のおがくずは、少しほじってある。


ボイセンベリー虫害

エビガライチゴ虫害

カジモミジ虫害

カジモミジ虫害痕?


学名出典:

無印……YList
※……Wikipedia キイチゴ属
※※……文献無し

0 件のコメント:

コメントを投稿

※ コメントは管理者の確認後に表示されます

関連記事


この記事へのリンク by 関連記事、被リンク記事をリストアップする」記事
Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...

ブログ アーカイブ