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左下隅に隠れているのがチャノキ
七草や草餅のヨモギなどを食べる習慣はある。原種とされる草が食べられるという話もある。
どこから見てもただの雑草であるスベリヒユが、とある掲示板で話題になったので試食してみた。

暑い頃に乾いた地に生えるイメージのスベリヒユ(Wikipedia)。ググると、世界規模で食べられているメジャーな雑草らしい。トルコほか欧州各地では、プルピエ、パースレーンなどとも呼ばれ、サラダなどで生食もするという。
日本でもかつては食用にされ、今でも山形あたりでは店頭に並ぶらしい。「ひょう」と呼び、茹でたり炒めたりして、また茹でて乾燥させたものを保存食として食べるとのこと(記事1記事2)。

ちょうど植えたチャノキが、ハゼランとスベリヒユで埋まってきたので、先月末、除草も兼ねて食べてみた。


収穫は、根元から手で折り取る。気持ちよくポキポキと折り取れる。
地際の一部ではスジが気になったが、よほど太く固そうに見える部分でも、意外と食べられた。
まずは生で。

先っぽを齧ってみる。葉は青臭い。味はない。エグ味苦味など嫌味もない。少しぬめりがある。先端に小さな若実が着いていたが、紙くずのようで食感が悪い。
茎はほのかに酸っぱい。独特の光合成の方式のため、リンゴ酸などが蓄積されているらしい。臭みはほとんどない。ぬめりも無くしゃきしゃき。
野で毟って食べたい気はおきないが、香草の類に比べればよほどおとなしいので、サラダに入れるのも解らなくはない。

茹でる。

沸騰した湯に、塩をひとつまみして、1分あまり。全体が多肉質なので判りづらいが、少ししなっとする。流水ですすぎ冷まし、絞っておひたしなどに。
葉には少し「ぬめぬめ」がある。臭いは和らぎ、生より無難な印象。ぬめりを生かすなら、湯で泳がす方向がよさそう。
茎は多肉質でしゃきしゃき。酸味もわからない。料理の歯ざわり追加や嵩増しに使えそう。

炒める。

サラダ油を引き、強火のまま炒め、しんなりしたら塩を振る。
臭いが一番少なく、食べやすい。炒め物の中の一野菜として入っていても、まったく違和感ない。
スベリヒユの葉の青臭さは、食べられないほどではないものの、慣れないと少し気になる。
生のアスパラのような、ホウレンソウの軸のような……どこかで嗅いだ記憶があったが、一晩かかって思い出した。水菜を生で食べたときのあの臭さ。爽やかな見た目に騙された、あのニオイ。スベリヒユは、多肉質でぬめりのある水菜。

スベリヒユは、各種ビタミン、ミネラル類のほか、ω-3脂肪酸グルタチオンが豊富に含まれるという。健康マニアにはお勧めの雑草。
ちなみに、ポーチュラカ、マツバボタンなどは、この近縁。


雑草と言うより雑木だが、クワの葉も食べてみた。これも例の掲示板で焚き付けられたもの。


ヤマグワの枝先
すでに8月に入っており、新芽若葉の季節ではない。なるべく枝先の、柔らかそうな傷んでない葉を採る。
ちなみにこの木は、雄花ばかり着くが、時々まばらに実も着ける。

もっとも無難と思われる、塩味の炒め物にしてみた。
サラダオイルを引き、焦げないように鍋振り火加減をする。しんなりしたら、軽く塩をして完成……の予定だったが、そのまま乾いてパリパリになってしまった。見た目は「緑色の枯葉」。

食感は、食べ応えのないチップス。薄い枯葉なので、本当に食べ応えがない。クワ科は一般に葉脈が「男らしい」が、頑丈そうに見えるそれは食感には障らない。香りは、ほのかだが少し甘いような優しい香りがする。これは悪くない。
枯葉はいくらかき集めても枯葉な気がするので、茹で蒸す方向にするとか、やさしい香りを何かに生かすとかがいいかもしれない。

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