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在りし日のマタタビ雄株
木天蓼の付いた枝を挿したマタタビ雄株ネコの襲来などにも耐えてきた、付き合いの一番長いこの株が、突然枯れてしまった。

8月3日。
朝の水遣りで、葉が萎れているのを見つける。猛暑続きのせいか、強めの剪定をしたせいか、などと考えつつも、地際の白っぽい粉を見て、虫に入られたと判断。帰宅後に対処することとした。

夕方、件の葉は完全に水切れ状態。地面を確認すると、オガ粉ではなかった。粉に見えたのは子実体(キノコ)で、下草などを掻き分けると、びっしりとした白い菌糸。
子実体は、せいぜい1mmほどのごく小さいもの。白~褐色の粒々。地上および地際の材上に発生。樹上には見られない。「日本のきのこ」などを当たってみるが、該当しそうなものはなし。

対処法が思い当たらないので、とりあえず殺菌剤が入っている「きれいな花を守る殺虫・殺菌スプレー」を、潅水のごとくスプレーしておいた。これには殺菌成分として、テトラコナゾール(EBI系)が入っている。
翌日、翌々日にも同様に浴びせた。菌糸はほとんど見えなくなり、子実体も数えるほどに減った。が、あいかわらず次々と萎れていく。以前の記事にあるように、蔓伏せで複数株にして植えてあったが、写真右の株も数日のタイムラグがあっただけで枯れてしまった。見出してから2週間もたなかった。薬が効いたのかどうかも判らない。

尋常でない様子なので、生きているうちに何本かの枝を挿しておいた。手堅く赤玉で団子挿し。葉の萎れた緑枝2本、幹が褐変した今年枝2本、前年枝1本。
20日ほど経った現在、緑枝はともにもたず、前年枝も枯死。褐変今年枝のうち1本も、具合がよろしくない。思えば、挿した時点で大きな葉はなくなっており、すでに体力が奪われていたのかもしれない。


地際の様子

地際アップ(1)

地際アップ(2)

地際アップ(3)


だいぶブルーが入っているところで、また事件発生。先の日曜に草取りをしていたところ、別のマタタビ雄株にも菌糸を発見した。

枯れた株と隣り合わせに置いてあり、その鉢に近い側半周程度の鉢の縁にそって菌糸が伸び、子実体もできている。生えていたタンポポがぐったりと萎びており、菌糸を食らっているように見える。

マタタビ本体には異常はない。とはいえ前例が前例だけに、うかうかはしていられない。植え替えも考えたが、もし菌のダメージを受けていた場合には、植替えダメージと重なるリスクがある。とりあえず見える範囲の菌糸を土ごと掘り出し、手持ちの殺菌剤治療薬をすべて投入しておいた。
土ごとこそげると、根はよく張っている。一部に根より白い何かが見える。ちょっと嫌な感じがしないでもない。鉢の壁にも菌糸がこびりついている。

殺菌剤は4種。
ベニカX乳剤にはミクロブタニル(EBI系)、サプロールにはトリホリン(EBI系)、ベンレート水和剤にはベノミル(ベンゾイミダゾール系)、トップジンMゾルにはチオファネートメチル(ベンゾイミダゾール系)が入っている。これらすべてを混合し、「気」とともに潅水のごとく与える。同時にバラの消毒(予防薬散布)も行ったので、ビスダイセン水和剤(ポリカーバメート・有機硫黄系)も追加しておいた。
系統がだいぶ重なっている。潅注用途でないものもある。マタタビに適用などない。が、緊急事態につき、そんなことは構っていられない。ダコニール(TPN・有機塩素系)も加えるべきだったか。

消毒後には、いつもの「赤玉+腐葉土」で埋め戻しておく。とりあえず3日経った今のところ、変化は見られない。


やられたタンポポ

ごっそり土をこそぐ

なんだか嫌な白いもの

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