花は以前から咲いていたが、結実は去年から。株の成長具合か、たまたま気候等の環境が合ったか。生ったといってもあいかわらずで、粒は歯抜けで数も少ない。
フユイチゴ(R. buergeri)は、一向に生らなかったところへ2株目を添えたとたん、もりもり生りだした。オオフユももう一株準備した方がいいのかもしれない。
当株は渥美半島の中間部、田原市で採取した。その後のぶらつきから、県境を越えた愛知県側では普通に見られる種であると判ったので、いつでも確かめられる状況ではある。
ミヤマフユイチゴ(R. hakonensis)、フユイチゴは、若実の状態。フユイチゴには、わずかに花も残る。
写真の下辺付近の若実は、露地に逸出のフユイチゴ。中央の熟したものと、その右下の2つの若実がオオフユイチゴ。
昨年の実生も育っている。
昨秋、1果のみ結実したものを、果肉を取り除くなどきれいにして、空調なし屋内で保管。今年の3月頭に播種した。
粒の入りが入りなので、種子数は少なく具合も様々。正常なものから「タネの痕跡」のようなものまで、すべてを数えて12粒。
播種床は、赤玉大粒をゴロに、赤玉小粒単用で、浅い腰水。40日ほど経った4月半ばに、2つ発芽を確認。現在、本葉まで出ているのが8株ある。種子の状況を考えると、発芽率は100%といっていいレベル。
写真右下のキウイにも似た大きな葉が、葉長7cm。まだまだ成株のそれには及ばない。成長途上のせいか雑種になったせいかは不明だが、妙に葉が長く感じる。隣にあるミヤマフユイチゴ(写真右上あたりの葉)に似ている気もするが、耳が出ない(裂が浅い)、葉先まで太い、などオオフユイチゴっぽい所もある。
一方でもっとも小さな株は、双葉後に出るような5mm程度の本葉2枚のみ。発芽のタイミングが、かなりバラけたと思われる。
【 和名、学名の出典等について 】
- 標準和名や学名は、基本的に「YList」ページを採用する。
- Ylistに掲載のないものは、 Wikipediaの「キイチゴ属」ページのものを使う。これには「※」を付す。
- 交雑種は、種レベルの扱いがあり特に著名と判断したものはそれを使う。それ以外は独自名を付す。和名は両親から「イチゴ」を取った合成名、学名は両親を「×」でつないで連名とする。いずれも母体を先頭にする。
- 例:カジイチゴ(R. trifidus)を母体にコジキイチゴ(R. sumatranus)の花粉を付けたもの → カジコジキ(R. trifidus × R. sumatranus)
- 雑種は、入手個体を「F1」とみなす。特に必要がなければ「F1」とは記載しない。その子は「F2」となる。たとえばファールゴールドの実生は、「ラズベリー・ファールゴールドF2」と記す。
- 同種が複数株ある場合は、和名の後に番号を付す。従前1株だったものは、それを#1とする。
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