当初予定では、29日0:20頃にISSを離脱し、今朝5:30過ぎに大気圏に突入となっていた。が、アームのトラブルにより1時間半延期。地球を一周してからの離脱となった模様。
各段階で映像での広報があり、今回もYouTubeなどでNASA TVに同時通訳を付けて放送していた。ただ、通訳さんの時間延長はできなかったようで、離脱時は英語コメントのみだった。
HTV5はH2B F5で打ち上げられた。夜間打ち上げで光跡が見えるかも、と挑戦したのが盆明けの19日。
40日余のミッションの最後の最後。スーパームーン過ぎの大きな月が脇にあり、雲がどんどん流れてくる。その隙間から、ひと目拝むことができた。
HTV5(こうのとり 5号機)がラストミッションへ
HTV5とISSの予報を見比べると、ほぼ同じコースで10°に満たない程度離れて飛んでいく、とわかる。
可視パスは、29日 4:40前後。ISSの光度は-3等級。ISSの見え方としても比較的好条件。4時間20分前(実際には2時間50分前)に離脱したばかりのHTVの光度は不明だが、傍にあれば探しやすそう。
撮影はデジカメ(Caplio R2)のみとした。デジカムはf=45mm相当と長く、感度もイマイチなため。
撮影設定は、28mm相当(F3.3)、ISO800、8秒露出。可能な限り、光を貯めこむ。
インターバルは、ISSとHTVの軌跡が重なりそうなので、時間軸で重ならない程度の20秒とした。あとから考えれば、どのみち細切れの写真になるので、空ける必要はなかったのだが。
液晶に確認画像を出さなければ、8秒露出でも10秒インターバルが可能。倍の画が撮れるので、もう少し見栄えのある結果が得られたハズ。
インターバル写真をつなげて映像化し、星名などを付加。後半では、HTVの位置を明示した。
Oriは「オリオン座」、CMaは「おおいぬ座」、Lepは「うさぎ座」、Colは「はと座」の略称。
バックの星は、ぎりぎり3等まで確認できる。HTVらは動いているので、より明るい2等ながら、写りはきわどい。
東空の金星よりはやや暗いものの、金色に輝くISS。先導するかのように、4~5°先行して飛ぶ2等級のHTV。
おおいぬ座の西では、HTVフレアも見られた。継続時間はほんの数秒と思われるが、0等ほどまで増光した。最期の挨拶、のように擬人化して見てしまうのは日本人の悪い癖か。
肉眼でも、ランデブー飛行がよく見えた。これが映像として撮れなかったのが残念。
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