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3/27 力尽きた蕾たち
手前はムベの新芽
順調に咲き始めたカジイチゴらだが、一部に新芽の枯死が見られた。

芽吹き、展葉し、蕾を伸ばしたところで突然の青枯れ。いまどきはバラゾウムシに蕾がやられることはあるが、葉茎まで、しかも樹全体ということは通常考えられない。
露地に放してあるので、水切れは考えられない。他の株は順調で、伸び、咲き、若実が育っている。

青枯れというと、ナス科に見られる青枯病を連想する。厄介な菌だが、バラ科が宿主になるとは聞かない。とはいえ、菌類は突然壊滅的猛威をふるうことがあるので、うかうかできない。

ちなみにあの菌枯れマタタビは、両株とも萎れの症状が出てから2週間までに枯死した。10年の付き合いだったが、逝くのは一瞬。せつない。
挿し木で生き残りを賭けたが、記事前半の株は翌年5月、僅かに芽吹いて力尽きた。後半株は、なんとか一株だけ生き延び、襲撃を受けるまでになった。犯人は判っている


萎れた蕾付近

右上に伸びるのが左写真の枝
中央が主幹

主幹の根元方向

本来の主幹と結花母枝の様子
とりあえず寄って観察してみる。結花母枝までしわしわで、完全に水切れのよう。
根元に辿っていくと、結花母枝の出ている主幹がかなりお疲れの様子。さらに辿ると、灰色にひび割れてほとんど枯れ枝。

どうやらこれは、もともと2014年のシュートで、翌春開花とともに根元付近(といっても地上数10cm)から新たな枝を出し、そこの冬芽がこの春芽吹いたもののよう。
ただ、大元の幹が寿命を迎えてしまい、その先の子枝、孫枝もろとも終わってしまったらしい。


3/27 3世代のカジイチゴ

世代ごとの色分け

上部の別カット
別の場所にも似たようなものがあった。

絵図で、黒が2014年生、赤が2015年生、緑が2016年生になる。
2014年の主幹(黒)に2015年の結果母枝の残骸(黒)、今年の開花枝(緑)およびその母枝(赤)、2017年用のシュート風新梢(最下部の緑)、が揃っている。
幹肌を見たところでは、ひび割れはあるものの赤みを帯びて生気はある。日陰気味な場所が奏功したのかもしれない。

多くのキイチゴは1年余でシュートの寿命を終えるが、ブラックベリーやカジイチゴは生き残ることがある。さすがに曾孫が実ることはないと思うが……見守ってみたい。

2016/4/24追記
2017年用シュートは現在1m超え。主幹より太くなっている。

1 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

青枯病はナスを始め約200種の植物で見つかっており、薔薇や苺のバラ科の植物にも発見されているようですね! もしそうだとすると、地際部の茎を切断しその茎を水につけると、白い煙のようなものが観察されるようですね‼ 対策の1つに土壌処理が必要で、植物には殺菌剤(バリダシン液剤5、武田薬品工業(株))が有効かも?

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