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2017/9/22 5:06:29~
SKYMED4フレア

星座を書き込んでみた
秋分の日を向かえ、そろそろSKYMEDのフレアが見られる季節になった。
SKYMEDシリーズは、イタリアが運用する軍民両用の地球観測衛星。4機が太陽同期準回帰軌道で飛んでいる。

夏場ならもっと見やすいかも、などと書いたこともあったが、このフレアは冬場にしか見られないらしい。
眺めた経験からすると、70°程度の仰角があれば、1等級クラスのフレアになる。Satellite Trackerあたりを見ると判るが、4機とも同じ軌道で、昼と夜の境を縦目にずっと飛んでいる。夏場は北半球側に「昼間」が張り出すので、高度の高い好条件通過は「昼間」になってしまう。

写真は、9月22日5時過ぎのSKYMED4のフレア。太陽高度が-7°前後なので、2等星がやっとぐらい。空が明るいので、短時間露出での比較明合成とした。28mm相当、F2.2、ISO80、4秒露出。KikuchiMagicによる7枚合成。

ふたごの足を引っ掛けて、ぎょしゃの脇で最大仰角になる。点線状光跡の、中央よりひとつ左あたりがそこ。
例によって、一番高いところより南でフレアがおきた。仰角78°という好条件ではあるが、今回は短くそして金星より明るく見えた。いつもと違う何かが反射した可能性もある。ちなみに、フレア無しの光度予報は5.3等星。




今年も、正月のASTRO-H(ひとみ)をはじめ、昼間のイリジウムフレア(3月4月)、結局見えなかったmayakなど、空を眺めてきた。
その間に撮りつつも記事にするほどでなかった物をまとめておく。


2017/2/8 5:04:27~
本田・ムルコス……彗星

投稿写真との比較
2月に6~7等になったという、本田・ムルコス・パイドゥシャーコヴァー彗星(45P)。最近はこんな呼び名なのか……
本田・ムルコス・パジュサコバ彗星は、初めて日本人の名がついた彗星らしい。

本気で撮っても世の天文マニアには勝てっこないので、いかに簡単に撮るか、の実験をしてみた。赤道儀は億劫なので、固定でなんとかしてみる。
6等ということは、見た目は8等星ぐらいのイメージ。双眼鏡でぼんやり、がせいぜい。でも、肉眼+α程度の実力のEX-10なら、なんとかなるかもしれない。

極限等級に対しては、fは長いほうがいい。EX-10では112mm相当(24mm)になる。
対象も大きくないので、この焦点距離を使う。

フィルムとはアスペクト比が異なるが、ざっくり長辺4000pxを36mmとみなすと、1pxは9μmになる。高感度フィルムの色素粒は20~30μmとされるので、3倍くらい厳しい。が、実際撮れたものを確認すると、最微光星でも3×3ぐらいはある。同等とみて良さそう。
もっとも条件の厳しい天の赤道で、標準レンズで許されるのは8秒ともいう。倍程度の焦点距離なので、半分の露出で点に写ることになる。

最微光星サイズを30μm、焦点距離を112mmとすると、tanθ=(30/112000)*60*60、θ=55″あまりになる。
星の動きは1時間あたり15°ぐらいなので、4秒露出では気持ち足が出るが、計算は合う。

感度はISO3200とした。12800まで設定はできるが、6400以上はあからさまに汚くなる。このあたりは、見た目と勘で決めた。

4秒×10枚のコンポジットをし、目いっぱいの画像処理。
111 Herと71 Ophの中間、やや下よりに、うっすら青緑色の対象を捉えることができた。
投稿写真との差は大きいが、こんなんでも肉眼等級以下のぼんやり天体を写せることは判った。



ASTRO-H(ひとみ)の動画も撮ってみた。


2017/3/15 ひとみがオリオンの下半身をなめるように通過

EX-10は動画は弱い。なんとか撮って、加工して見えるようにして、アップしたらYouTubeが画質を下げて見えなくなった、ということもある。
とくに背景ノイズが多いと、一気にビットレートを下げられてしまう気がする。

見える映像を作るのも一苦労だが、ぼかした映像を重ねるなどして、YouTubeに「これはノイズじゃない、撮影対象物だ」と解らせる方が手間を取る。

見え始め前半は、ほとんど見えてない。後半は、4拍子が何回か判る。
よく知られたオリオン座(の下半身)なので、好条件時での飛ぶスピード、点滅の速さなど、雰囲気が掴めるはず。
f=112mmだが、他の設定はできないので詳細は不明。映像冒頭の画像は、heavens-aboveの予報を印刷でPDF化し、それを取り込んだのでだいぶ荒い。




2017/5/21 2:49:30~
Iridium91
月が間近にあるイリジウムフレアを撮ってみた。

写真ではまん丸だが、新月5日前の太った三日月。月とフレアの中心は3°しか離れてない。
普段そんな予報はハナから蹴ってしまうのだが、30秒間隔でIridium57と91が連続する、ちょっとレアな現象。しかもともに-2~-3等予報なので、見えない明るさではない。

5月21日、2:49:30から125秒露出。ISO80、112mm、F2.5。
明るすぎる対象があるので絞りたくなるが、EX-10で絞ると光条が出てしまう。イリジウムの邪魔になる可能性を考え、開放のままとした。
どうしても減光したければ、内蔵のND8フィルタがあるが、少しでも光がほしい星用途には使いづらい。

結局、先行の57は、軌道が変更されたのか見えなかった。一方で91は、金星オーバークラスに輝いた。
相当の露光オーバーだが、ゴーストも無く、少し離れれば肉眼等級クラスまで写っているのは立派。



5月27日。雨上がりで抜群の透明度だったので、また超低空のISSを撮ってみた。


Satellite Tracker

Satellite Tracker 星空モード

2017/5/27 超低空を通過するISS

今回は仰角3.93°。根本山にて。
23:26:52~、250秒露出(最大)。ISO80、35mm相当、F3.5。

写真中央に竜ヶ石山、右端で樹にかかっているのが三岳山。
右手には、下方通過したばかりのカシオペヤ座。中央を横切る点線は飛行機。

昨年6月の3.43°には及ばないものの、かなり低い。今回も樺太北部を通過している。
透明度がよかったおかげか、この仰角でも1等星クラスに見えた。ゆっくり動くカノープスを見ている雰囲気。




2017/5/28 1:36:35~
ジョンソン彗星
5月27日~28日は、あまりに透明度がよかったので、つい夜更かし。新月過ぎで邪魔もない。あらためて赤道儀を取りに帰ってしまった。
うしかい座脇にいるという、ジョンソン彗星(C/2015 V2)も撮ってみた。

春先の本田・ムルコス・パジュサコバ彗星は、お気楽撮影で狙ったが、今回はちょっと本気モード。
7等予報とやや暗めであり、でも仰角は高め、そしてこの透明度なので、努力は報われるのではないか、と。
ISO400、30秒露出(最大)、112mm、F2.8、4枚コンポジット。

輝星は、うしかい座ε。なんとなく尾も写ってはいるけれど……うーむ。




2017/6/17 Iridium6/51フレア
先日20日には、Iridium7と51が27秒差で北極星をかすめる、というイベントがあったのだが、曇られてしまった。
-5.6等、-3.9等の予報で、5/21を凌駕する予報。もっとも21日のように、ずれていた可能性もないわけではないが。

6月17日には、さらに近接したIridium6と51の連続フレアがあった。梅雨時ながらよく晴れ、風は凪ぎ、田んぼの水面には金星が映っている。
下弦の月が煌々と照る中、まず上のIridium6が左方向へ横切り、消えるまもなく下のIridium51が輝いていった。こんな近い通過ながら、上はおとなしく上品に、下は短くギランと光った。
2:45:30~、28mm、F4.0、250秒露出。

ちなみに、Iridium satellite constellationのページを見ると、Iridium6と7は問題児らしい。
2012年にIridium7が故障し、Iridium51が代替に入った。2014にはIridium6が故障して、ここにもIridium51が入ったらしい。Iridium7は部分的に動作しているとか。
となると、本来の輝きは「短くギラン」であって、Iridium6はちょっとどっかを向いちゃってるのかもしれない。
いずれにせよ、両者とも金星クラスの輝きはあった。

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