since 2007.8 by K-ichi

「辰年だしドラゴンでも行くか。」「ん? あーなるほど。」というわけで正月開け、誘いにのって竜頭へ登ってきた。

竜頭山は、天竜スーパー林道からならサンダルでも登れる山。平和口など麓からだとそれなりにキツいが、行き慣れた山でもある。ダイヤモンド富士パール富士77777kmもここだった。アケルナル挑戦では夜中にもお邪魔している。
標高は1352m余。冬には雪もあり、西風に吹きっ晒されるとかなり堪える。冬山登山の足慣らしにも使われているらしい。とはいえ今回は、雪はせいぜい踝。ダウンジャケットも要らない優しいお日和だった。

今回は足腰にも優しく、やや標高を稼いでからの登山口、福沢口から登ってみた。R152で水窪方面に向かう途中、「福沢オートキャンプ場」の看板を目印に福沢林道へ入る。キャンプ場を脇に見つつかなり登ると、標高700mあたりで送電線用に切り開かれた場所にたどり着く。そのすぐ先に福沢口がある。車は、カーブ2つ3つ下ったあたりに数台停められる。
ちなみに天竜スーパー林道は冬季閉鎖中だが、脇林道はスーパー林道との合流部までは上ることができる。


登りの片道行程
GPS Loggerのログをカシミール3Dで合成、記入はあずきフォント

福沢ルートは、平和ルートの半分くらいか。迷う地形でもないので、行き当たりばったりでもいけそう。伐採されているので景色はいいはず。
パール富士撮影で、路面凍結で登れなくなったあたりが登山口。


福沢口

入口には小さな看板、つつましい踏み跡がある。とりあえずそれっぽい方向へ進むと、どうやら鉄塔巡視路らしい。

巡視路は、まもなく伐採地を横切って鉄塔へ向かう。鉄塔へは着いたが道が無くなる。戻るのも癪なので、獣道を進み尾根に沿っていったのが、上図ルートの南東へ膨らんだあたり。登りなので迷うことはないが、踏み跡もないスギ林で歩きづらい。
やがて再び送電線伐採地に出て地図上の点線に合流するのだが、道らしい道もない。伐採地南側の尾根を進むが、濡れたアセビの藪漕ぎに辟易。1056標高点を過ぎるとようやく道っぽくなってくる。


1056過ぎの見晴らし

尾根道から下を見ると、伐採地に道らしきものが見える。これが本来のルートかとも思ったが、上掲地図からすると、いま来たアセビ藪漕ぎが正しいルートで、この見晴らしの道は鉄塔への枝道のような気がする。
写真左の林の奥に1056標高点がある。


1100m手前あたり

1100m手前あたりから伐採地に道が移る。伐採地北側を主に行く。
ひたすら開放的で景色よく、言い換えれば吹きっ晒しの中を歩くことになる。西から流れてきた雪雲が風花を散らす。このあたりから足元に霜が見えはじめる。


1150m過ぎの景色

真ん中の伐り残しがワンポイント。すっかり伐採した中に少しだけ残してあるので、林道などから見当がつけやすい。

ぐるっとパノラマで撮っているので判りづらいが、写真右端の窪みの右、こんもりした所が向かう先。標高1180mくらいで、このあたりからは作業林道(重機道)になる。
気づかなかったが、まもなく右から平和口ルートなどが合流する。

そのあたりの木々が白いのは霧氷。


1200mあたりからは霧氷

中望遠で撮影。
おおむね1200mあたりからは、花が咲いたように霧氷がみっしり。ウィキペディアによれば、これは霧氷の一種の「粗氷」らしい。


降っているのは霧氷

霧氷は、風が吹くたび舞い落ちる。樹からは雪のように、送電線からは真っ直ぐな棒きれが、鉄塔からはときおり塊が鉄骨を叩きながら落ちていく。
昼近くになってさらに気温が上がると、霙っぽくなってきた。


積雪ではなく積霧氷

積雪もいくらかはあるようだが、尾根から西側はこんな結晶が降り積もっている。

いったんスーパー林道沿いの避難小屋で昼食休憩。それから舗装路は使わず山頂へ向かう。
電波塔の東側は数年前に伐採されて見通しが利くようになっていたが、山頂南にある東屋の東側、南側もバッサリと刈ってあった。


東屋南側からのパノラマ

300°くらいのパノラマ。右端に少し見えている東屋は、山頂南にあるそれ。正面道標の真後ろになる。
パノラマ過ぎて何が写っているのかよく判らないが、深南部山域~富士山、伊豆半島、駿河湾は微妙だが御前崎、間近には県西部の街並みが見える。


パノラマの左1/4ぐらい


その右隣

拡大目に撮ったものに山名を入れてみた。2枚目右端切れたあたりに御前崎がある。
どっかの爺様のような山名のついた、薄く見える山脈が伊豆半島になる。

満喫して帰路につく。藪漕ぎには参ったので、相当な大回りだが林道で下ることにする。
スーパー林道を北上し、地図右上の「ゲート」部分から福沢林道を下っていく。ぐだぐだ喋りながらなので、多少長くてもお気楽な道のほうがよい。


林道から見上げる

写真右上のエラい高いところに伐り残しの木々がある。あれが霧氷が見えたパノラマを撮った場所。

登山口に戻るあたりでは、西に不思議な形のシルエットを見た。


ドーム状のシルエット

県境の山並みよりは少し遠く、山というよりはドーム。
カシミールで調べてみると、愛知県の明神山らしい。明神山は2つあり、乳岩で有名な方……でない「平山明神山」と呼ばれるもののよう。
なかなかの絶景らしいので、機会があったら行ってみてもいいかも。

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