日経新聞によれば、シャープが折り畳める高効率太陽電池を開発した、という。太陽電池を20μm以下まで薄くすることで、割れずに曲がるようになる。その薄膜を基板上で形成し、曲げられる素材に転写する技術を確立した。2012年度の生産実用化を目指し、人工衛星など宇宙関連での採用を目論む。
このニュースは、シャープの10月22日付ニュースリリース「世界最高変換効率35.8%を達成」を発展させたものと思われる。
この太陽電池は、化合物3接合型太陽電池といい、3層の化合物から成る。最下部のボトム層にInGaAs、ミドル層にGaAs、トップ層にInGaPを用いる。各層が高い結晶性を持つことが必要で、従来のボトム層には製造上の問題からGeを用いていた。それがクリアでき、本来のInGaAsで構成できたことで、世界最高水準まで変換効率を高めることができた。そしてこの度は、それらを薄く作り転写する技術も開発した。
ハナから宇宙向けというところからして、民生向け太陽電池とはコストの桁が違うのだろう。
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