BD-Rにダビング中、突然のブラックアウト。勝手に電源が切れる現象はたびたび起きており、「またかよ……」で電源を入れなおす。ところが、ディスクを正常認識しない。取り出しても、空の状態を認識しない。中の音などから、どうやらヘッドシーク系が逝ったっぽい。動けなくなったヘッドが、ずっと同じところを見つめているのだろう。
サービスモードで確認すると、使用時間は500時間足らず。ヘッドクリーナでは当然復活せず。サポートに問い合わせたところ、ドライブアッシーは部品代だけで15k程度するとのこと。フナイドライブに15kと言われたら、即決するしかない。関西訛りのお姉さんとの、楽しい時間はそこで終わった。
フナイは、OEMを数々手がける国内メーカ。ただBDレコーダに関しては、パナソニックのお古の焼き直しらしい。比較サイトで調べると、フナイドライブアッシー3台分で、本家パナソニックの1年落ちが買えるという。トリプルチューナで500GBという、BZT720を使ってみることにした。smart DIGA(スマートディーガ)と言われる製品。
ちなみにディスクものというと、CDの開発元のソニーや、DVDで虚勢を張り続けた東芝などが浮かぶが、BDではパナソニックが引っ張っていたらしい。特にメディアについては、パナソニックが鉄板品質というのは常識になっている。多少高いが、品質は頭ひとつふたつ抜きん出ている。
ただ、死にかけのフナイレコでは、パナメディアだけはトラブルを起こしていた。焼いていると、突然電源が落ちてしまう。エラーが出るのではなく、本体が気絶するところが情けない。
メディアに冠されるブランドは、ソニーやTDK他いろいろあるが、これらかつての錚々たる面々は、OEMが不意に混ざるなど博打要素があるとのこと。パナソニックに准ずる品質で、価格とのバランスがいいとされるのは三菱バーベイタム。SLはOEMだが、DLとLTHは自社生産。メーカサイトで「自社スタンパ使用」とある品番は安心して買える。「困ったら電話して」とパッケージに書いてあるのも良い。
パナレコを使ってみたが、実に小気味良い。Win3.1からWinXPにバージョンアップした感覚。ベースが同じだけあって使い勝手は似ているが、「ここが不便」というところが、あらかた改善されている。落ちることなく安定し、高機能が詰め込まれ、それでいて動作は軽快。本体は軽くて小さい。奥行きが半分になった感覚。HDMIケーブルが同梱でなかったのが唯一の難点。
パナレコは当然のように、USB-HDDが使える。ところがHDD各社のサイトを見ても、各社レコーダ、各社テレビ、およびビエラ対応は謳っても、ディーガ対応とは書いてない。ディーガには別の高いやつを買え、という。
取説にも、「推奨マーク入りを使え」とある。ただし、「それ以外はダメ」とは書いてない。なので、使ってみた。
当初は3年保証というWDを考えていた。HDDメーカが保証期間を延ばしてくる安心感は半端ではないが、妙に値上がり中だったため、今回は見送ることにした。目に留まったのは、FreecomのCLASSIC II(USB2.0、2TB)。NTT-Xで7000円で買えた。社名は聞き覚えがなかったが、三菱化学メディアが2009年に買収した子会社という。
HDD内部に、マニュアルやバンドルソフトが入っているので、念のためPCにコピーして保管しておく。レコーダにつなぎ変え、フォーマットや登録をして使用開始。番組保存や直接録画など、一通りのことは試したが問題なし。やはり推奨マークは必須というわけではなさそう。
この機種、徹底的にコストダウンされているようで、一般に添付される書類などはHDDに書き込まれている。添付品は、ACアダプタとUSBケーブルぐらい。本体も、プラ製の箱に3.5インチHDDを入れただけ、のようなシンプルなもの。LEDインジケータすら無い。ケースがやや静電気を帯びやすく、埃をつけてしまうきらいはあるが、ファンレスなので吸い込む心配はなく、音も静か。使用中は、ほんのり暖かい程度。
ちなみに中の人はシーゲートだった。
2013.6.2 追記
使い始めて3ヶ月ほど経った。それなりに溜まり、それなりに作業もこなしているが、不具合は無い。
ネットを浚ってみると、前身のBZT710では、使えたり使えなかったり様々な報告がある(フリーズ例/認識不能例)。BZT720については、不具合報告は見当たらない。
710では、スリープからの復帰が上手くいってない、ような記述もある。FreecomのHDDは、アクセスランプが無く状況が見えないが、耳を澄ますと、レコーダの電源投入時にはスピンアップする音が、電源オフ時にはなにやら作業音が聞こえる。720では寝ずに回りっぱなし……というわけでもなく、ごく普通に連動し、ごく普通に使えるよう。
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