ハエトリソウとアフリカナガバモウセンゴケの実生が生えてきたようだ。
ハエトリソウは、8月頭にほぼ熟したので採種、13日に播種した。鹿沼大粒をゴロにしたミズゴケを播種床とする。ゴロのあたりまで浸かる腰水管理で、雑草降雨対策として網戸で蓋をしておく。置き場はカキノキの下の半日陰。
そのころのモウセンゴケは、すでに熟しており、果穂は枯れていた。適当に鞘を揉んで、同じ鉢にばら撒いておく。
ハエトリソウは艶のあるゴマ状でしっかりしているが、モウセンゴケのそれは、ランのタネのようなホコリ状。粃のようにも見えたが、あれで正常だったよう。
9月20日、ハエトリソウの発芽を5つほど確認。おなじみの長い舟形の双葉を出している。
10月4日、ふたたび網戸下を覗くとなんだか黄緑っぽい。乾燥ミズゴケが生き返ったか、苔でも生えたか……よく見ると、オタマ型の極々小さいモウセンゴケの葉だった。
はじめの写真の1時方向にハエトリソウの双葉、10時半方向にハエトリソウの補虫葉。全体の黄緑が、アフリカナガバモウセンゴケの幼苗。
毎年冬越しできなかったハエトリソウの実生。野天では無理なので、一昨冬は夜間玄関取り込みを試みた。凍らない程度の低温。なんとか越せそうだったが、一度冬の雨に当てたら溶けてしまった。
昨冬は保護を強め、夜間は室内(無加温)取り込みとした。屋外へは、サクラの開花を待って出した。実生1年生は、マンゴーあたりと同レベルの保護をしないとつらい模様。
親株は、年中野晒し日ざらし雨ざらしで問題ない。毎年、咲き、実ってくれる。
写真は、2014播種、同年発芽、冬越しして9月下旬のもの。大きなもので、ロゼット直径が3cmほど。現在の管理は、親株と同等で屋外腰水なし。赤っぽかったり緑っぽかったり、色の変化はやや多い感じ。
アフリカナガバモウセンゴケは、年中野天でも生き延びる。ただし冬は、地上部はすべて枯れ、地下茎(もしくは根?)だけが残る。春先に、そこからプツプツと芽吹く。この状態では花は望めない。夏場に茂って冬場に枯れて、を繰り返すのみ。
ハエトリ実生と同じ管理をすると、冬場にも葉を残すことができる。数枚でも地上部が残れば、その夏には花が咲く。自家不和合性はなく、よく実る。
サラセニア親株も、年中野天。赤玉で植えたプラ鉢が歪むほどに元気。
実生はやや弱いので、ハエトリ実生らとともに管理した。播種床は親株と同じ赤玉小粒。ゴロは赤玉大粒で、発芽まではゴロレベルまでの腰水としていた。その後は、親株と同じ野天で朝一回の水やりのみ。
写真は、2012秋播種、2013春発芽の先月下旬の状態。昨年も相変わらず軟弱なミノールっぽい風体だったが、今年は親株と同じ格好の葉が出てきた。大きなものでは10cmを越えた。親株の40cmクラスには敵わないが、赤みも白網もついている。
ホムセンのサラセニアは雑種、と聞いたので、変化も期待したが、親株そっくり。まだ本格的な葉を出してない株に期待。
ちなみに、サラセニアの鉢に生える単子葉っぽいもののほとんどは、白花シランの実生。
シランは複数種あるが、白花だけはやたらと実生が生える。一般に変化ものは軟弱なことが多いが、シランに限っては白花がもっとも強健のよう。
since 2007.8 by K-ichi
0 件のコメント:
コメントを投稿
.