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先日行ったバラ谷の頭における、ダイヤモンド富士について考察してみた。

ダイヤモンド富士の描画は、カシミール3Dの鳥瞰機能・カシバードで行う。精度が高く、高機能で便利なのだが、日出没に関しては微妙にズレがある。浜松市近隣で日出没を撮り精査したところ、0.1°程度のズレがみられた。

天体は地平線間際では、大気によって浮き上がって見える。この補正が過剰になっているようなので、大気差補正の補正をしつつ、バラ谷の頭におけるダイヤモンド富士予測を試みた。
ちなみに2016年は、4月27日、4月28日、8月15日の3日間だけ、お鉢内からの日出が見られるハズ。

まずは手元のデータを、以下に一覧にする。

観測地標高(m)距離(km)補正量(′)観測日時
浜松市舞阪町31445.7192015/2/16
浅間山5191146.8442015/6/28
久保田線分岐88087.46.9382014/7/8
竜頭山東屋135083.58.0632015/7/27
バラ谷の頭201067.5【求める値】
田原市谷ノ口海岸350.16.4692015/12/31
浜松市大原町7423.17.1252015/3/14
舞阪、田原、大原は日没、他はダイヤモンド富士の撮影。

距離は、観測地から日出没する場所までの距離。

補正量は、カシバードの描画より実物はどれだけ下がっているか、という量。6~8′程度なので、ざっくり0.1°太陽は浮いて描画される。
大原の値は一応載せたが、たとえば23km先に10mの木があると1.5′に相当する。誤差が大きそうなので、考慮からは除外する。田原もその半分の誤差が考えられるので、頭の片隅には入れておく。

カシミールの気差補正は、地球の大きさを変化させることで、遠方を浮き上がらせる。当初は、距離が補正量に深く関わると考えていた。
田原で撮る前に、TREND(=FORECAST)、GROWTHといった表計算関数で計算してみたところ、バラ谷の頭での補正量は、それぞれ8.109′、8.203′という値が出た。

田原でのデータを見ると、今までの傾向とはかけ離れている。距離よりもむしろ標高に関連しそう。
単純に標高だけから、田原の値を含めて同様に計算すると、8.784′、9.009′となった。

同じ標高(舞阪と田原)だと、遠方のほうが補正量は少ない。地球を大きくすれば、遠方ほど持ち上がるこちらも考慮したい。
また大気差は、通ってくる大気が濃いほど強く出るので、標高が低い、気温が低い、気圧が高い、仰角が小さい、などの条件で補正量は小さく(=カシバードの画に近く)なる。
計算方法は見当も付かないので、標高と距離を組み込んだ式を適当にでっち上げて、グラフにプロットし、なんとなく似た値になるように係数をいじってみた。すっきり合う値は見つからなかったが、ざっと10′程度ではないか、と目処をつけた。


4/27 カシバード予測

4/27 当記事予測

4/28 カシバード予測

4/28 当記事予測

8/15 カシバード予測

8/15 当記事予測

4/28 カシバード予測・補足版

カシバード標準の、気差1.156での描画結果、および、太陽を10′下げたのと同等の、気差3.2での描画を並べてみる。
なお、山並みの重なり具合などからすると、気差1.156は妥当な値であることは明記しておく。あくまで天体との辻褄合わせのための一策。
画角2°のこの画像では、10′は107pxに相当する。太陽直径の1/3近いので、結構なズレ。

4月28日は、カシバード予測ではお鉢から出てくれない。1分半前に左の山腹から、になってしまう。
仮にカシバード予測寄りの結果だったとしても、山腹から出るかどうかは実は微妙。

太陽は、年間を通しておおむね32′で見えるが、カシバードでは382px≒35.8′に描かれる。1割も大きい。
最後の画像では、5:06:51の太陽を、正規の大きさで緑色で描いてある。わずかに山腹からはみ出るが、すこしの補正量でどちらに転んでもおかしくない。

この記事では、カシミールはVer 9.2.4を使用した。

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