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5月1日 ダイヤモンド富士予測
5月1日をもって、元号が平成から令和に変わる。
その令和の初日の出は、房小山の北、1860標高点あたりでダイヤモンド富士となる。左図はカシミール3Dによる。

ちなみに、バラ谷の頭でダイヤモンド富士となるのは、4月28日(および8月15日)ごろ。日を追うごとに南下し、ゴールデンウィーク最終日の6日には、房小山と鋸山の中間あたりまで下がってくる。いずれにせよ、あの尾根上のどこかで見られるのだが、さすがにテント持ちでないと厳しい。
泊まれないなら夜間登山でご来光の手も、と考えたのだが、アクセスはなかなか厳しい状況であることが判った。4月21日時点の状況を記す。


バラ谷の頭へ向かうには、山犬段など大井川方面から登るルートがあるが、経験もなく気分的に遠い。都沢林道から枝尾根に取り付く話もあるが、そもそも道がない。
安全を考えると、天竜スーパー林道の麻布山登山口からと、戸中山林道のシブロク歩道から、というあたりに絞られる。ただし、3月末付の市の林道情報では、どちらも通行止めになっている。これらの様子を見てきた。

まずは、戸中山林道地理院地図をキャプチャし、追記してある。



水窪ダムを渡り、右岸を上流へ向かう。林道情報では、Y字路からゲートまでが通行止めとなっている。
ダムの上はただの舗装路だったのだが、花壇フェンスが置かれ、中央にはヘリポートが作られていた。等間隔にアンテナらしきものも立てられている。



ダムはかなりの渇水状態。ダム湖内の小島が、Y字路付近から地続きになっている。
道は車幅ぐらいか。水路様のトンネルまでついている。立派な石垣が備わり、テーブル状の構造物もある。
ダムは1969年完成とのことなので、50年前の遺構が顔を出しているのかもしれない。



Y字路にはバリケードが置いてあるが、すでに除けられており、入っていく車があった。ここからはダート。やや深い轍もあるが、インテグラでも腹は擦らずに行ける。
まもなく道が泥っぽい感じになったので、水窪情報サイトにもある崩土があったところと思われる。 吊橋を見、砕石プラントを過ぎると戸中川橋で左岸へ渡る。

そのすぐ上流。2016年11月には、きれいに整備されていた堰。




いまは自然に還りつつある。



林道自体には、特に荒れた部分や工事跡も見られず、このまま仮駐車場(仮P)までいけるのかな……と思い始めた矢先。
橋から約1.7km、Y字路から4.6kmあたりで道が埋まっていた。



山側が崩れて、どさっと埋まった感じ。道自体は落ちていない。



規模はそれほどでもない。越えようと思えば……



……いや、やめておこう。
様子を見ているそばから、ひっきりなしにパラパラと崩れる音がする。水窪情報サイトに23日の情報として書いてある「ゲート手前3kmで崩土」がここと思われる。

そのサイトには「ゲートの先2kmの崩土は4月下旬までには」ともあるが、これも先延ばしになるんだろうか。
こちら崩土については、「林道のその先に」ブログのコメントから、2/24~25あたりで発生したものらしい。


戸中山林道は諦めて、スーパー林道へ向かう。

ダム側は「この先6.8km、路肩決壊」として、バリケードが置かれている。昨年9月に記事にした、まさにその位置になる。道路自体が落ちていたので、開通はまだまだ先になりそう。
いったん街へ下りて、山住峠を回ってみる。いつもはニホンジカにしか遭わないのだが、ニホンザルとニホンカモシカに出会う。

峠に来てみると「土砂崩れ、路肩決壊」のバリケード。路肩決壊は上記の6.8kmの件。土砂崩れは、これも昨年記事にしたものか。
カモシカ館へ向かう。アワ畑は痕跡だけが残る。その北、常光寺山登山口脇は、ゲートで完全封鎖されていた。去年はバリケードだけだったのに。
工事理由や期日などの掲示は無し。

警戒心の薄いニホンアナグマ。土管が巣か?



ゲートから1.4km。工事は始まっていたが、測量が終わった程度で、ほぼ手付かず。谷側に迂回路ができており、歩いて通る分には支障はない。
工事期間は、令和1年7月19日まで。



工事杭によれば、発生は昨年9月4日、台風21号によるものとのこと。
関空が水没し、タンカーが連絡橋を撃破したあの台風。車もコロコロ転がっていたらしい。



カモシカ館ゲートから麻布山登山口までは5kmあまり。麻布山登山口からバラ谷の頭までが10kmぐらいなので1.5倍にもなる。日が長くなった今でも、日帰りはきついかも。
ダイヤモンド富士目当ての夜間登山は、夜通し歩く羽目になりそう。令和の初ダイヤモンド富士は、おとなしく諦めるとしよう。

5 件のコメント:

トリK さんのコメント...

おかげ様で崩落の状況が分かりました
スーパー林道へは先月様子を見に行ったのですが
強固ゲートでカモシカ館から先へ進めませんでした
ですが、工事期間が令和1年7月19日という事なので
もうすぐ通れるようになるのでしょうか(怪しいかもしれませんが)

ダム側(6.8km先)も道落ちで通れないようですが、
浜松市のHPではこちらもまだ直っていないようですし、
たとえ、ダム側が通れても山住峠まで行けないので
引き返す事になってしまうのですね
全線を走れる日はいつ来るのでしょう(~_~)

K-ichi さんのコメント...

山住以北は脆いですね。
'17のトリKさんの記事直後に全線復旧したものの、昨年9月にまた崩れて現在に至ります。
でもまぁ今回は些細な規模なので、予算と人手が間に合えば、今年中にも何とかなるんじゃないでしょうか。両方とも。

白倉山林道は中ノ尾根山の登山ルートなので、10年ぐらい前に何度か通いました。
ゲートのずっと奥で沢の源流部を渡るのですが、そのあたりまで原付が来ていました。どうやって入ったのかは知りませんが。

トリK さんのコメント...

連続でコメント失礼いたします
白倉山林道はあのゲートの窓を原付が通れば是非行ってみたいです

もし行かれていれば教えていただきたいのですが、
県389を山住峠から東へ降りきった所で
気田川沿いに東に延びている林道です
途中で伊老沢方面にも分岐していてかなり奥まで行けそうです
強固ゲートのため自転車ならなんとか通れるかと思っていますが
道は歩道になっているでしょうか?

K-ichi さんのコメント...

都沢林道は2013年10月に行ってますが、奥まで行ったのはその時ぐらい。基本ダートでずっと車道。伐採業者はトラックで入っていました。そう荒れることのないまま、最後は道が落ちてます。2017年9月にコガネ沢林道から眺めたところでは、手付かずのようでした。地理院地図にも反映されているので、結構な年月放置のようです。2009年には奥まで行けたようです(http://mori38.blog36.fc2.com/blog-entry-257.html)。伊老沢方面は、口元を覗いた程度でよく知りません。
2013年当時は、跨げるような黄色いゲートだったので、自転車を担いで入れました。ヤマレコなどを見ると、そのゲートは開放され、奥に超本気モードの新ゲートができたようです。事件でもあったんでしょうかね。

トリK さんのコメント...

丁寧な解説でよく分かりました。ありがとうございます
手前の黄色いゲートは開放されていて、奥に強固ゲートがあるので
変だなと思っていましたが、やっぱり事件が原因でしょうか

MORIさんはモンキーで行ってますね
2009年はまだ入れたと言う事でしょうか
この時代に行っておきたかったです
それより叔父とか捜索とか、そちらが気になりました

13/10/20の記事を見ました
都沢林道は20kmですか! これは是非行ってみたいですね
13.3kmの崩落(道落ち)は大規模ですが、
ここまででも行けたらいいなと思います

作業者は結構多そうです。
自転車とは言え慎重に行かないと叱られるかもしれませんね

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