since 2007.8 by K-ichi

今日の日経新聞ネタに、「ゴキブリを『原発事故ロボ』に」というものがあった。

昆虫は、小型で単純ながら、メカとして見ると高性能。なかでもゴキブリは、生命力も強く、放射線耐性は人の数10倍。体液を取り出したり餌の乏しい環境下など、厳しい状況にも耐える。35分間走り続けたり、3gの荷物を数週間運び続けるなど、体力もあるという。

「ゴキブリ サイボーグ」などで検索すると、いろいろヒットする。米軍では兵器としての研究が進んでおり、 ある程度はコントロールもできるらしい(WIRED記事)。他にもカブトムシの実例がある。

今回の記事は、メカ側のパワーソースを生体側に求める基礎実験に成功、というもの。

東京農工大森島圭祐lab)、秋山佳丈氏らは、昆虫の体液で動くバイオ燃料電池を開発した。
体液に含まれるトレハロースを酵素でグルコースに分解し、それを酵素で酸化させることで電力を得る。25×20×1ほどの大きさで、10.5μWを得た。
ゴキブリにこの電源とカメラやセンサなどを搭載すれば、原発事故現場など人の入れないところでの情報収集に使えるかもしれない。民間企業と組み、1年以内の実用化を目指す、などとある。

適当な餌さえあれば、生体寿命まで使いきれるサイボーグゴキブリができるかもしれない。危険な匂いもするが、実用化されればとても広範囲な用途が生まれそうで、夢のある話でもある。
ただ、あまりに発電量が小さい。原発事故があった時節柄、記事になったのだと思うが、1年でどうにかなるレベルではない気がする。

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