とある掲示板で、「雑誌コードなんか使いまわし。数も限られてるし金もかかるし。」という話を聞いた。
とりあえず、コードについて調べてみる。
一般書籍には、ISBNという世界共通のユニークな番号が振られている。日本では日本図書コード管理センターが管理している。対象外とされている定期刊行物には、ISSNが振られる。こちらは国立国会図書館が管理している。ただし日本では、通常は雑誌コードが使われる。雑誌コードは流通システム開発センターが管理している。
雑誌に付けられるコードは、派生的にいくつかの種類がある。
裏表紙に「雑誌 06541-02」などとあるのが雑誌コード。これが基本で、流通している雑誌にユニークな番号が振ってある。
大きなバーコードとともに「4910065410224 00743」などとあるのは定期刊行物コード。これは2004年6月から使われるようになった比較的新しいもの。それ以前は、「T1106541020787」のような共通雑誌コード(Tコード)が使われていた。
内容はどれも似たようなもので、赤が特定雑誌を示すコード、オレンジが号や月、灰が西暦の最下位、青が値段。Tコードの値段は10円単位。
雑誌コード登録は有料で、3年ごとの更新が必要。逆に言えば、更新しなければ使いまわしされることも考えられる。
上記文中例は、誠文堂新光社の天文ガイド最新号。現行商品なので、当然ながら昔から雑誌番号は変わっていない。
アマゾンなどでは、ISBNや定期刊行物コードを直打ちして、特定書籍を探すことができる。e-honでは、雑誌コードでの検索もできる。
かつて購読していて廃刊したものでは、MSX関連がある。本家アスキーから出版されていたMSX magazineと、最後の最後まで粘った徳間書店インターメディアのMSX・FAN。後者は、フロッピーを付録にするためにムック扱いになった後、ふたたび雑誌に戻っている。
MSX magazineの雑誌コードは12081、MSX・FANの雑誌コードは12089、ムック時は62053。写真から、MSX・FAN(ムック)は通巻26号で雑誌に戻り、また2004年6月発売の7月号から、定期刊行物コードに替わったのが判る。
ちなみにトラ技は、年単位で背表紙の色を変えているが、この6月号だけ色がおかしい。しかも表紙・裏表紙側には正しい黄緑色が着いている。ちょうど切り替え時期でもあり、何か関連があるのかもしれない。
MSX・FANのコードで検索してみたが、雑誌、ムックとも現在該当するものはなかった。MSX magazineのコードは、MC ☆ あくしずという季刊雑誌(?)に使われていた。初めて聞くが、「萌え系ミリタリー雑誌」というカテゴリがあるらしい。
なお、Mマガ出版元のアスキーは、散々まわされた挙句、現在は消滅している。雑誌コード登録更新など、してる余裕はなかったのだろう。
参考:
・ Wikipedia~ISBN
・ Wikipedia~ISSN
・ Wikipedia~雑誌コード
・ チェックデジット計算方式
since 2007.8 by K-ichi
2 件のコメント:
雑誌コード62053は、現在『別冊グッズプレス』(別冊GoodsPress)という不定期刊行のムックに使われていますね。
なるほど、徳間書店はガッチリ握っているようですね。
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