since 2007.8 by K-ichi


鉢植えのシラン
元気が取柄のシランが、なんだか酷いことになっている。

一応変り種である、覆輪葉、口紅、白花を、8号鉢に植え、並べて管理していた。
施肥はキイチゴ類と同様に、10-10-10化成を2ヶ月に4粒(4g弱)。推奨量におおむね合っていると思うが、山野草は少なめに、とも書かれている。一般には、窒素分が多いと軟弱に育つと言う。また、雑草の茂みに接し、雑草避けフェンス的な形で鉢を置いていた。

全体に黄緑がかり、褐変した部分もある。細かい黄色や茶色の斑点が無数発生し、その裏側にはオレンジの粒々。葉は無残な様子ではあるものの、株まで傷む風ではなく、若実も無事。ググってみるが、そもそも「シランの病気」という話が出てこない。


罹患部、葉表

罹患部、葉裏
この粒々、どこかで見た覚えがある……カタバミ類のさび病。葉裏に黄色い粒々がたっぷり着く。その方面でネットを浚うと、どうやらさまざまな植物に発生する病気らしい。

住友化学園芸のページによれば、罹患する種は広範囲にわたり、単子葉双子葉の別すらない。特定種だけで発病する同種寄生菌と、宿主を渡り歩く異種寄生菌があり、カタバミやヘクソカズラなどは後者の中間宿主とされる。ちなみに「コアカン」とあるのは「コアカソ」と思われる。

症状は似るものの、ここにもシランは載ってない。中間宿主とされる、カタバミやヘクソカズラは、近隣一帯どこにでも生えている。シランの鉢にも生えるが、罹患はしていない。周辺に似た症状の雑草も見当たらない。さび病とするなら、シランやその近縁専門の同種寄生菌のよう。

ちょうど実生の市田柿落葉病が出てきたところだったので、手持ちの薬剤の中で、両方に効くとされるビスダイセンを散布しておいた。予防薬らしいので消極的対処になるが、これ以上の悪化拡散を防げれば良しとしたい。

0 件のコメント:

コメントを投稿

.

関連記事


この記事へのリンク by 関連記事、被リンク記事をリストアップする」記事

ブログ アーカイブ