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発蕾、白化したミヤママタタビ雄株
陰芽で冬を越していたマタタビ類。3月に入ると、サルナシが芽吹いてきた。中旬には、マタタビやミヤママタタビも目を覚ました。
下旬になると、サルナシ雄株には蕾が見え始めた。雌株には見当たらず、今年は雄花のみとなりそう。そして、一昨年に挿し木をしたミヤママタタビにも蕾がついた。

ミヤママタタビは11年8月に挿したもの。その冬に鉢上げ。挿してから2年たらずで開花にこぎつけそう。雄株にはたくさん、雌株にはやや少な目ながら大粒な蕾が見える。

4月に入ると、雄株の新芽の先端付近の葉が白化し始めた。マタタビ類は、目立たせるために花の着く枝先の葉が白化するという。ミヤママタタビはさらに赤が差し、ピンク色に染まる。本家マタタビは、雄株に蕾が見え始めたばかり。白化はしていない。


大粒な蕾のミヤママタタビ雌株
ミヤママタタビは、マタタビよりサルナシに近い、という話を小耳に挟んだことがある。ググってもそれらしいものは見当たらなかったが、実の形はサルナシに似ている。
葉が展開してきたので見比べてみる。

艶感は、サルナシにはありマタタビ雄株は劣る。ミヤママタタビも艶感は無い。マタタビ勢の葉の表面には、疎らな毛が一面に生えている。艶のなさは、このせいだと思われる。ただしマタタビ雌株は、毛が葉縁近くにしかなく、サルナシそっくりに見える。質感は、いずれも新芽のため柔らかく、差はない。
新芽の枝の色は、サルナシが赤褐色なのに対し、マタタビの雄株は毛深く緑色。ミヤママタタビも同じ。マタタビの雌株は、赤味はやや弱いながらもサルナシに似る。
葉縁には細かな鋸歯があり、サルナシは少し赤っぽい。マタタビは雌雄両株とも、赤味はなく緑色が薄くなる。ミヤママタタビは赤っぽい。これはすっきり見分けがつく。

他にも、マタタビは葉裏も毛が多いとか、サルナシの葉裏の葉脈分岐に毛玉が目立つとか、雰囲気の違いはある。が、同じ株の中でも多少があったりする。マタタビ雄株以外はひと鉢ずつしかないので、個体差も考えられる。
芽吹いたばかりの現状では、サルナシ、マタタビ雄株、マタタビ雌株、ミヤママタタビで4種あるようにも見える。


サルナシ雄株

左:マタタビ雌株、右:サルナシ雄株

左:マタタビ雌株、右:サルナシ雄株

マタタビ雄株

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