早々に咲いたモミジイチゴ#1(Rubus palmatus)は、虫を見かけなかった割には実着きはよさそう。他のキイチゴたちも続々と咲いている。
モミジイチゴに遅れること2日。春分前日の19日には、カジイチゴ(R. trifidus)が開花した。鉢植えでは機嫌を損ねるが、露地に放ってやると身の丈3mに達しそうなほどに元気になる。
24日には、カジモミジ#1(R. trifidus × R. palmatus)が開花。この株はヒメカジイチゴと呼び変えていたが、元に戻すことにした。
28日には、ヒメカジイチゴF2(R. × medius)、カジモミジ#2(R. trifidus × R. palmatus)、ヒメバライチゴ#1(R. minusculus)が開花。ヒメカジイチゴF2も、特徴がほぼニガイチゴだったため、それとして扱っていたが、戻すことにした。
29日にはトヨラクサイチゴF2#1(R. × toyorensis)が開花。この株は花が大きく、直径8cm近くある。トヨラ系で唯一、実着きがいい株。
30日、親のトヨラクサイチゴ(R. × toyorensis)も開花。こちらも大振りだが、直径7cm程度。
4月に入って1日、コジキカジ(R. sumatranus × R. trifidus)が開花した。
4日にはニガイチゴ(R. microphyllus)、トヨラクサイチゴF2#2(R. × toyorensis)が開花。こちらのトヨラJr.は、親のトヨラクサイチゴと同程度で、7cmクラス。
5日、カジコジキ(R. trifidus × R. sumatranus)、クマイチゴ(R. crataegifolius)、ヒメカジイチゴ(R. × medius)が開花。カジモミジ#4(R. trifidus × R. palmatus)も咲いているのに気づく。
今回から、名称の記述法を改めた。
カジモミジ#1は、特徴がことごとくヒメカジイチゴ似だったため、自然交配でニガイチゴの血が入ったものと判断した。呼称もヒメカジイチゴとしていた。
ただ、別途ヒメカジイチゴであろうと入手した株に比べ、咲くのが少し早く、開花直後の葯の色がかなり違うことに気づいた。別途株がしっかり紫色をしているのに対し、かなり薄い色。親の個体差、交雑具合など、個体差の範疇の中で、ニガイチゴ・ヒメカジイチゴ系であろうという結論は変わらないが、出自を明確にするために呼称を元に戻した。
同様に、ヒメカジイチゴF2はどう見てもニガイチゴだが、これも咲き始めの葯が赤らんでいる。手近なニガイチゴでは、蕊の付け根が赤らむことはあっても、葯は白い。葯の色づきは親の血だろうが、一般的なニガイチゴの範疇なのか否かはわからない。これも従前の呼称とした。
【 和名、学名の出典等について 】
- 標準和名や学名は、基本的に「YList」ページを採用する。
- Ylistに掲載のないものは、 Wikipediaの「キイチゴ属」ページのものを使う。これには「※」を付す。
- 交雑種は、種レベルの扱いがあり特に著名と判断したものはそれを使う。それ以外は独自名を付す。和名は両親から「イチゴ」を取った合成名、学名は両親を「×」でつないで連名とする。いずれも母体を先頭にする。
- 例:カジイチゴ(R. trifidus)を母体にコジキイチゴ(R. sumatranus)の花粉を付けたもの → カジコジキ(R. trifidus × R. sumatranus)
- 雑種は、入手個体を「F1」とみなす。特に必要がなければ「F1」とは記載しない。その子は「F2」となる。たとえばファールゴールドの実生は、「ラズベリー・ファールゴールドF2」と記す。
- 同種が複数株ある場合は、和名の後に番号を付す。
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