since 2007.8 by K-ichi

ゲームラボネタと言えば、MSX用の「ROMカートリッジエミュレータ」というものが採用されたことがある。
正確には、バックアップ活用テクニックの終わりごろとゲームラボ初め頃の2回。トランジスタ技術で電気二重層コンデンサ(スーパーキャパシタ)が採り上げられたのを見て、たいしたヒネりもなく、ただバックアップ付きSRAMをカートリッジに納めただけのものだった。新参デバイスを使った作品、投稿数が薄くなったMSX用、というあたりで採用されたのだろう。

回路はいたって簡単。
SRAMは62256を使い、ほとんど定石通りに接続。32KBカートリッジとする。インバータは、LS04やHCT04などが使える。単なるバッファの意味なので、無くてもよい。インバータICの電源は、MSXbus側から取る。
電源は、5Vを直結とし、GND側にSBDを入れる。SBDは、TTLの電圧特性からすれば5V側に入れるべきなのだが、プルアップ抵抗経由などで放電してしまうのを防ぐためにこうしてある。SRAM側の電源ラインに1Fの電気二重層コンデンサを入れ、これでバックアップする。0.1μFはいわゆるパスコン。

SW_Wだけを切れば、リードオンリーとなり、ROM相当(以下ROMモード)になる。SW_Cを切れば、SW_Wに関わりなくSRAMは非選択状態(以下NCモード)となる。両方がオンの場合は、RAMとして機能(以下RAMモード)する。
システム起動時は、NCモードにしておく。カートリッジに書き込まれたソフトを起動させないため、および、システムメモリとして使わせないため。書き込みを行う場合には、RAMモードに切り替える。書き込んだ後、ROMカートリッジとして扱う時には、ROMモードにしておく。また、より安全確実にバックアップしておくには、NCモードが適する。

掲載の品。
スライドスイッチでモードを切り替えるようにしてある。丸いのがスーパーキャパシタ。

ちょうどこの頃、将来の雲行きが怪しくなってきたMSX・FANは、昔の市販ゲームを付録ディスクに入れるようになった。ZANAC、THEXDERなど、もともとROMだったものも含まれていて、それをこのエミュレータに書き込み、カートリッジとして再現させる試みもした。
また、自作のBASICプログラムをROM化するツールも作った。もともとMSXにはその機能があるが、メモリ構成からくる制限が多少なりとも存在した。そこで、テープやディスクからメインメモリに読み込んで実行するのと同等の、独自のローダを作成した。さらに、CALL文の拡張サポートのためのツールも作った。

必死の客寄せとも思える過去ゲー掲載の甲斐もなく、MSX・FANは終刊を迎える。
その後、インターネットが使える環境が整い、あれこれ調べていると、ネットニュースのalt.binaries.emulators.miscあたりのグループに、ROMイメージなどが流れているのを見つけた。さらには、funet.fiあたりのサイトにも保管されていることが分かった。
現在は、ネットニュースは下火となり、アクセス環境もなくなってしまったため確認はできない。funet.fiもURLが変更されている模様。

0 件のコメント:

コメントを投稿

※ コメントは管理者の確認後に表示されます

関連記事


この記事へのリンク by 関連記事、被リンク記事をリストアップする」記事
Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...

ブログ アーカイブ