トヨラクサイチゴが咲いた。これはカジイチゴとクサイチゴの雑種とされる。この画像は鉢植え。
花はクサイチゴをゆったりさせたイメージ。比較的小枝まで花がつき、花数は多い。このあたりはクサイチゴの血が強い感じ。
しかし、ほとんど実は結ばない。生っても一つの実のうち2~3粒熟す程度。種子を取り出しても大小さまざまで、それを播いても一桁%程度しか発芽しない。
画像は2004年4月下旬に撮った露地自生の吸枝(サッカー)。
葉は、基本形は3出複葉。露地の元気が良い株では、3出の側葉の外側が割れ、さらに頂葉の両側が割れる。3裂単葉から7出鳥足状複葉までバラエティに富み、春に生える吸枝では、複葉が増える傾向が強い。
クサイチゴは3出羽状複葉で、大きな葉は2対(5小葉)、ごくごくまれに3対(7小葉)になる。カジイチゴは3裂5裂などの奇数裂単葉。クサイチゴの3出羽状複葉にカジイチゴの掌状の裂を影響させると、イメージに合う。
画像は2005年4月下旬に撮ったもの。
幹は、吸枝には赤っぽい毛が生えるが、前年枝にはほとんどない。幹や葉柄、葉裏葉脈上に、僅かに小さい棘がある。
樹形はカジイチゴに似て大振り。人の背丈近いものもある。ややしなりながら直立する。
浜名湖畔の荒れ地、湖畔路傍、三方原の松林下などで見られた。
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