シロバナツユクサ(Commelina communis L. f. albiflora Makino)という、ツユクサの品種(f.)とされる白花種がある。
白花のツユクサは、そのへんの田畑でも比較的容易に見つけることができる。が、実はそのほとんどがモドキ。ネットを探しても、ぁゃιぃものばかり。そしてこの写真もご多分に漏れず(25日撮影)。
それを証明する簡単な実験をしてみた。
「葉から入って根まで枯らす」グリホサート系除草剤は、よく効く上に土壌にも残らない。刺激臭などもなく人畜無害とされている。
もっとも有名なラウンドアップは、かなり高価。よく使う安価な同等品は、効果はあるが農薬登録がされていないので、道端の除草など非営農でしか使えない。
今回使ったのは、ホムセンで安売りしていたハートのグリホエース(イソプロピルアンモニウム=N-(ホスホノメチル)グリシナート41%溶液)。通常は100倍前後で使用するもの。この原液を匍匐枝の先端付近の葉に1滴たらす。
23日朝、決行。
24日朝。
一花だけ色が抜けて「ミズイロバナツユクサ」になっている。たらした葉に付く花だけ、少し影響が出てきた。
25日朝。完全に色が抜けた。
この枝を根元方向へ辿っていき、30cm程度までにある分岐からの別の枝にも影響が出始めている。別の日に試したときには、晩に塗布し翌々朝には同程度の状態になったことから、薬効は1日では回り切らず、1日半ないし2日ほどでその枝の完全白花化、および他枝への影響が出始めるようだ。
26日。
まわってきてはいるが、相変わらず部分的。青い正常花の中に、効いてる白花、効きかけの水色が目立つ。
色が抜ける以外にも、開花を妨げる効果もあるようだ。右端のような「ミッキーマウスツユクサ」もよく見られる。
27日。
写真中央より、左下に正常花、左上に水色の変形花、右上と右下には濃い青の蕾状のものが見える。色は抜けないが開花できないものが出てきた。
色は正常だが開けない。
左下と右上は結実したもの。
29日。
かなり咲きづらくなってきたようだ。
だいぶ白花の範囲が広くなってきた。ミッキーマウス状も多い。
もともと全体に満遍なく花が着いていたが、咲けなくなったものがあるせいか、ややまばらに見える。
翌日、草むしりに遭い、終了。
きれいな白花を満遍なく咲かせるには、推奨濃度である100~200倍程度の薄めた溶液を全体に掛けるとよいかもしれない。
当然のことながら、薬害による白花化は固定されない。白花化した枝から採種して播いても、翌年には何事もなかったかのように、澄んだブルーの可憐な花を着ける。
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