浜松市北区、引佐町・立須裏から滝沢町・宇津峠付近にかけての、ふそう風力による風車10基が完成した。
左端が立須裏の1号機。3号機まで続き、送電鉄塔を挟んで間隔があいて4号機。そこから滝沢展望台を経由し宇津峠あたりまでの間に6基の計10基。とりあえず建ったというだけで、関連工事は続いている。
1基あたり最大2MW(2000kW)で合計20MW(2万kW)。一般家庭の目安を3kWとすると、めいっぱい回したときには、ブレーカ落ち寸前家庭を6667世帯賄える計算。
8月8日、都田の田んぼより撮影。週に1基のペースで建てられ、7月いっぱいで揃ったと思われる。右端に見えるのは天浜線。
7月26日。9号機が完成し、その傍らの大きなクレーンを解体していた。竿の上に作業員が乗り、順次手はずを整えながら解体していく。
まずはワイヤーを外し、巻き取る。先端を別のクレーンで吊って支え、やや斜めだった竿を水平まで下ろす。竿の上の支えのテンションがなくなり、竿の上まで降りてくる。それを外し、さらに竿を分割していく。
右側に見える裸の法面の上に三角点がある。旧浜松市時代には最高地点だった394mを示す看板もある。ちなみに現在の最高地点は、天竜区の中ノ尾根山(2296.4m)。三角点の北10mほどのところから削り取り、北西方向間近に9号基が立つ。遠くにはいなさゴルフ倶楽部の風車も見える。
参道なのか、尾根道はしっかりしているが、地図にある御獄神社は見当たらず。あるサイトによれば、御獄神社「跡」があったとか。
最東端10号機の予定地。
車はNICHIUNと書かれた青森ナンバーの積載26tトレーラー。クレーンなどの関連車両と思われる。広場の脇のは、ナセルのカバー。中央の丸いところがポールの土台。基礎は意外なほど小さく見える。その右側には、クレーン設置用か、工事用鉄板が敷き詰められている。
山を削り取ったために、三角点付近も見晴らしがよくなったが、10号機近くはさらに良い。都田ダム(いなさ湖)と、左岸にゴルフ場と小さな風車、右岸中腹には観音山少年自然の家が見える。
7号機の敷地に仮置きされていた10号機用のブレード2本。
1本は水戸ナンバーの16tトレーラーに載っている。日立エンジニアリングから陸送されてきたんだろうか。車体表記は全長34.5m。後部ははみ出しており、赤いカバーと提灯がついている。歩測で40m前後と見積もった。1cm厚程度のアルミ製のようで、その中をFRPのような樹脂で補強している。
完成したブレードは、付け根付近がぐっと幅広になっている。写真2枚目の赤い三角形の覆いのあたりから手前方向に、ブレードの一部が別パーツで追加される。以前、トレーラーに積まれたのを見たのはこの部品だったよう(後述)。
ブレードの接続部分は丸く、骨組みがたくさん見える。組み立て位置確認のためか、ぐるっと番号が振ってある。その傍らに、この風車およびこのブレードについて書かれたプレートが貼ってあった。ENERCON社のE-82という型式が読める。
振り返るとナセルの前後のカバーが置いてある。向こうに立って見えるのは8号機(手前)と9号機。
大きなコーンが先頭部分、小さなほうがお尻の部分、と思われる。それぞれ直径が3m、1.5mといったところ。先頭コーンの頂部には、小さなわっか状のフックがついている。地上でブレード3本と発電機を組み立て、ポールのてっぺんに吊り上げる際に使われるよう。
このコーンもアルミ製っぽい。樹脂は使われていない。やや複雑に構造化され、補強されている。送り状も付けられていた。
ブレードもう1本と、ポール、発電モジュールなどは、これから搬入されるのだろう。残念。
3m37sあたりで、例のブレードの追加部品が出てくる。
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