例年、カジイチゴ(Rubus trifidus)が先走ってポツリポツリと咲き始めるのだが、今年はそれがなかった。今日、モミジイチゴ(R. palmatus)のキレハ株が1番手で開花した。
もう少し花柄が伸びてくれれば、一般的な下を向いた形になるのだが、芽吹いてすぐ咲くせいで上を向いてしまっている。冬芽がほころんできたな、と思った日から半月経ってない。ちなみにこの花は、雌蕊は育っていなかった。
そのカジイチゴ。1週間前の様子。
冬芽のほころびは、どれよりも早かった。ひと月前から、ゆっくりと冷静に着実に蕾を膨らませている。
まったく節操がない、と書いたのが知れたのか?
親に似て、カジイチゴ系の目覚めは早い。
左のカジモミジ(R. trifidus × R.palmatus ※※)、真ん中のトヨラクサイチゴ(R. × toyorensis)、右のヒメカジイチゴ(R. × medius)、およびコジキカジ(R. sumatranus × R.trifidus ※※)も、蕾を出している。
いよいよ雑種たちも開花しそう。
足元では、フユイチゴ(R. buergeri)がシーズンを終えている。2月に入る頃まで実を付けていた。
地際からは新芽も出てきている。
その他のキイチゴたちも、冬芽をほころばせている。
ヒメバライチゴ(R. minusculus)は、蕾出しの一歩手前、バライチゴ(R. illecebrosus)は枯れ野原の地際から新芽。ラズベリー(R. idaeus ※)は、冬芽の先端に僅かに黄緑色を見る。ブラックベリー(R. fruticosus ※)は、気持ち芽が膨らんできたかな、という程度だが、一方でブラックベリーの血が入っているというボイセンベリー(R. ursinus × R.idaeus ※)は、しっかり芽吹いている。
学名出典:
無印……YList
※……Wikipedia キイチゴ属
※※……文献無し
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