since 2007.8 by K-ichi

巨大地震・東北地方太平洋沖地震で、ちゃんと止まったはずの原発。建物も炉も、激しい揺れには耐え、緊急停止するところまでは問題なかった。ところが、停電やポンプの故障などで冷却ができず、相次いで炉心溶融、爆発、放射能漏れ……挙句は、定期点検中で燃料を抜いてあった4号炉まで燃え出す始末。発電所が停電で困るとは悪い冗談か、と。
ついにスリーマイルと並んでレベル5に、場合によってはその上も、というところまで来ているらしい。ちなみに、炉心から吹き上げたチェルノブイリはレベル7。

爆発しているのに「大量の白煙が」。昼間に起こったのに、夜中になるまで公式コメントは無し。東電が悪いのか政府が悪いのか、情報も小出しで内容がなく、当たり障りのない言い回しに終始。そんな状況で「心配ない」と言ったところで、安心すると本気で思っているのか。IAEAにまで「情報を出せ」と言われる始末。

爆発の報を聞いたその日、ネットを漁ってみたが、日本の報道のサイトでは、その瞬間の映像は見つけられなかった。ところがなぜか、英BBCには置いてある。「Japan earthquake: Footage of blast at nuclear plant」で1号炉のシーンが見られる。
3号炉は「Japan quake: Second blast at Fukushima nuclear plant」。ちなみにこれの撮影は日テレ。


炉心溶融、爆発、海水注入で廃炉が確定的なこの1号炉、建造時の映像などが「福島の原子力」という記録映画になっている。以下はその紹介記事
福島の原子力は原子力発電の仕組み、構造、工程、安全性などを分かりやすく説明。
また黎明は建設までの地質、気候などのあらゆる調査の模様をを描いた作品。
原子力発電の夜明けは茨城県東海村に日本で最初に建設された原発の工事記録。中々の秀作。

「福島の原子力」はこの2日間で、359人が1,028回再生し、34時間視聴。なお1,000回の再生回数は1ヶ月間のトップの件数である。しかも昨日、twitterがリンク元件数が、じつに150件とは驚きである

テレビで即時性の爆発の模様などは見られるが、内部構造などの映像は全くない。コメンテイターも約40年前に建設されたものであり、実際の建造物とか内容は知らないようない様である。

なお黎明が125回、原子力発電の夜明けは175回再生されている。。将にネット時代。今回は科学映像館の映像アーカイブとしての存在感を再認識。twitterでも情報が飛び交い、インターネットの情報力に脱帽する。

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