いつもは先走りが必ずあるのだが、今年は寒さが厳しかったせいか、ひとつもなかった。
クサイチゴ(R. hirsutus)は土手などで咲き乱れている。
裏山の林道を眺めた感じでは、日当たりの良いところで5分咲き手前といったところか。
右の写真は、その際出会ったビロードツリアブ。
大型のアブ、ハチはまだ出てきてないはずなのに、結構な羽音。そちらを見やると、「もふもふ」の茶色い物体が、モミジイチゴに蜜を吸いに来ていた。
楕円の「もふもふ」からは、細く長い頼りない足が伸びる。それよりは幾分か丈夫そうな、やはり長い口。萌えるスタイルとはアンバランスに、ちょっとワルそうな顔。常に半ホバリング状態で、一定以上近づくと別の花に移ってしまう。ピント合わせのとろいCaplioR2には難物。
ちなみに、人を刺したりはしないという。
そっくりさんに、トラツリアブというのもいる。こちらはワル顔ではない。
昨日はトヨラクサイチゴ(R. × toyorensis)が、今日はヒメカジイチゴ(R. × medius)が開花。
これらは片親をカジイチゴとする。前者はクサイチゴとの、後者はニガイチゴとの雑種。カジイチゴファミリーが続々と咲く。
トヨラクサイチゴは、クサイチゴの棘をほとんど失くし、大振りにした感じ。葉は、新しいシュートでは特に顕著に、複雑に裂け分かれる。
ヒメカジイチゴも、ニガイチゴの棘を失くし、大振りにした感じ。葉は弱く3裂する程度。
いずれも両親を受け継いでいるイメージ。
その片親であるニガイチゴ(R. microphyllus)も今日開花。
クマイチゴ(R. crataegifolius)やボイセンベリー(R. ursinus × R.idaeus ※)などにも、順調に蕾が出てきている。
学名出典:
無印……YList
※……Wikipedia キイチゴ属
※※……文献無し
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