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事情があってチャノキを挿し木した。


6/7のチャノキ
調べてみると、チャノキは挿し木が比較的容易らしい。畑では枝を撓らせて埋めて、取り木様にして簡単に増やせる、という。挿し穂は、新芽の育ってやや黄ばんできたところが適する、とのこと。

施術したのは5月26日。今年はかなり遅れていて、つい10日前に茶摘みをしたばかり。そんな年の新芽では、適期よりだいぶ早い。とはいえ掘り取り廃棄される株のためやむを得ない。ある意味形見でもある株で、失敗は許されない。

経験上、最も無難な手法をとることにする。
なるべく太って丈夫そうな緑枝を採取し、3~4節ずつにカットし葉は2枚付ける。赤玉小粒に挿し、やや強めに転圧。半日陰で通常水遣りで管理する。



7/3のチャノキ
葉は青々とし、張りもあり、ひと月以上経った。一安心、と思いきや地際から変色が始まった。止まる様子はなく、みるみるうちに褐変が進む。

バラの挿し木では、地下が死んでしまうと黒変がはじまり、やがて全身に進んで完全に枯れる。そのときは葉や芽が生きて見えても、魔の手からは逃れられない。
葉は元気に見えるものの時間の問題か、と覚悟を決めつつ、しかしこの元気さは何だろうと疑問も抱きつつ見守ることにする。



10/23のチャノキ
そろそろ毒が回るか、夏は越えられないか、などと眺めていると、褐変は止まった模様。元気さは相変わらず。脇芽が発生し、ツブツブも沸いてきた。

ツブツブは蕾で、結局、挿し木は100%成功。実験的に試した、「一芯二葉」の先端穂も、木質化した前年枝付きのものも着いた。魔の手は単なる杞憂で、褐変は緑枝の木質化の過程だったよう。

そして全てに蕾がついた。背が低いために綺麗に拝めるものはなかったが、現在もまだいくつか蕾が残っている。
マタタビ科ほどではないかもしれないが、Web情報通り、丈夫で挿し木も容易なことは間違いない。

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