since 2007.8 by K-ichi

低融点ガラスなるものがあるらしい。

各社報道によれば、日立製作所日立化成は、220℃から軟化する低融点ガラスを開発したという。(日立製作所のニュースリリース
一般に、低融点ガラスは600℃以下で軟化するガラスを言う。従来からあったバニーテクトという商品は、軟化温度が400℃弱だったが、これを一気に下げた。220℃というのは、鉛フリーハンダと同等レベル。強度、気密、耐湿性などが優れ、部品の接着や封止などに使える。バナジウム系低融点ガラスで、鉛やハロゲンを含まず、環境にも優しい。従来、金錫ハンダが使われていた分野などで、置き換えが可能という。
金錫ハンダや、ボンディングワイヤについては、田中貴金属関連のサイトが易しい。


低温ハンダの例もあるように、低温で何とかできるようになれば、いろいろと便利になるのは解る。ただ、どうにも深いところまで突っ込めないので、ガラスについて、いろいろと漁ってみた。

ガラスは、二酸化ケイ素(SiO2)を主とした、結晶でない固体。ものすごく粘度が高い液体、とも言われる。ガラス転移点より温度が上がると柔らかくなる。固体が融けて液体になる(=融点)のではなく、固かったものが柔らかくなる。固いときをガラス状態、柔らかいときをゴム状態、などと呼ぶ。プラスチックの類も同じ性質を持つ。冒頭の低「融点」は、低「ガラス転移点」の意味。

ガラスは、ほとんどの酸には強いが、フッ酸と強いアルカリには溶ける。水酸化ナトリウム(NaOH)と反応すると、珪酸ナトリウム(Na2SiO3)ができる。これの濃溶液を「水ガラス」といい、水飴状の物質で、工業的に様々に使われている。これに塩酸(HCl)を反応させると、珪酸(H2SiO3)の沈殿ができる。珪酸を加熱脱水すると、多孔質のガラス、シリカゲルになる。

ガラスに金属酸化物などを混ぜることで、色を着けたり、屈折率を変えたり、いわゆる融点を下げたりできる。金を混ぜて赤くしたり、鉛を混ぜてクリスタルガラスを作ったりする。一般に低融点なガラスは鉛を含む。
ガラスはいくつかの製造方法があるが、今まではいずれも高温を介した。ゾル-ゲル法という新しい製造法はこれを回避できるため、混ぜものに有機物が使えるようになり、さらに広範囲な発展が期待される。

……などなど。結局、理科化学レベルでは、解ったような解らないような状況には変わりなく。以前の「木材をガラス化」ネタも、いまだしっくりせず。ちなみにリンク切れのインタビュー記事は、WebArchiveで見られる。

以下、ググってみて密度が高そうに感じたページ。
物性が商品化には向かないのかもしれないが、「ガラス転移温度(-25℃~50℃)」なる記述のページもある。

● 水ガラス(富士化学/三興コロイド化学
● 低融点ガラス作製
● ガラスとは何か?
● ガラスの不思議

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