鼻の具合が変化の兆しを見せている。そろそろ樹種の切り替えかもしれない。キイチゴの花も咲き始めた。
2月下旬にはカジイチゴ(Rubus trifidus)の蕾が覗き、3月に入ると間もなく、モミジイチゴ(R. palmatus)の冬芽も動き出す。一気に白い花弁まで覗かせていたが、やっと開花した。昨日咲いていたかもしれない。細弁株と切れ葉株で、丸弁株はまだ蕾が出ない。カジイチゴも、虫食いの花がひとつだけ咲いた。
静岡地方気象台では、ソメイヨシノが開花したとのこと(PDF)。昨年よりだいぶ早いが、やはりモミジイチゴも合わせてくる。
モミジイチゴは通常、下向きに咲くとされる。
株の性格なのだと思うが、切れ葉株(花弁は丸い傾向)と丸弁株(葉は切れる傾向)は、花柄が伸びきらず、好き勝手な方向を向いて咲くことが多い。細弁株(葉はあまり切れ込まない)は、ほぼ必ず下向きに咲く。また全体の姿も、前者は直立気味、後者はしなだれる傾向がある。
いずれも冬芽から葉と花を束生するが、自生地では小枝が伸びた先に1花ときに2花つける株もある。
他の種も、蕾が出てきた。
平地勢の多く、ヒメバライチゴ(R. minusculus)、ヒメカジイチゴ(R. × medius)、コジキカジ(R. sumatranus × R. trifidus ※※)、クマイチゴ(R. crataegifolius)などでは、出蕾が見られる。一方で山奥に生える連中、クロイチゴ(R. mesogaeus)、ミヤマニガイチゴ(R. subcrataegifolius)、ハスノハイチゴ(R. peltatus)などは、冬芽が膨らんできた程度。
園芸種では、ボイセンベリー(R. ursinus × R. idaeus ※)が早い。いまにも蕾が見えそうな展開。
寒さに強いといわれるラズベリー(R. idaeus ssp. idaeus)は、冬芽がわずかに動き出した程度。
寒さに弱いといわれるブラックベリーは、一部の葉と蕾を残したまま越冬した。
ソーンフリー(R. fruticosus ※)の蕾は、色合いからどうやら枯れていそう。エバーグリーン(R. laciniatus ※)の蕾は、生きているかもしれない。
学名出典:
無印……YList
※……Wikipedia キイチゴ属
※※……文献無し
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