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合成に使った画像(トリミング)
もうちょっとなんとかならないかと、パンスターズ彗星の画像を、もう一度いじってみた。

この彗星は肉眼では見えず、映像化して見ても、ほとんど薄明に包まれたまま沈んでいく。とはいえ双眼鏡では、コマははっきりし尾もなんとなく見える。そのぐらいの画像にはしたい。
先日は、良さそうなあたりを16枚見繕って、彗星のコマ中心で位置合わせをしてコンポジットした。画像によっては、中心を拾うのが難しいものもあり、結果を見てもなんとなくしっくりしない。
せっかく三脚固定で撮ったものなので、先頭と最後尾で位置を拾い、あとは均等に移動したものとしてコンポジットしてみた。ソースは同じ16枚を使う。

高度が低いので、大気の浮き上がりについても調べてみた。地平線に沈む夕日が、潰れて見えるその原因。
Wikipediaの「大気差」によれば、高度0°で34′20″、5°で9′50″、10°で5′浮き上がる、とのこと。また、国立天文台のサイトによれば、日の出・日の入りの計算には、35′8″の浮き上がりを見込んでいるとのこと。地平線では、太陽ひとつ分以上浮き上がっていることになる。
撮影は18:53.30ごろから3分間(露出は8秒×16コマ)。浜松の日没は18:02。天ガの予報では、日没1時間後の彗星高度が6.2°。撮影高度は、ざっと7.5°から6.9°にかけてになる。Wikipediaのリンク先で計算すると、7′強浮き上がる。撮り始めより徐々に強くなっていき、撮り終いでは33″ほど余計に浮いてくる。頭と尻とで位置を合わせるので、ここで問題になるのは、撮影中の浮き上がり量の変化。前後半で比較すると、わずかに1″あまりと出た。
135mmレンズの画角は、15°×10°、対角は18°。アスペクト比4:3に当てはめると、14.4°×10.8°。1280px×960pxで撮るので、1px=40.5″角に相当する。まったく問題にはならなさそう。

精度を向上させるために、前回は3倍に引き伸ばした。ステライメージでは、0.1ピクセル単位で合わせるらしい。YIMGの「ずらして合成」では、小数点以下が切り捨てられるので、ならばと10倍に引き伸ばしてYIMGに食わせてみた。
ところがYIMGが停止してしまう。ファイルサイズや枚数をいろいろ試してみると、読み込み時で1.5GB(1px=48bitとみなす)を大きく超えると、たいてい停止する。1GBを超えていると、読み込みは問題ないがコンポジット作業で停止する。結局、5倍引き伸ばしの、6400×4800ピクセル、180MBのファイルで処理をした。
32bit仮想空間でアプリケーションが使えるのは2GBまでとされており、この容量の壁はこの辺が絡んでいそう。

冒頭の画像は、5倍に引き伸ばした画像から、彗星近辺をトリミングしたもの。暗号化でもされたような斑のここから、コマ中心を割り出すのは至難。


135mm相当 F4.8 8秒16枚コンポジット

同左、拡大トリミング324mm相当

前回のもの

撮影したJPEGファイルを、MSPaintで500%に拡大し、BMPで保存する。4ファイルずつYIMGに読み込ませ、X=-11、Y=14として「ずらして合成」を施す。中間ファイルは48bit TIFFとする。最後の4枚合成はX=-43、Y=57としてコンポジット。「レベル補正」からガンマを1.7に変更する。縮小は「サイズ変更」で行う。位置合わせの必要があったので、トリミングはMSPaintで行った。JPEG化はBTJ32を使った。

尉ヶ峰がきれいに流れており、計算どおり重ね合わせられているのが判る。先日のものは、位置割り出しのブレが結構あったのかもしれない。
劇的な進化は感じられないが、かつて夕空高くに見え、安物ズームレンズで高感度フィルムに焼きこんだブラッドフィールド彗星ぐらいにはなったかな、といったところ。

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