since 2007.8 by K-ichi

5月28日には梅雨入りしたらしい。スカッと晴れる日が無いわりには雨が降ってない気もする。


5/26 クマイチゴと収穫
毎年、クマイチゴRubus crataegifoliusはたくさん実をつける。
放置では熟す前に力尽きてしまうので、水はもちろんとして少々の施肥も欠かせない。ふた月に1度、8号鉢で緩効性化成(10-10-10-1)を3粒。約2.4gを与えている。

同時期に、ヒメカジイチゴR. × mediusやカジモミジ#1R. trifidus × R. palmatusら、雑種たちも熟す。ヒメバライチゴ#1R. minusculus、モミジイチゴ#3R. palmatusらも。

あまり置くと酸味が抜けてぐずぐずになり、若くては固くて酸っぱい。適当なところで2~3日に一度程度収穫しているが、コップがあふれてしまう。トヨラクサイチゴF2#1R. × toyorensisのヒットだけでなく、全体に今年は豊作なよう。
とりあえず冷凍保存しておく。

21日にはニガイチゴR. microphyllusが熟れ、クマイチゴらが弾切れになりつつある月末には、ラズベリー・インディアンサマーR. idaeus ssp. idaeusやボイセンベリーR. ursinus × R. idaeus ※)ら、園芸種も熟しだす。

同じころ、ミヤマニガイチゴR. subcrataegifoliusも、真っ赤な実をつけ始める。
ミヤマニガイチゴは、ニガイチゴとの区別点として、葉脈の主脈からの分岐が多い(10対超)、一箇所に花が複数着く、などがある。花は複数着いたが、残った実はひとつずつだった。

6月に入ると、3日遅れのラズベリー・ファールゴールドR. idaeus ssp. idaeusが熟す。必ずインディアンサマーより遅れる。
コジキイチゴR. sumatranusの挿し木とカジコジキF2R. trifidus × R. sumatranusも、同時に熟す。実は小ぶりだが、どちらもコジキイチゴの風。
さらにはクロイチゴR. mesogaeusも黒熟。一日一日、ひとつふたつと色づいていく。クロイチゴは、今春のシュートにも花が着いた。クサイチゴやミヤマニガイチゴでは、頂部にひとつふたつ着くことはあるが、こちらはごく普通に。たまたま結果母枝の少し埋まった幹から出たのか、何らかの環境等の影響なのか。別鉢の株では、そういう現象は見られていない。

ブラックベリー系は、咲きつつ青い実が着いたところ。
ハスノハイチゴR. peltatusは、冬に株分けしたせいか、花芽は見えない。
バライチゴR. illecebrosusは、花が終わり若実の状態。
エビガライチゴR. phoenicolasiusは、萼を閉じて育んでいる最中。白っぽい若実が、ところどころはみ出て見える。
カジモミジR. trifidus × R. palmatus系は実が着かず。カジモミジ#3は数個蕾がついたが、すべて芋虫に食われてしまった。
ひと月あまり前に施術した4度目のカジナワシロR. trifidus × R. parvifoliusが、今日色づいていた。標準やや控えめなサイズで、60~70粒ぐらいはありそう。


5/26 カジモミジ#1

6/2 ミヤマニガイチゴ

6/2 ハスノハ、コジキ、バラ……

6/2 エビガライチゴ

6/2 クロイチゴ

6/6 クロイチゴの今年枝にも若実

6/2 ボイセンベリー

6/2 インディアンサマー

6/2 ファールゴールド

6/6 カジナワシロ

ラズベリーの二株は、よく似ている。赤実と黄実とで分けて売られているが、全体を眺めた感じでは、どうも種レベルでは同一で、赤色が出ない(もしくは持ってない)変異株が黄実となっているように感じる。
先日、近所の山を散策していたところ、雰囲気の妙なニガイチゴに出会った。普通は、雄蕊の付け根、棘、萼、枝など、程度の差は大きいものの、どこかに赤味があるもの。


6/2 件のニガイチゴの若実

6/2 件のニガイチゴの今年のシュート

4/21 件のニガイチゴの花

4/21 一般的なニガイチゴ




【 和名、学名の出典等について 】
  • 標準和名や学名は、基本的に「YList」ページを採用する。
  • Ylistに掲載のないものは、 Wikipediaの「キイチゴ属」ページのものを使う。これには「※」を付す。
  • 交雑種は、種レベルの扱いがあり特に著名と判断したものはそれを使う。それ以外は独自名を付す。和名は両親から「イチゴ」を取った合成名、学名は両親を「×」でつないで連名とする。いずれも母体を先頭にする。
    • 例:カジイチゴR. trifidusを母体にコジキイチゴR. sumatranusの花粉を付けたもの → カジコジキR. trifidus × R. sumatranus
  • 雑種は、入手個体を「F1」とみなす。特に必要がなければ「F1」とは記載しない。その子は「F2」となる。たとえばファールゴールドの実生は、「ラズベリー・ファールゴールドF2」と記す。
  • 同種が複数株ある場合は、和名の後に番号を付す。

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

なんかオタクのブログずっと読んでるんだけど、植物とか多いよね。人間との触れ合いとかなさそうだね?

K-ichi さんのコメント...

> なんかオタクのブログずっと読んでるんだけど
メモごときを、ずっと読んでもらったようで恐縮です。

コメントを投稿

.

関連記事


この記事へのリンク by 関連記事、被リンク記事をリストアップする」記事

ブログ アーカイブ