イトカワから戻ってきた、小惑星探査機「はやぶさ」が帰還した。
当初は、月軌道あたりでカプセルを分離した後、地上落下軌道から離脱して、自らは人工惑星となる予定だった。しかし、イトカワ着地後の度重なるトラブルにより、また確実にカプセルを投下するために、己の身を挺することとなった。
1月に地球引力圏通過軌道に乗った後、徐々に軌道修正を重ね、日本時間6月13日23時前、「はやぶさ」はオーストラリア上空へ突入、カプセルはウーメラ立入制限区域(WPA)の砂漠地帯に落下した。映像は、各機関が撮影したものをつなぎ合わせたもの、とのこと。
0:18~ 和歌山大(USTREAM)
1:18~ NASA
2:02~ NHK
2:42~ 7NEWS
3:14~ NASA
NHKあたりならやってくれるのではと期待したものの、民放を含めてテレビ中継は一切なし。とりあえずつながった和歌山大によるネット中継を見ていた。
画質はそれほど良くなかったが、徐々に明るさを増して2、3度フラッシュして消えていく姿を拝むことができた。画面には、アークトゥルス、スピカ、土星が映っていたが、それらよりはるかに明るい。フラッシュ時には周囲の雲が相当に照らされており、当初予想の-5等級はもちろん、満月クラスの明るさはあったのではないかと想像する。そのうちの一度は黄色味を帯びているように見えたが、7NEWSなどの映像を見ると、たしかに何かが飛び出してそれが黄色く燃えている。和歌山大の映像ではカプセルは確認できなかったが、他社映像では本体に先行し薄い尾を引きながら燃え尽きずに落ちていくのが見える。
7年、60億kmの長旅を終え、しっかりとカプセルと届けて散っていく姿は、たかが機械とはいえ感じるものがあった。
日が変わる頃には、読売オンラインに写真が出ていた。複数の輝線になっていて、バラバラに砕けたのが想像できた。毎日.jpには、光り始めだけが写った失敗作も。
翌朝のNHKニュースでは上記映像を放映。これだけ撮りに行っているならやればいいのに、と思った人は多かったはず。
まもなく、落下地点を確認したとの報。翌日午後には、落下した画像も公開され、カプセルは無事回収された。内容物が確認され結果が出るのは数ヶ月先という。
ちなみに、大気圏突入時の熱は、空気との摩擦によると言われるが、実際は違うらしい。「サンプルを熱から守る再突入カプセル」という記事がある。はやぶさの帰還カプセルには、シャトルなどに使われる耐熱タイルでは間に合わないため、アブレータという特殊なプラスチックが使われているという。これは、自らが気化することで熱を奪って守る、というもの。ロケットエンジンなどでも使われる。
since 2007.8 by K-ichi
鉢に生えたカタバミ、アカカタバミを適当にむしってきて、丸めて潰しながらこすり付ける。こするというよりも汁を塗りつけるイメージ。葉っぱ10枚ほどを使い3分ほど揉んだけで、60年前の光沢が蘇った。
カタバミなどには水溶性シュウ酸塩が含まれており、それによって酸化銅が還元されるとのこと。塩酸で酸化銅を溶かせるのは酸化銅が塩化銅になって水溶性になるため、という。この場合、シュウ酸銅になるということだろうか。
ここ数日はひと月遡ったような清々しさ。昼間はそれなりに気温は上がるが、朝夕は一枚羽織りたい。
エビガライチゴ(Rubus phoenicolasius)
15日ごろから開花、先月末に最後の花が咲き終わった。中央に橙色の雌蕊、周囲に花粉を吹いている雄蕊、真っ白な花弁、真っ赤な毛を纏った萼を持つ。初めは花弁はほとんど閉じており、その後やや開いて雄蕊は花粉を出す。授粉後は萼を再び閉じ、熟すのを待つ。アップの写真の蕾状のものは、すべて授粉したもの。
かなりたくさん咲き、ほとんど授粉したよう。細かい白いゴミのようなものは、近くのクワから飛んできた、クワキジラミの蝋物質。
シュートも順調に成長。1mを超えた。3出複葉が基本だが、ナワシロイチゴなどと同様に、元気のいいときは5出(2対)羽状複葉も見られる。
カジイチゴ(R. trifidus)
早いものは先月上旬から熟し始めた。花期は長く、ようやく終わったところ。花と実が同居する。ヒヨドリが常に狙っているため、ネット等で保護しておかないと収穫は望めない。
新芽の先端には、あいかわらず毛虫が巣食う。展開前の新芽を糸で綴り、黄色っぽい毛の少ない毛虫が内部を食い尽くす。一見正常に見える芽も、いつまでも展開せずやがて膨れてきてそれと判る。テデトールで対応していたが、いちいち開いて処理するのは骨が折れる。浸透性を謳った園芸用殺虫剤をかけておくと、手で開かずとも内部に届き、あとは自力で葉を展開してくれる。
いままでひとつも成功しなかったカジ×ナワシロ。花粉がちょうどいい場所に落ち着くように、セロハンテープで仮止めする方法を採ってみた。とりあえずは授粉した模様。今月半ばには熟しそう。
同様にナワシロ×カジも行ったが、こちらは全滅だった。
クサイチゴ(R. hirsutus)
特筆することなし。
クマイチゴ(R. crataegifolius)
27日熟す。施肥したおかげか、去年のように熟す前に終わることもない。
1mまではいかないものの、シュートはかなり元気がいい。鉢底から一部逃げた。
コジキイチゴ(R. sumatranus)
小苗のため諦めていたが、18日、開花を見つけた。若実もあったところから、上旬には咲いていたよう。シュートも60cmほどまで成長。
鉢の主たるバラは圧倒的に劣勢に。
ナワシロイチゴ(R. parvifolius)
先月5日頃から咲き始め、現在は花は終わっている。大量に咲くも、授粉率は低いよう。授粉し萼がつぼんだものはこの程度。
ナワシロ×カジがうまくいかないのは、このあたりの問題もありそう。
ニガイチゴ(R. microphyllus)
月末あたりから熟し始めた。30日撮影。
バライチゴ(R. illecebrosus)
27日、諦めていたが、シュートの先端に蕾が出、開花した。おそらく瀕死の前年枝が結果母枝となり、地際にあった冬芽から出たもの。
うつむき加減に蕾をもたげ、朝からゆっくり開き始め、翌朝あたりで全開に。直径5cmほど。クサイチゴ風だが、毛がなく雄蕊が多く、やや雰囲気を異にする。前年の虫害の影響で、樹高はヒメバライチゴよりも小さいぐらいだが、花の様子は明らかに違う。
ヒメバライチゴ(R. minusculus)
21日撮影。
葉が異なる以外はクサイチゴによく似る。無事に赤く熟した。やや粒が少ないか。
フユイチゴ(R. buergeri)
どのどん伸びている。それ以外は特筆することはなし。
モミジイチゴ(R. palmatus)
開花時の天候の具合か、今年はやや歯抜けが多い。順調に熟していき、終盤にさしかかっている。シュートも1mほどにまで成長した。21日撮影。
雑種:カジコジキ(R. trifidus × R.sumatranus ※※)
成長は悪い。30cmほど。虫害に遭ったため殺虫剤を散布。特徴はコジキカジと変わりない。
雑種:コジキカジ(R. sumatranus × R.trifidus ※※)
シュートが70~80cmほどになった。葉も大きい。6月1日撮影。
コジキイチゴのような羽状複葉ではなく、3出複葉で、頂葉が3裂、側葉が2裂になる。幹はコジキイチゴの毛の少ないバージョン、といった感じ。
雑種:カジモミジ(R. trifidus × R.palmatus ※※)
シュートが1m近くに成長。少し虫に食われた。
3号株だけは相変わらずコンパクト。
雑種:トヨラクサイチゴ(R. × toyorensis)
15日、熟した。激しく歯抜けなのは相変わらず。
施肥したおかげで、7出複葉の片鱗が見える葉も出てきた。頂葉より側葉が割れやすい。基本形は3出掌状複葉にも見えるが3出羽状複葉。カジイチゴより毛が多め。
実生も同様だが、棘が散見される。
実生は、羽状が強く出るもの、小葉の丸いものなど、やや変化が出る。
雑種:ヒメカジイチゴ(R. × medius)
大量に開花、結実。熟したものから萼が開く。先月半ば頃から熟し始めた。
ブラックベリー・エバーグリーン(R. laciniatus ※)
ほとんど動きがなかったエバーグリーンも、5月に入ると急激に活動を開始。いつの間にか咲き実っていた。
ブラックベリー・ソーンフリー(R. fruticosus ※)
ブラックベリー系は総じて遅い。エバーグリーン同様、5月になってから急激に成長。
ボイセンベリー(R. ursinus × R.idaeus ※)
蕾のまま果ててしまったものも多いが、実ったものは順調に育っている。
シュートは1mを超えてきた。匍匐気味で脱走を試みたため、知らずに踏んでしまったものもある。
ラズベリー・インディアンサマー(R. idaeus ※)
今春の花はなし。秋果に期待。
ラズベリー・ファールゴールド(R. idaeus ※)
インディアンサマーに同様。
植え替えたことで、例年夏に皮が剥ける被害が改善されればよいが……
学名出典:
無印……YList
※……Wikipedia キイチゴ属
※※……文献無し
エビガライチゴ(Rubus phoenicolasius)

かなりたくさん咲き、ほとんど授粉したよう。細かい白いゴミのようなものは、近くのクワから飛んできた、クワキジラミの蝋物質。
カジイチゴ(R. trifidus)
新芽の先端には、あいかわらず毛虫が巣食う。展開前の新芽を糸で綴り、黄色っぽい毛の少ない毛虫が内部を食い尽くす。一見正常に見える芽も、いつまでも展開せずやがて膨れてきてそれと判る。テデトールで対応していたが、いちいち開いて処理するのは骨が折れる。浸透性を謳った園芸用殺虫剤をかけておくと、手で開かずとも内部に届き、あとは自力で葉を展開してくれる。
同様にナワシロ×カジも行ったが、こちらは全滅だった。
クサイチゴ(R. hirsutus)
特筆することなし。
クマイチゴ(R. crataegifolius)

1mまではいかないものの、シュートはかなり元気がいい。鉢底から一部逃げた。
コジキイチゴ(R. sumatranus)
鉢の主たるバラは圧倒的に劣勢に。
ナワシロイチゴ(R. parvifolius)

ナワシロ×カジがうまくいかないのは、このあたりの問題もありそう。
ニガイチゴ(R. microphyllus)
バライチゴ(R. illecebrosus)
うつむき加減に蕾をもたげ、朝からゆっくり開き始め、翌朝あたりで全開に。直径5cmほど。クサイチゴ風だが、毛がなく雄蕊が多く、やや雰囲気を異にする。前年の虫害の影響で、樹高はヒメバライチゴよりも小さいぐらいだが、花の様子は明らかに違う。
ヒメバライチゴ(R. minusculus)
葉が異なる以外はクサイチゴによく似る。無事に赤く熟した。やや粒が少ないか。
フユイチゴ(R. buergeri)
どのどん伸びている。それ以外は特筆することはなし。
モミジイチゴ(R. palmatus)
雑種:カジコジキ(R. trifidus × R.sumatranus ※※)
成長は悪い。30cmほど。虫害に遭ったため殺虫剤を散布。特徴はコジキカジと変わりない。
雑種:コジキカジ(R. sumatranus × R.trifidus ※※)
コジキイチゴのような羽状複葉ではなく、3出複葉で、頂葉が3裂、側葉が2裂になる。幹はコジキイチゴの毛の少ないバージョン、といった感じ。
雑種:カジモミジ(R. trifidus × R.palmatus ※※)
シュートが1m近くに成長。少し虫に食われた。
3号株だけは相変わらずコンパクト。
雑種:トヨラクサイチゴ(R. × toyorensis)
施肥したおかげで、7出複葉の片鱗が見える葉も出てきた。頂葉より側葉が割れやすい。基本形は3出掌状複葉にも見えるが3出羽状複葉。カジイチゴより毛が多め。
実生も同様だが、棘が散見される。
雑種:ヒメカジイチゴ(R. × medius)
ブラックベリー・エバーグリーン(R. laciniatus ※)
ブラックベリー・ソーンフリー(R. fruticosus ※)
ボイセンベリー(R. ursinus × R.idaeus ※)
シュートは1mを超えてきた。匍匐気味で脱走を試みたため、知らずに踏んでしまったものもある。
ラズベリー・インディアンサマー(R. idaeus ※)
今春の花はなし。秋果に期待。
ラズベリー・ファールゴールド(R. idaeus ※)
インディアンサマーに同様。
植え替えたことで、例年夏に皮が剥ける被害が改善されればよいが……
学名出典:
無印……YList
※……Wikipedia キイチゴ属
※※……文献無し
K-MIXを聞き流していて、♪痛い痛い痛い痛い痛い痛い怖い怖い怖い……と繰り返すフレーズがひときわ耳に残った。何か病んでるのか!? 産むのか???
ちなみにCDの歌詞カードによれば、「いたい 居たい 入たい 異体 射たい 痛い 怖い 恐い 強い」らしい。(2010/8/4追記)
K-MIXで、一穂のはっぴぃコンプレックス(日曜22:00~)という番組を持つ。オフィシャルサイトやYoutubeのアカウント(2010MsSPIRIT)で、楽曲を観ることができる。
フレーズの繰り返しといえば、♪パラレルパラレルパラレル……というのも耳につく。相対性理論の「ミス・パラレルワールド」。アルバムシンクロニシティーン
オリエンタルな曲調に謎めいた歌詞。PVは夜の高速の流し撮り……を逆さまにしたもの。探してみると、やはり耳についている人はいるようで、ネタ映像も投稿されていた。
YoutubeにそのPVが、ニコニコ動画にネタ映像がある。本家ニコ動は登録が必要なため、中継サイトを経由させてある。
いずれにしても、♪とんでとんでとんで……には回数では及ばない。毛色が違うが、ふみふみふみ……というのもある。
資生堂 アネッサのCMに使われている曲。アルバム「SPARK
Youtubeのオフィシャル90秒編集版。
蒼井優は要らないかも。
小気味のいい旋律に乗せて、ウィスパーボイスがすっきりと歌う。summer dayと言っても、うだる盛夏でない、梅雨前の今によく合う曲。
声と曲調が相まって、癒される。
あまりに耳なじみで、今世紀の曲だとは知らなかった。
映像もよく合っている。
ガイジンのスクールメイツ、格好いい!
だめだこりゃ。
証券会社には、保有株式などを貸し(貸株)、その代金(貸株料)をもらえるサービスがある。貸している間は保有者は証券会社になり、議決権も株主優待も配当金も証券会社に行ってしまう。そのあたりを調整する設定はいくつかあり、配当金については「配当金相当額」などという名目で支払われる。
あらためて配当金相当額の入金履歴を見てみると、妙に端数がある。配当額と入金額を比べると、93%になっている。源泉徴収後に同額を入金されるということだが、通常受け取る額(90%)とは異なる。どうやら引かれるのは所得税のみで、住民税がかかっていないようだ。
ちなみに上場株式の配当の課税は、現在、軽減措置がとられている。来年末までは所得税+住民税は7%+3%、その後は本則の15%+5%に戻る。
配当金は配当控除の対象になる。確定申告をすることで、配当を収入に合算し、配当控除を受けた上で税金を計算しなおす。野村證券の解説ページが解りやすい。これによれば、戻ってくるのはせいぜい2.8%。住民税は極端に収入の少ない人にはかからないようなので、その場合は10%全額戻ってくるが、普通は当てはまらない。2.8%では、すでに浮いている3%にも満たない。本則に戻ればその差はさらに開く。
配当金には、申告不要制度がある。通常の配当金はすでに10%が源泉徴収されている。特に申告などしなければ、他の収入などとの関わりは一切なく、納税は完了する。
配当金相当額は、配当ではないので控除もなく雑所得の扱いになる。年間20万円以上の給与以外の「所得」がある場合は確定申告が必要になり、他の収入との関係もあって税額も変わることがありそう。
給与以外の「所得」が20万円に満たない、年間「収入」が2000万円を超えない、安月給のセコロジー投資家は、貸し株料で日銭を稼ぎつつ配当金相当額で住民税を浮かせるのが得策のよう。
あらためて配当金相当額の入金履歴を見てみると、妙に端数がある。配当額と入金額を比べると、93%になっている。源泉徴収後に同額を入金されるということだが、通常受け取る額(90%)とは異なる。どうやら引かれるのは所得税のみで、住民税がかかっていないようだ。
ちなみに上場株式の配当の課税は、現在、軽減措置がとられている。来年末までは所得税+住民税は7%+3%、その後は本則の15%+5%に戻る。
配当金は配当控除の対象になる。確定申告をすることで、配当を収入に合算し、配当控除を受けた上で税金を計算しなおす。野村證券の解説ページが解りやすい。これによれば、戻ってくるのはせいぜい2.8%。住民税は極端に収入の少ない人にはかからないようなので、その場合は10%全額戻ってくるが、普通は当てはまらない。2.8%では、すでに浮いている3%にも満たない。本則に戻ればその差はさらに開く。
配当金には、申告不要制度がある。通常の配当金はすでに10%が源泉徴収されている。特に申告などしなければ、他の収入などとの関わりは一切なく、納税は完了する。
配当金相当額は、配当ではないので控除もなく雑所得の扱いになる。年間20万円以上の給与以外の「所得」がある場合は確定申告が必要になり、他の収入との関係もあって税額も変わることがありそう。
給与以外の「所得」が20万円に満たない、年間「収入」が2000万円を超えない、安月給のセコロジー投資家は、貸し株料で日銭を稼ぎつつ配当金相当額で住民税を浮かせるのが得策のよう。
愛知県民の森には、網目のようにルートが張り巡らされている(参考:ハイキングマップ)が、宇連山へはおおまかに北尾根経由と西尾根経由の2ルートがある。西尾根を管理道路からショートカットする形で、滝沢、滝尾根の各ルートがあり、今回は滝尾根ルートで向かってみた。
モリトピア愛知の駐車場から、管理道路のつきあたりの「亀石の滝」へ。晴れ続きで痩せた滝を横目に、九十九折の急登を行く。頂の分岐を下れば、複数段構成でちょっと画になる「下石の滝」がある。せっかく登ったのを下るのはつらいので、そのまま滝尾根ルートを進む。岩が多く、この先もかなりきつい。途中に巨岩の上に作られた「滝尾根展望台」がある。このあたりまで登ると、各所で眺望がある。その先に北尾根途中から来る分岐があったはずだが、記憶にない。さらに行くと、「滝尾根分岐」で西尾根と合流する。その後、「北尾根分岐」で北尾根と合流。ここからは県民の森を出て宇連山登山道になる。途中左手に、棚山方面への分岐がある。
駐車場から山頂まで2時間40分。標高差約800m。クオータリー・クライマーだとこんなもんか。
山頂には、廃墟になりかけた東屋がありベンチも置かれる。広場中央には三角点。見晴らしはいいが、真っ白に煙って景色はほとんど眺められなかった。
帰りは、すれ違った人が「もう行きたくない」と言っていた北尾根ルートをまわってみる。こちらは土の急登で、あまり整備されていない。ただでさえ滑りやすいところに、松葉がさらに足元を危うくする。下りで足元がおぼつかないのは相当にきつい。大幸田峠で管理道路へ下れるとあり、迷わずそちらへ向かった。
浜松の平地では、タカノツメは普通に見かけるがコシアブラは見ない。愛知県民の森には、100m台でもある程度は生えていた。タカノツメは同様にたくさんある。
ヒメバライチゴもごく普通に生えていた。湖西連峰でも同様に見かけたが、浜松市内では今のところ見かけない。
冬芽の季節から3ヶ月。爆弾低気圧あり、寒波あり、汗ばむ陽気があったと思えば雨続きあり。荒れ模様の春でもキイチゴは順調にシーズンイン。
エビガライチゴ(Rubus phoenicolasius)
冬芽が育った小枝は約20cm。先端に数個の蕾の集合を着ける。
新しいシュートも40cmほどに育っている。
全体に赤い毛、赤い棘が多いが、シュートの中ほど以下では意外と白っぽい。
カジイチゴ(R. trifidus)
カジイチゴは2月10日にもう咲き出した。先走った花は、左のように雌蕊不良のものが多い。右はもっこりと雌蕊が付いている正常花。本格的に咲き出すのは3月に入ってから。
他の種でも、元気が悪いと雌蕊が無いことがよくある。カジイチゴやクサイチゴは、雄蕊が全開になるため判りやすい。
撮影は3月13日。
現在のカジイチゴ。まだ咲き続け、実を太らせている。ひとつだけ熟したものも見られた。露地植えにすると、放置でもどんどん大きくなる。シュートはすでに人の背丈クラス。太いものは基部直径が2cmにもなる。
クサイチゴ(R. hirsutus)
4月11日撮影。裏庭に勝手に生えているもの。
クマイチゴ(R. crataegifolius)
4月11日開花。花弁が小さく、萼が目立つ花。数cmの小枝の先に数花集めて着ける。
現在の若実。熟すのは下旬ごろか。
シュートは現在30cmほど。黒い鋭い棘、緑地に赤い斑点、何度見ても極悪人面。
コジキイチゴ(R. sumatranus)
コジキイチゴは、バラの鉢の実生が2年目を迎えたところで、今年の花は無し。シュートは30cmあまり。
クマイチゴに劣らず棘がきつい。ただこちらは、他の植物にしな垂れかかるため、という理由も兼ねる。
ナワシロイチゴ(R. parvifolius)
小枝は20cm前後、その先に蕾を集める。シュートは60cm。薄い産毛にしっかりした棘。葉裏は毛が密生して白。
ニガイチゴ(R. microphyllus)
3月27日開花。撮影は4月6日。
現在は、授粉した若実が萼をつぼめている状態。ナワシロ、エビガラ、フユなどでも見られる特徴。シュートは50cm。
バライチゴ(R. illecebrosus)
植え替えを検討したが、基部を確認したところ、冬芽は残っているようだったので、そのまま様子を見た。その芽が育って、こんもりするまでに復活してきた。なんとか来春には間に合わせたい。
ヒメバライチゴ(R. minusculus)
3月24日開花。4月6日撮影。
小振りな姿ながら大量の蕾が着いた。花はクサイチゴに酷似。
湖西市で初見、採取したが、愛知県民の森にもたくさん生えていた。
現在の様子。かなり歯抜けで受粉がうまくいってない。モミジイチゴはうまくいっているので、虫がいないということはない。採取したのが一株だったせいか。
フユイチゴ(R. buergeri)
鉢置き場の下草になっているフユイチゴ。新芽が盛大に伸び、鉢より這いあがらんばかり。
モミジイチゴ(R. palmatus)
3月13日キレハ株が開花。丸弁株、細弁株より数日早い。
19日撮影。キレハ株は八分咲きといったところ。
同日、丸弁株と細弁株。
キレハ株の現在。順調に育っている。いずれの株も、ずっと実が着かなかったが、すこしばかり肥培するだけで毎年たわわに生るようになった。
雑種:カジコジキ(R. trifidus × R.sumatranus ※※)
コジキカジと変わらないが、成長は悪い。20cmに満たない状態。
雑種:コジキカジ(R. sumatranus × R.trifidus ※※)
花は咲かなかった。シュートは元気よく50cm。毛や棘は、コジキとカジの中間的。
3出複葉が基本で、それぞれが割れる形の葉。頂葉はほぼ3裂しており、側葉が2裂しつつある。ブラックベリー系で見られる形に似る。
雑種:カジモミジ(R. trifidus × R.palmatus ※※)
5株のうちの2号株。4号、5号もほぼ同じ特徴。なお1号はヒメカジイチゴに分類。
オオモミジイチゴと呼びたいような芽や葉。やや掌状気味になってカジに近くなっている葉も見られる。毛はなく棘はまばら。シュートは現在60cm。
頑強さは劣り、特に前年枝は自立ができるかどうかのギリギリの状態。雨に打たれれば枝垂れてしまう。
花は咲かなかった。
5株のうちの3号株。著しく小葉のもの。
冬芽はしっかりしていたが、花は咲かなかった。こんもりと茂った状態。シュートも5cmほどのものが出ている。葉の色は濃い緑、茎は赤。棘はあったりなかったり。毛はない。
雑種:トヨラクサイチゴ(R. × toyorensis)
根詰まってきたトヨラクサイチゴ。4月6日開花。11日撮影。蕾のみ6日撮影。
花だけでは、クサイチゴやヒメバライチゴとの区別は難しい。
わずかに採れたた種からの実生に、元気なシュートが出てきた。現在50cmほど。親に似て変化に富む。
雑種:ヒメカジイチゴ(R. × medius)
カジモミジ1号株は、明らかにヒメカジイチゴの特徴なのでここに移設。
2月28日、冬芽から蕾が覗く。3月14日、蕾成長。19日開花。直径3cm。
4月6日の様子。最後のみ現在の様子。
授粉した若実はつぼむ。ニガイチゴの血によると思われる。
4月初旬から、ヒメカジイチゴの実生にも花が咲いた。去年と同様に花弁先端が割れている。環境ではなく、株の持つ特徴のよう。花粉親が誰かは不明。花弁の割れるブラックベリー系とは花期が違う。モミジ、ニガ、クサ、カジ、クマ、トヨラクサ、コジキ、ボイセンの可能性がある。ヒメバラも一致するが、採種当時には手許になかった。
現在シュートが50cm。茎葉の様子はニガイチゴそのもの。
ブラックベリー・エバーグリーン(R. laciniatus ※)
前年の葉がわずかに残り、冬芽がようやく動き出したところ。現在5cmほど。
ブラックベリー・ソーンフリー(R. fruticosus ※)
ブラックベリー系は目覚めが遅い。最近になってやっと動き出した。
小枝は10cmほど、頂部に複数、脇にひとつずつ蕾を着けている。
ボイセンベリー(R. ursinus × R.idaeus ※)
ボイセンベリーがちょうど開花。小枝を15cmほど伸ばし、先端に1~3花まとめて着ける。蕾は不器用に丸めた形。直径1cmほど。シュートは現在30cm。
半数ほどが虫害に遭う。バラの蕾が全滅しており、バラゾウムシではないかと想像。
ラズベリー・インディアンサマー(R. idaeus ※)
間違って切ってしまった前年枝の根元にあった芽が、20cmまで伸びてきた。この調子なら秋果は間違いなさそう。
ラズベリー・ファールゴールド(R. idaeus ※)
どうしても夏以降調子を落とすファールゴールド。植え替えをしたら、小苗ばかり大量にできてしまった。とりあえず数本をまとめ植え。根の大きさを考えれば、今のところ順調といえそう。
学名出典:
無印……YList
※……Wikipedia キイチゴ属
※※……文献無し
エビガライチゴ(Rubus phoenicolasius)
全体に赤い毛、赤い棘が多いが、シュートの中ほど以下では意外と白っぽい。
カジイチゴ(R. trifidus)


他の種でも、元気が悪いと雌蕊が無いことがよくある。カジイチゴやクサイチゴは、雄蕊が全開になるため判りやすい。
撮影は3月13日。
クサイチゴ(R. hirsutus)
クマイチゴ(R. crataegifolius)

コジキイチゴ(R. sumatranus)
クマイチゴに劣らず棘がきつい。ただこちらは、他の植物にしな垂れかかるため、という理由も兼ねる。
ナワシロイチゴ(R. parvifolius)
ニガイチゴ(R. microphyllus)

バライチゴ(R. illecebrosus)
ヒメバライチゴ(R. minusculus)
小振りな姿ながら大量の蕾が着いた。花はクサイチゴに酷似。
湖西市で初見、採取したが、愛知県民の森にもたくさん生えていた。

フユイチゴ(R. buergeri)
鉢置き場の下草になっているフユイチゴ。新芽が盛大に伸び、鉢より這いあがらんばかり。
モミジイチゴ(R. palmatus)
19日撮影。キレハ株は八分咲きといったところ。
雑種:カジコジキ(R. trifidus × R.sumatranus ※※)
コジキカジと変わらないが、成長は悪い。20cmに満たない状態。
雑種:コジキカジ(R. sumatranus × R.trifidus ※※)
3出複葉が基本で、それぞれが割れる形の葉。頂葉はほぼ3裂しており、側葉が2裂しつつある。ブラックベリー系で見られる形に似る。
雑種:カジモミジ(R. trifidus × R.palmatus ※※)
オオモミジイチゴと呼びたいような芽や葉。やや掌状気味になってカジに近くなっている葉も見られる。毛はなく棘はまばら。シュートは現在60cm。
頑強さは劣り、特に前年枝は自立ができるかどうかのギリギリの状態。雨に打たれれば枝垂れてしまう。
花は咲かなかった。
冬芽はしっかりしていたが、花は咲かなかった。こんもりと茂った状態。シュートも5cmほどのものが出ている。葉の色は濃い緑、茎は赤。棘はあったりなかったり。毛はない。
雑種:トヨラクサイチゴ(R. × toyorensis)

花だけでは、クサイチゴやヒメバライチゴとの区別は難しい。
雑種:ヒメカジイチゴ(R. × medius)
カジモミジ1号株は、明らかにヒメカジイチゴの特徴なのでここに移設。
授粉した若実はつぼむ。ニガイチゴの血によると思われる。
現在シュートが50cm。茎葉の様子はニガイチゴそのもの。
ブラックベリー・エバーグリーン(R. laciniatus ※)
前年の葉がわずかに残り、冬芽がようやく動き出したところ。現在5cmほど。
ブラックベリー・ソーンフリー(R. fruticosus ※)
小枝は10cmほど、頂部に複数、脇にひとつずつ蕾を着けている。
ボイセンベリー(R. ursinus × R.idaeus ※)
半数ほどが虫害に遭う。バラの蕾が全滅しており、バラゾウムシではないかと想像。
ラズベリー・インディアンサマー(R. idaeus ※)
ラズベリー・ファールゴールド(R. idaeus ※)
学名出典:
無印……YList
※……Wikipedia キイチゴ属
※※……文献無し
登録:
投稿 (Atom)