送電線は、通常の電柱電線に似た構造。最上部には架空地線(避雷線)、その下に、水平な3本組配線、さらにその下に少し離れて、通信線と思われるものが1本ある。また風車間は、3本組配線が2段に這わせてある。電線自体は、一般的な電柱の最上部、6.6kV配線よりだいぶ太い。碍子もお皿が6枚ほど見え、6.6kVのそれより倍ほどの距離を保っているように見える。
風車からの配線は、地下を通って最寄りの電柱の足元まで来ている。今のところ各線は接続されていない。1号機の電柱には、22kV400Aと書かれた柱上開閉器が2つ付いていて、風車群と変電所への送電経路とを分けている。22×400×2=17600kW=17.6MWとなるが、10基20MWをまかなえるのだろうか。
ちなみに工事の人の話では、送電は22kVとのこと。
送電経路はおおむね道路に沿って下り、三岳集落をかすめて北岡古墳方面へ。そのまま下って引佐総合公園(すぽるてん)の北へ出る。当初の計画から、だいぶショートカットに変わっている。一部先行しての売電もされていない。

電柱を伝ってきた電線は、いったん地下に潜って変電所内に入る。敷地には、右手に各種キュービクル設備、奥にトランスと某寄生虫を思わせる大きな碍子を備えた開閉器が設置されている。キュービクルには内容銘板が付けられており、手前の棟には、通信用キュービクル、2番目の小さな棟には、直流電源盤・監視制御盤、一番大きな棟には、所内変圧器盤・LDS盤・風車連絡盤・母線盤とある。



急カーブなどは拡幅され、その部分に敷く予定なのか、砕石が積まれていた。ちなみに5号機近くにあったモミジイチゴの丸弁株は、その拡幅で天に召された模様。
幼いウルシは紅をまとい、ミツバアケビがたわわな紫を見せつけ、フユイチゴとヒヨドリジョウゴがルビー色を競う。垂れて風に吹かれるボタンヅルは、綿毛をもてあまし気味。

浜松の街の向こうには、分厚く遠州灘が見える。普段は海と空の境が判別できないため、よく判らなかった。大きな丸い太平洋上には艦船たちがくっきり。
東を望むと、富士山はすっかり雪化粧し、真新しい風車列の右脇に鎮座する。素晴らしい透明度。舘山寺から来たというご婦人二人連れも満足されたようだった。

あぁ、ピントが……
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