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歯に絆創膏のように貼り付けて治療などに使える、そんな薄膜が開発された。(近畿大プレスリリース
試しに前歯に貼り付けておいたところ、数時間で歯磨きしても取れないほどに一体化してしまった(日経朝刊46面)という。

この薄膜は、近畿大の本津茂樹氏らが開発。歯や骨を構成するハイドロキシアパタイトに、強い紫外線レーザをパルス照射し、食塩結晶上にアパタイトの薄膜結晶を作った。PLD(Pulsed LASER Deposition)法と言う。それを水に浸けて塩を溶かし、薄膜だけを得る。
アパタイトは本来、硬く曲げることは困難だが、この「極薄アパタイトシート」は20μm以下と薄いため曲げることができる。薄膜の基板形状次第でさまざまな形の生成ができ、ドーム状なども可能。透明であり着色もできる。

歯に貼りつけて唾液が存在すれば一体化する。コーティングとして使えるため、知覚過敏の緩和、虫歯予防、磨り減った歯の再生、より健全なホワイトニング、同効果の持続性向上などの応用が考えられる。大阪歯科大の吉川一志氏らとともに、これら研究を進め、企業とも協力して5年以内の実用化を目指す。

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