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18日付朝刊、日経新聞のサイエンス面。


日経新聞 朝刊11月18日付
スズミグモが皇居で多く見られるようになった、という話。以下はその要約。
国立科学博物館は皇居の生態調査を行っているが、スズミグモが3~4年前から見られるようになった。南方系のクモとされており、九州四国などが生息域だったが、10数年前から首都圏でも見られるようになった。スズミグモは、風に乗って相当距離を飛べるが、都内で卵を抱えたものも見つかっており、繁殖もしていると思われる。冬の最低気温が上がったことが一因と考えられ、温暖化や都市化による気温上昇の指標になるのではと注目されている。

子どもの頃には、こんな伏せた巣は見たことがなかった。この南方系のクモは、30年程前には静岡県まで北上、10数年前には首都圏に届き、そして皇居でも、ということのよう。
昨年は庭先で見かけた記事を書いた。今年も1張り見かけたが、やはりいつの間にか消えてしまった。



プリント基板の端に、端子パターンを作って用いるカードエッジ端子。古くはファミコンカセットなどで、最近でもPC内のメモリや拡張ボードの接続などに使われる。通常は、銅箔パターン上にニッケルメッキをした上で金メッキをするという。銅に直に金を着けると、原子レベルで拡散し合金化して、メッキで無くなってしまう。


日経新聞 朝刊11月18日付
銅像に直に金メッキをしたことで、傷みを防いでいるのでは、という仮説が発表された。以下要約。

奈良の大仏は築1260年。この世界最大の鋳物は青銅製で、下部から複数回に分けて鋳造され、表面は金アマルガムによる金メッキが施された。ところが現状、ぜんぜん金ピカでない。また、これより新しい青銅文化財が朽ちているのに、大仏はそうならない。
阪大の笠井俊夫氏らは、Spring-8を用いて金銅合金の酸化の様子を観察、仮説を立てた。大仏表面は銅に金メッキのため、金銅合金ができている。表面の酸化は、銅が選択的に行われ、表面は酸化銅となる。金はさらに内部で合金になる。進む速度は、0.3mm/1000年。金が多く含まれる層が、それより深い層での酸化を抑えているのではないか、という。表面で酸化された酸化銅の層にも、その効果があるという説もある。

ファミコンやMSXのカセットは、金メッキとはいえ、もともと「黄色い」程度。汚れもあり、いまでは金ピカとは言いづらい。とはいえ錆びているわけでもない。金箔を買ってサンポールで金メッキに挑戦したこともあったが、これも似たような感じ。直の金メッキはよろしくはないが、短期的にも文化財レベルの長期的にも、効果がないわけではなさそう。

ちなみにカセット端子の金メッキは、Olimexでの標準仕上である「フラッシュ金メッキ」が同等レベルである感触を得た。エッジいっぱいにはパターンは置けないが、端子パターンをなるべく隅に置いて、そこまで削れば使えそう。

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