一部葉を残すなど、あまり冬支度をしたがらないカジイチゴ(Rubus trifidus)や、まったくその気のないコジキイチゴ(R. sumatranus)らは、1月中から新芽を展開しはじめている。これらを両親にもつカジコジキ(R. trifidus × R. sumatranus)らも、下旬には本格的に活動を始めた。
2月に入って、凍って水が出ないような寒い日はあるものの、キイチゴのいくつかは動き出した模様。サルナシやバラの剪定をしたが、こちらはバラの一鉢を除いてまだ水が上がってきてない。
開花一番乗りの最右翼はカジイチゴ。その対抗馬がモミジイチゴ#1(R. palmatus)たち。
冬芽が膨らみ、幹よりやや起き上がってきている。いくつかは葉先が覗いている。
これらの雑種のカジモミジ#2(R. trifidus × R. palmatus)らは、ぷっくり膨れてはいるものの、まだそこまで。
カジイチゴとクサイチゴ(R. hirsutus)の雑種、トヨラクサイチゴ(R. × toyorensis)とその子らは、冬芽は一部ほころび始め。11月にはたいして紅葉してなかったが、現在は真っ赤で一部残っている。
ヒメバライチゴ#1(R. minusculus)も展開をはじめた。
ある程度きれいに紅葉はしたものの、半分程度は葉を残す。冬芽は、すっかり春を信じている勢い。
ニガイチゴ類はまだ固いが、キミノニガイチゴ(R. microphyllus f. miyakei)は少しだけ葉先が見えたものがあった。
この株は結局紅葉はせず、葉も一部残しつつ、黄緑色の冬芽を着けた。
昨春に挿した株だが、芽の具合からして、今春にも花が見られるかもしれない。
ラズベリー・ファールゴールド(R. idaeus ssp. idaeus)は、冬芽の外皮が剥がれてきた。
キミノニガイチゴと同様、赤色色素の欠落した株と思われるが、同じような黄緑色をしている。
【 和名、学名の出典等について 】
- 標準和名や学名は、基本的に「YList」ページを採用する。
- Ylistに掲載のないものは、 Wikipediaの「キイチゴ属」ページのものを使う。これには「※」を付す。
- 交雑種は、種レベルの扱いがあり特に著名と判断したものはそれを使う。それ以外は独自名を付す。和名は両親から「イチゴ」を取った合成名、学名は両親を「×」でつないで連名とする。いずれも母体を先頭にする。
- 例:カジイチゴ(R. trifidus)を母体にコジキイチゴ(R. sumatranus)の花粉を付けたもの → カジコジキ(R. trifidus × R. sumatranus)
- 雑種は、入手個体を「F1」とみなす。特に必要がなければ「F1」とは記載しない。その子は「F2」となる。たとえばファールゴールドの実生は、「ラズベリー・ファールゴールドF2」と記す。
- 同種が複数株ある場合は、和名の後に番号を付す。従前1株だったものは、それを#1とする。
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