since 2007.8 by K-ichi

エビガライチゴが開花した。赤く長い毛で覆われているのが目を惹く。

2005年7月に天竜スーパー林道で吸枝を採取、挿し木にした。
いまさらだが、雌雄の別もなく、特に遺伝的な希少性もない場合には、実生にすべきだと思う。キイチゴの挿し木は歩留まりがさほど良くなく、また1000m級から低地へ移動させられれば、環境変動についていくのも大変。実生なら、初めから根があり、生まれ育ちが低地であることから、改めて環境に「慣れる」必要もなく、また採られる側の負担もより少なくできる。

エビガライチゴは、陽光の高地に生えることから、日光はとても好むはずなのだが、暑さはやや苦手のよう。8号菊鉢に植えてからも、春先は元気に吸枝を伸ばすのだが息切れし、結局スペースを持て余すような緩慢な成長でいる。
今年ようやく、一つだけ花を着けた。

全身がビロード様の毛で覆われ、萼の外側までびっしり。花弁は白。それ以外はナワシロイチゴに似る。
開花しても花弁は開かず、受粉が済むと萼が閉じる。やや整然さの欠けた蕾様の中で果実を成長させ、完熟直前に再び開き、ルビー色に完熟する。
自生地では房状に大量に生り、味も悪くないのでオススメの一つ。

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