17日に梅雨が明けて以降、連日の真夏日、猛暑日。29日の荒天で、ようやくひと息つけた。
エビガライチゴ(Rubus phoenicolasius)
葉がやや黄ばんできた。新シュートは1mほどのところでカット。先端付近から脇芽が出てきた。
カジイチゴ(R. trifidus)
脇芽も伸び、今春のシュートの成長は一段落といったふう。あとは、デカい葉でせっせと冬芽の養分を溜め込む。
クサイチゴ(R. hirsutus)
徒長気味の日陰のクサイチゴ。サンゴジュの下に勝手に生えたものを選択的放置してるだけ。
クマイチゴ(R. crataegifolius)
シュートの伸びは止まり、葉が少し赤らんだ。鉢底から逃げた個体もおとなしくなった。
葉の色を比べると、鉢植え(左)に比べ、露地に逃げたもの(右)は青々としている。水切れは考えづらい。黒いプラ鉢で触ると熱い。根周りの温度上昇を疑う。
コジキイチゴ(R. sumatranus)
すっかり鉢の主になったコジキイチゴ。シュートは、1mオーバーと50cm足らず2本の計3本。
自生では3m近くにまで成長することがあるが、鉢植えではこんなところ。
ナワシロイチゴ(R. parvifolius)
庭先自生のナワシロイチゴ。夏場はムクノキ、エノキに太陽を奪われる。
新芽は毎年、緑色の芋虫に食われる。犯人はなかなか見つからない。
ニガイチゴ(R. microphyllus)
黄葉してきて、だいぶお疲れの様子。
バライチゴ(R. illecebrosus)
ひところの爆成長ぶりは影を潜めて、30cmにも満たないまま。熟し切れなかった実の残骸も黒く残る。
葉は痛んでいるものの、ことさら枯れこむ様子もない。まだ根をいじめられているのか、単に詰まったか。いずれにせよ冬には開けて見ることにする。
ヒメバライチゴ(R. minusculus)
樹高50cmほど。元気はいい。サクラやマタタビやモミジイチゴと競合して日光を奪い合い、鉢を含めて全草半日陰に近い状況が功奏しているのかも。
フユイチゴ(R. buergeri)
23日頃から咲きだした。今年延びた蔓の葉腋から穂状に複数個の蕾を着ける。授粉後は萼を閉じ、晩秋までゆっくり育まれる。
似た種にミヤマフユイチゴがある。葉先が尖り、花弁が萼より短く、萼の外側はあまり毛がない、などという。解説しているページなどを見ても正直よく分からない。萼の毛をポイントにして見れば、手元にあるものはフユイチゴと思われるが……
モミジイチゴ(R. palmatus)
モミジイチゴのキレハ株。鉢に収めてからが最も長く、根詰まり気味と思われるが、シュートも1m越えが数本。伸びは止まり、太ることに専念中。
丸弁株はなぜか絶不調。まともな新シュートが出てこない。細弁株は植え替え年でそれなり。
雑種:カジコジキ(R. trifidus × R.sumatranus ※※)
伸び始めた株もあるが、50cm行くかどうか。相変わらず全体に低調。花芽が付くかどうか、微妙なレベル。
雑種:コジキカジ(R. sumatranus × R.trifidus ※※)
カジコジキの父母を入れ替え、コジキイチゴを母としたコジキカジは、成長がよい。
3出複葉の、頂葉は3出羽状、側葉は鳥足状に割れる。葉表面は毛がなく艶があり、他は棘があり赤い毛も生える。
雑種:カジモミジ(R. trifidus × R.palmatus ※※)
モミジイチゴなどと同様に、まず順調に育っている。
雑種:トヨラクサイチゴ(R. × toyorensis)
葉が少し痛んだが、まずまず。
雑種:ヒメカジイチゴ(R. × medius)
ヒメカジイチゴの親株。実生株は、ニガイチゴとなんら変わる様子はない。
ブラックベリー・エバーグリーン(R. laciniatus ※)
10日頃から熟し始めた。赤い実も3~4日すれば黒熟する。
まだ若実の状態だが、猛烈に結実した枝が出た。完熟までいけるのだろうか。
ブラックベリー・ソーンフリー(R. fruticosus ※)
新シュートは1mほどでカット。脇芽を出す気はないらしい。
これも10日頃から熟し始めた。量がなかったのと天気とのタイミングで、いい画が撮れなかった。
ボイセンベリー(R. ursinus × R.idaeus ※)
シュートはおそらく1m規模。だた四方に這っていったため、ちゃんと確認してない。邪魔なところだけカット。人の手より大きな葉をいくつも着け、元気はいい。
ラズベリー・インディアンサマー(R. idaeus ※)
それなりに順調に50cmクラスにはなった。そろそろ秋果用の花芽が出てきてもよさそうな雰囲気。
ラズベリー・ファールゴールド(R. idaeus ※)
ファールゴールドもぼちぼちの状況。秋果を期待してもよさそう。
ただ、また皮剥け病(仮称)が出てきた。環境などによる種固有の症状なのか、はたまた病気持ちを買ってしまったのか。
学名出典:
無印……YList
※……Wikipedia キイチゴ属
※※……文献無し
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