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ノリウツギ ウバユリ ウバユリ拡大 バイケイソウ シソ科(?)不明種 サンカクヅル
竜頭山の登山道沿いにはブナの殻斗がよく見られた。水窪まで出かけて、いまだに身の入った実を拾えてないブナ拾い。近場で狙い目かもしれない。
スーパー林道沿いでは、ノリウツギが盛り。仰ぎ見ると深い青空に白い花が映える。
ウバユリも見られた。林道沿いでは開花、山頂では蕾が別れ始めたところ。大きな葉を株もとに着け、腰ぐらいの草丈。パッと見はユリだが、ランのような左右対称の花形をしている。食べられるらしい。
山菜と間違えられやすいとされるバイケイソウも花盛り。山頂にはかなりの数が生えている。草丈は腰から胸程度と大柄で、2~3cmの花を大量に着ける。こちらは毒草。
道すがらには、ピンクのシソ科っぽい群生がたくさん咲いていた。図鑑では合致するものは見当たらず。
キイチゴ類は、ニガ、モミジ、クマの共演。特に変わりばえはなし。林道沿いのサルナシは、今年は不作のよう。豊作の年は、マスカットがぶら下がっているような生り方をするが、数える程度にしか見当たらない。一方でサンカクヅルは大豊作。



秋葉山から浜松風力発電所 竜頭山といえば、J-POWERによる風力発電開発。当初は最大41機という計画であったが、32機に落ち着いたという話も聞く。引佐~滝沢の浜松風力発電所は順調に運用されているようだが、こちらは進んでいる様子がない。

秋葉神社手前2kmほどのところからは、浜松風力発電所の風車列が見られる。視力1.0クラスであれば、回転している様子もなんとか見える。



ゆったりの尾根道 思いのほか竜頭山がライトで時間が微妙に余ったので、竜頭山登山口より数10m南にある小道へ入ってみた。

いきなり瓦礫の痩せ尾根。10mほどだが、右へ落ちたら帰れない。慎重にこなすとその先は、植林と自然林とを区切るゆったりした尾根道。足元も柔らかく楽ではあるが、眺望もなく変化に乏しい。「じーーー」と鳴き続けるエゾゼミ(?)とたくさんのハエが伴。ニホンジカにも出会った。

天神山山頂 20分足らずで、言われてみればピークらしい天神山に着く。1260mほど。

ステンレス板に案内が打刻してある。この手の看板は竜頭山山頂あたりにもあった。鳶ノ巣山へ挑んで681ピークで勘違いを教えてくれたのもこんな看板だった。定番なのだろうか。名古屋で迷いたくはないのでラクダへ進んだ。
後に調べたところ、ここから西の名古尾へ下ることができ、途中でカタクリの群落が見られるらしい。

ラクダ山 歩を進めると、「ほっとけの森」という、朽ちそうな木製のゲートをくぐる。何かあるのかと思ったが何もなし。

相変わらずゆるゆると歩いていくと、ややしっかり目のピークが2つある。2つめの頂上にこんどは三角の看板があった。ここがラクダ山(1216m)山頂で、右手にとれば「名古尾・奥ノ院」、直進は「あきは・ヤブコギ」とある。どちらも避けたいので、いずれ林道に出るだろうということで、左手の道のない緩い尾根を下る。ここまで30分あまり。

丁目石 植林帯のゆるい尾根を下っていくと、やがて踏み跡に出会う。さっきのポイントを直進すれば、この道で来れた雰囲気。

さらに下ると、墓石のようなものが3つ並ぶところを通る。「秋葉古道・丁目石」とあり、百二十七丁、百三十三丁などと彫られ、浜松市云々もかすかに読み取れる。丁目石(丁石)とは、目的地までに一定間隔で並べられる案内標石、とのこと。浜松市某は寄進者なのだろう。

八尺坊入口 ここで道は右に回り、やがてスーパー林道の崖上を歩く。しばらく平行しながら南下していくと、八尺坊入口に辿りついた。
解説によれば、八尺坊は秋葉山奥の院の本尊であったが、1713年に焼津の法華寺に移された、とのこと。いまでも小祠があるらしい。

竜頭山登山口方面から入山して45分。サンカクヅルを噛みながら、スーパー林道で戻って25分。
別名ギョウジャノミズといわれるサンカクヅル。蔓を切るのは忍びないので、まだ青い実を齧る。疲れた体には、この「渋酸っぱさ」が心地いい。

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