……というか、正月明けに植替え鉢増ししたのだが、すでに発蕾していたというもの。
明日は南岸低気圧で雨、そしてシーズン最強の寒波が来るという。大丈夫だろうか。
思い返せば昨年も早かった。その記事では葉を残した、とあるが、冬芽から展開しているようにも見える。
もうひと株の方は、冬芽が少し膨らんだかな、という程度。いつも一二を争っているモミジイチゴ(R. palmatus)らも同様。
この株は、特に萌芽が早い、個体差の大きいものなのかもしれない。
昨年交配し、播き、もう生えてきた雑種カジビロード(R. trifidus × R. corchorifolius)。
9月に記事にした後も順調にわらわらと生え、播いたほとんどが出たのではないかという盛況。ところがよく見ると、出たはいいものの本葉3枚程度で成長が止まるものが多く観察された。
カジモミジ(R. trifidus × R. palmatus)なども、100粒に近い規模で播いたものの、いつの間にか減っていて10株前後しか残らず、雑な植替えなどでさらに半分になっている。現在は、特徴的なもの3株のみ残している。
雑種のせいなのか栽培手法のせいなのかは不明だが、普通に雑種化してそれが繁茂するようなことは、基本的にはおきづらいようではある。トヨラクサイチゴ(R. × toyorensis)など一部を除けば。
ちなみに、そもそも雑種を手がけはじめたのは、植物図鑑に載ってない野生のキイチゴを提示したい、というもの。自然界で淘汰されるような脆弱な株を残すような、特別な手法をとる予定はない。
以下は、発芽後の様子。特記無きものは2017年の撮影。
並べてみると、芽出しでは、どの株が育つのかは皆目判らない。
11月に入ると、いくらか成長の差が見られるようになり、育つものは太さが増す。12月になると勝敗がはっきりしてくる。
しっかり目の本葉も出てきたが、まだ特徴云々する段階にはない。
長めな葉になりそうな株、3裂が出そうな株、鋸歯はバラバラな印象、毛深いことは確かかな……
【 和名、学名の出典等について 】
- 標準和名や学名は、基本的に「YList」ページを採用する。
- Ylistに掲載のないものは、 Wikipediaの「キイチゴ属」ページのものを使う。これには「※」を付す。
- 交雑種は、種レベルの扱いがあり特に著名と判断したものはそれを使う。それ以外は独自名を付す。和名は両親から「イチゴ」を取った合成名、学名は両親を「×」でつないで連名とする。いずれも母体を先頭にする。
- 例:カジイチゴ(R. trifidus)を母体にコジキイチゴ(R. sumatranus)の花粉を付けたもの → カジコジキ(R. trifidus × R. sumatranus)
- 雑種は、入手個体を「F1」とみなす。特に必要がなければ「F1」とは記載しない。その子は「F2」となる。たとえばファールゴールドの実生は、「ラズベリー・ファールゴールドF2」と記す。
- 同種が複数株ある場合は、和名の後に番号を付す。従前1株だったものは、それを#1とする。
2 件のコメント:
今年もキイチゴの芽が動き始めましたね!
次の投稿を楽しみにしています。
やっと春らしくなってきました。
花も鼻も。
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