コジキカジとその両親を比較してみる。
コジキカジ
コジキイチゴ
カジイチゴ
開花タイミング的には、両者の中間。
常に見ている葉の形や棘から、コジキイチゴにかなり影響されていると思っていたが、いざ咲いてみると意外にカジイチゴに近かった。雄蕊のあたりはコジキイチゴが影響しているが、雌蕊、花弁、萼の反りなどはカジイチゴのまま。萼裏の腺毛あたりから枝葉棘など本体はコジキイチゴがかなり出ている。
葉は、基本的には3枚の羽状。小さいものは3裂単葉、大きいものは頂葉が3枚、側葉が2枚に分かれる。今年の新シュートがもっとも裂け方が激しく、結果枝でも成長具合により様々。
このあたりは、羽状複葉と単葉の雑種であるトヨラクサイチゴ(R. × toyorensis)と傾向は同じ。単葉同士のヒメカジイチゴ(R. × medius)やカジモミジ(R. trifidus × R.palmatus ※※)では、このような変わった葉は出ない。
ボイセンベリー(R. ursinus × R.idaeus ※)も似たような葉をつける。もしかしたら交配の過程で、複葉×単葉があったのかもしれない。
学名出典:
無印……YList
※……Wikipedia キイチゴ属
※※……文献無し
0 件のコメント:
コメントを投稿
.