アルバムでおなじみのナカバヤシが、「水電池 NOPOPO」なるものを発売するという。
発売は8月上旬で、単3スポイト付き3本組が630円、100本組が20790円(日経新聞朝刊31面)。100本組は基本的に法人向けで、単2、単1への変換アダプタも付属する(日本協能電子PDF)。
ほとんど値引き無しの200円/本は、なかなか強気の価格設定。
Amazonあたりでは、3本組、30本組、100本組なども、既に入手できる模様。
水電池とは、水分を注入することで化学的に発電を開始する電池のこと。ありふれた技術のようで、解説しているページもある。NOPOPOの改良点に関しては実用新案が認められている。
この電池は、二酸化マンガン(+)とマグネシウム合金(-)を電極に、水を電解液として発電する。これとは少し異なるが、同じく水を電解液とした電池の実験が、東北電力のサイトにある。炭(+)とアルミ(-)を電極として使い、0.4Vほどの起電力があるという。材料の入手性はいいので、簡単に実験はできそう。
NOPOPOは、単3のみで、容量はアルカリ乾電池の約半分(日経)、マンガンより控えめ(共立、ナカバヤシ)という。発電量が落ちても、水分の再注入により、数回は再発電ができる。
清水が最も発電効率は高いが、基本的には水分があればよく、酒、ジュース、尿その他水気があって注入可能であれば、なんでも使用可能。
注水は付属のスポイトで行う。水中で電池を振るなどして入れることもできる。注水後、2分程度で安定した発電状態になる。注水量は多いほうが発電力は強まり、2V超出ることもある。シリコンハウス共立のブログに、このへんの実験の様子が載っている。ただし多すぎても、白い粉体や黒い物質とともに溢れ出たり、電池が変形したり、で上手くない。
製造元という日本協能電子にはあまり詳しい情報がないが、ナカバヤシのQ&Aは、なかなか解り易く書かれている。
乾燥状態であれば20年持たせることができ、乾電池の3/4程度の重さなので、非常用の保存電池に向く、とする。
いまの風は、防災非常用品、か。
since 2007.8 by K-ichi
1 件のコメント:
k-ichiがまず使ってみるとか
>乾燥状態であれば20年持たせることができ
コメントを投稿
.