27日、昨春、田原市で一枝採取したフユイチゴ(Rubus buergeri)が開花。
盛大に伸びているのは今年のシュート。花は、昨年枝より出た今年の短枝の葉腋に着く。見慣れたフユイチゴより大きめの蕾。
この株、かなり丸い葉で、毛深め。フユイチゴとはちょっと違う雰囲気。 図鑑と突き合わせたところでは、オオフユイチゴ(R. pseudosieboldii)が近い感じ。日本の野生植物などでは、R. pseudo-sieboldiiとあり、フユイチゴ×ホウロクイチゴ?という記述もある。ylistでは、ハイフンが取られ、雑種とする記述はない。
花期はフユイチゴと同時期とされ合致する。似た種のホウロクイチゴ(R. sieboldii)は、他のキイチゴと同様、春に咲き初夏に実るため異なる。
2花開花したが、都合が合わず、開花中の撮影はできなかった。
今冬、新城市で採取した鋭頭葉株は、シュートが出てきたところ。
こちらはミヤマフユイチゴの可能性を期待したが、蔓に多少の毛はある。単なる葉の変化のひとつかもしれない。
下草になっているフユイチゴも、昨日開花した。こちらは葉腋から穂状に咲く。
日照はもちろん、水も肥料も鉢のおこぼれが十分にあるため、とても元気が良い。
エビガライチゴ(R. phoenicolasius)が紅葉するなど、各株世代交代が進む。
今年のシュートには冬芽が見えてきたものもある。カジモミジ(R. trifidus × R.palmatus ※※)ではハッキリと確認でき、モミジイチゴ(R. palmatus)でもところどころわずかに見られる。
全体的に遅いブラックベリーたちは終盤戦。
エバーグリーン(R. laciniatus ※)、ソーンフリー(R. fruticosus ※)とも、今年は大粒の実がゴロゴロ採れた。一部にコガネ子の被害を窺わせる症状が見られたため、本日をもって今年分は終了とし、オルトランDXを撒いておいた。
コジキイチゴ(R. sumatranus)は枯れてしまった。
バラの鉢に出てきた実生。冬に単独に植え替え、実も生ったのだがシュートが出ず。根元付近で、5cmほどの枝のようなシュートようなものが出たが、やがて萎れて終わってしまった。根が食われた様子は無い。他種は良く育っていることから、水切れ肥料切れはないはず。
もっとはるかに多肥にする必要があるのか、直射がきついのか、植え替えを好まないのか……露地でも枯れたことがあり、なんとも難しい。
コジキイチゴとカジイチゴ(R. trifidus)の雑種は、無事に育っている。
カジイチゴは数m単位で地下茎を伸ばしてシュートを出すが、コジキイチゴは根元から1~3本程度出すのみ。上記のように、気に入らないとすぐ枯れる気難しいところもある。
カジコジキ(R. trifidus × R.sumatranus ※※)、コジキカジ(R. sumatranus × R.trifidus ※※)とも、根元から1本だけシュートを出している。このあたりはコジキイチゴの影響。性格まで似ないでくれるとありがたい。
学名出典:
無印……YList
※……Wikipedia キイチゴ属
※※……文献無し
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