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モミジイチゴとマツバラン マツバラン先端部 マツバラン中間部 モミジイチゴの鉢に生えてきた謎の植物。スギナのように枝だけで、まず間違いなくシダ植物で……と画像検索して探し当てたサイトから、マツバランであることが判った。

丈は10cm足らず。房になったものと、モミジイチゴに寄り添ったほとんど棒状のものとの2本。地下茎があるそうなので、おそらく同一株。葉は、棘のような托葉のような小さな突起はあるが、基本的に茎のみで枝分かれする。地下茎とこれと、ともかく茎しかないシダ植物らしい。
黄緑色で見ていて和む。鉢物として育てることもあるとか。

あちこちの鉢に分布を広げつつあるハナヤスリといいコレといい、鉢ものにシダが生えるとは……ずぼらがバレる。

 

本日付日経新聞朝刊11面に、「水素、人工光合成で生産」という記事があった。

東大の堂免一成氏、前田和彦氏らと三菱化学が開発した。「光触媒である酸化タングステン(WO3)と酸窒化タンタル(TaON)を組み込んだ化合物」を使うという。これを水に入れ、深青色の420nmの光を当てると、6.3%の効率で酸素(O2)と水素(H2)とに分解する。
現在の水素生産では、加熱や反応などの段階で二酸化炭素(CO2)を発生しているが、水に混ぜて光を当てるだけのこの方法であれば一切発生しない。研究グループは、反応する波長の拡大、効率の向上などを行い、5年後の実用化を目指す、という。

一般に光触媒といえば二酸化チタン(TiO2)。350nmあたりの紫外線を当てることで起こる、有害物質の分解や親水作用が利用されている。水を分解することも可能で、助触媒を加えて実現されてはいるものの、効率が悪く実用にはいたってないという。また、太陽光の数%しかない紫外線を必要とすることも不利な点。
今回の開発品は、太陽光の半分を占める可視光で有意な効率を実現できたことに意味がありそう。


【 プレスリリースなど 】

■ 産総研:セシウムで表面処理した高性能光触媒を開発 2010-3-11
■ 東大・北大の研究チームが、可視光の照射で水を分解できる酸窒化タンタル光電極を開発
2009-7-14日刊工業新聞記事に関する記述。TaONや堂免氏が出てくる。セシウムで表面処理……に出てくる電気分解の話か?
■ 産総研:簡便な方法で酸化タングステンナノチューブの合成に成功 2008-8-4
WO3のさらなる高効率化。
■ 産総研:室内照明で働く可視光応答性酸化タングステン光触媒の開発 2008-7-9
■ 産総研:可視光で水を水素と酸素に分解 2001-12-6
世界初、可視光で水を水素と酸素に一段で分解できる光触媒。
■ 物材研:高活性光触媒材料(リン酸銀:Ag3PO4)を発見 2010-6-7
水素は発生できてない。
■ DOMEN-KUBOTA LAB.
堂免氏らの研究室。
■ 水素製造用光触媒チップ(PDF)
つまるところ、可視光→太陽電池→電気分解?

【 勉強になるサイト 】

■ 光触媒の基礎知識
■ サトシンの光触媒のページ
■ タンタルの酸化物・窒化物
タンタル加工屋さんの呟き。

 

浜松基地で航空祭(エアフェスタ浜松)が行われた。昨年は米・サンダーバーズが飛来し、金曜練習・土曜開催という変則スケジュールだったが、今年は従来通りの日曜開催。ブルーインパルスも飛んだ。昨年は雨に祟られたが、今年はとりあえず降らないでいてくれた。
その北方にある小高い三岳(みたけ)山(466.8)から眺めてみた。

三嶽神社への道 三岳山へは、R257を北上し、県内最後のセブンイレブンがある井伊谷の交差点を右折。道なりに山を登っていくと、集落を過ぎ道が細くなり、やがて左手に三嶽神社への入口がある。右手植林の隙間からは採石跡と立須が見える。
登山道は神社から始まる。

風車1号機のナセル ちなみに、もう少し登って右折すると、浜松風力発電所の1号機に着く。1年余り回り続け、なんとなくナセルが薄汚れて見える。

三嶽神社 三嶽神社は祭だったよう。幟が立ち、帰る頃にはそこそこ人が集まってきていた。

御岳山登山道 三岳山は、最近になってかなり手が入り、道が拡幅された。中腹までは車でいけそうな道も造られている。
険しいところでこの程度。急坂もあるにはあるが、神社からは標高差100m余。「大きな丘」のようなもの。

三岳山山頂 山頂はちょっとした広場になっている。山城の説明や三角点、記念碑、風景説明板などがある。おおむね南西から北東に眺望がある。神社からは15分ほど。

着いたときには、浜北の自然観察会(?)とかいう子連れの団体が昼食中だった。滝沢展望台から歩いてきたと言う。ブルーインパルスを気にする人もいたが、記念撮影をして下山していった。

結実し始めたネナシカズラ 山頂には、ネジキ(?)に絡んだネナシカズラがあった。平地ではまだ咲いているが、ここではすでに結実している。
三岳山山頂パノラマ
山頂からのパノラマ。

右手に浜名湖、中央右より、水平線よりちょこんと飛び出しているのがアクトタワー、その間に自衛隊浜松基地。左に目をやると天竜川、エコパなども見えたが写真では判らない。晴れていれば、太平洋に浮かぶ艦船も見える。風車の脇にあるのは第二東名。その右あたりが立須。左端の開けたあたりが来た道で、晴れていれば富士山も見えると思われる。

上向き空中開花&スタークロス 浜松基地のプログラムでは13時からになっていたはずだが、結局飛び始めたのは13:30。白のスモークしか吐かないので、曇天が背景ではちょっと辛い。垂直系のいくつかが判別できた程度。演目は判らないが、浜名湖上からスモークを吐きながら、地面すれすれに飛んだりもしていた。毎年、ハートを射抜く「バーティカルキューピッド」はやっていたはずだが、やらなかったのか見えなかっただけなのか、今回は観られなかった。

画像は、上向き空中開花+スタークロス。頑張って画像処理したが、スモークを浮き上がらせるのは難しい。
演目については、「The Blue Impulse - 4th wing 11sq」サイトが非常に詳しい。

風車と第二東名と立須 立須に人影 立須の人影はなくなった
実は、三岳に登ろうか立須にしようか迷っていた。しばらく登ってないので三岳にしたが、同じ目的だと考えることは似てくるようだ。
風車の右に第二東名、さらに右の岩が立須。強拡大して見ると、黄色っぽい服の人影が見える。そして演技終了後には消えていた。

 

およそ3年前、サンポールで金属メッキの実験をした。真鍮片に銅、および銅箔(プリント基板)に金を、サンポール(9.5%塩酸)内で電解メッキをする。
室内常温でほったらかしにしてあったそれを、あらためて見てみた。

真鍮片の銅メッキ 左が先日カタバミで再生した銅貨(ギザ10)で、右が銅メッキをした真鍮片。真鍮片の半分は、サンポールで磨いてある。
なお、諸事情により、色は判るように一部マスクをかけてある。

銅メッキは、予想通りにすぐに反応が現れ、きれいにメッキができた。現状は、ところどころぽつぽつと錆が出て、全体も銅貨に似たくすみ方。多少の金属光沢は維持している。
両者を比べると、磨いたところもそうでないところも、色合いがメッキの方が赤っぽい。カタバミ磨きは4ヶ月前なので、こちらもサンポールで磨きなおしてみたが、やはりメッキの方が赤い。下地のせいだろうか。

メッキはゆっくりやった方が綺麗に仕上がるという。いずれ、ゆっくりじっくり厚いメッキを試してみたい。


銅箔の金メッキ1 金メッキは一筋縄ではいかなかった。電源をつないでもしばらくは反応なし。泡が出始めても金メッキらしい姿はなし。電極をほとんどくっつけて、できた真っ黒なそれを磨いても、なんとなく金色っぽいだけ。カードエッジコネクタに挿したら元の木阿弥。
やっきりこいたので窓際に放置しておいた。真夏以外は直射が差し、時に雨に濡れ、埃をかぶり、銅箔はまっ黒。

左の茶色っぽい長片は、撮影前にひっくり返したもの。雰囲気に暴露されてなかっただけ、銅色が残る。右の短い2枚が、金メッキしたつもりのプリント基板。端の方がなんとなく黄色い。

銅箔の金メッキ2 光線の具合を加減すると金属光沢が判る。埃を拭き取り、サンポールで磨いてみると……金メッキが確認できた。

埃をかぶった画像では、右から2枚目も「黄色」が確認できる。磨いたこの画像ではよく判らないが、肉眼ではこちらもうっすら金メッキされた様子が確認できる。
カードエッジコネクタに挿して、メッキが取れてしまったように見えたのは、おそらくコネクタ側の汚れが付いたのを誤認したと思われる。

銅箔の金メッキ3

神々しい。


金サンポール溶液
金サンポール溶液沈殿物
メッキに使った溶液も観察してみた。

当初は、黄色系を思わせる沈殿があり、攪拌すると溶けて(拡散して?)緑色が薄くなった。しばらくすると元に戻った。
現在の溶液は、ちょうどその薄い緑。見た目は色つきの透明だが、チンダル現象が見られることから、年月を経ると比重の近い「何か」が拡散して安定してしまうよう。ちなみに、銅メッキに使った溶液やサンポールそのものは、濃い緑色のままで変化はない。したがって、金の溶解に関係する「何か」ではある。
沈殿物もわずかに存在し色は薄茶色。攪拌しても、溶ける様子がないばかりか舞い上がりもせず、底にしっかり溜まったまま。かなり比重が大きいようで、金もしくは相当する比重を持つ化合物の粒子ではないかと思う。
pHは相変わらず高い酸性を示す。試験紙しか持ってないので、塩素の影響で正確には分からない。


端子を一様にきれいに金メッキする、というには程遠いが、塩酸内で電極を至近距離において電流を流せば、金は溶け金メッキができることは判った。

銅地に直に金メッキをすると、拡散してメッキでなくなってしまう、と聞いたことがある。それを防ぐには、下地にニッケルメッキを施す。2枚目はその影響もあるのかもしれない。ただ、金メッキに十分な厚さがあれば、ぞんざいに扱っても不具合もなく維持できそう。
ちなみにニッケルメッキは、硫酸ニッケル水溶液で電解メッキができるらしい。かつてサンハヤトから溶液(製品安全データシートPDF)やキットが販売されていた。

 

左ハツタケ、右アカハツ 今年は5日ごろに生えてきたハツタケとアカハツ。野に置けば痛んでしまうので、とりあえず採るだけ採っておいた。
猛暑だなんだ言っても、結局昨年より5日ほど早かった。チチアワタケもほぼ昨年通り先月末に出たが、処分に困るので採るのはやめた。1週間ほどで土に還った模様。

傘が濃い目の色で環紋がはっきりし、ヒダが紫色のがハツタケ。環紋が目立たずオレンジ系なのがアカハツ。どちらも傷口は緑青色に変わる。
食味は変わらないので、ハツタケもアカハツも一緒くたに扱う。



ハツタケを茹でる とりあえず吸い物にしてみた。
水300ccにハツタケ標準大を3個。めんつゆの素小さじ2、卵1個。
ハツタケは細めに切り、数分茹でる。火が通り、湯に色が出てくる。めんつゆを入れて味を見、最後に溶き卵を入れて軽く箸で回して火を止める。三つ葉なりネギなり散らせば、それっぽくなる。

写真は茹でている最中。
環紋は消えるものの、ヒダの紫やオレンジは残る。歯ざわりはジャキジャキして脆い感じなので、細めに切って正解。めんつゆは鰹ダシが強く、干しシイタケで何とか戦えるレベル。ハツタケでは風味は負けてしまう。ハツタケを活かす目的としては失敗。


ハツタケご飯 そして今年もハツタケの炊き込み。
昨年は、醤油で色、香り、味が負けてしまったように感じたので、今年は調味料は塩に変更。また、味がより分かるように、副材料は一切やめた。
ちなみに塩分換算では、醤油6g(小さじ1)≒塩1g(小さじ1/5)らしい。なお容積重量の関係として、大さじ1=小さじ3、塩(小さじ1)≒水(小さじ1)=5g(5ml)、というのは基本。
レシピは以下のとおり。分量は、キノコが150gしかなかったので、それに合わせた。

材料:
米……1合半
ハツタケ類……150g
酒……大さじ1.5
塩……小さじ1

米を研ぎ、給水させておく。ハツタケは歯ざわりは楽しめないので、細かめにしゃくしゃくと刻んでしまう。ちなみにキノコ類は一般には洗わずに使うが、ハツタケは水を吸いにくいのでざぶざぶ洗っていい。酒と塩を米に合わせ、水量を調節したらキノコを投入。そのまま「炊き込みモード」で炊飯。
長時間の加熱のためか、柄などにわずかにオレンジ色が確認できる程度で、彩りは楽しめなかった。塩具合はちょうど良い。醤油は入れてないのに、やや黒ずんだ。お焦げもある。香りは程よいキノコ臭。

これがハツタケの香り、これがハツタケの味、という主張はないが、普通に美味しくいただけた。

 

パナソニックが、炭素基板上に窒化ガリウム(GaN)薄膜を作る基礎技術を開発した、という記事があった(10/4付日経新聞朝刊11面)。
青色LEDなどに使われるGaNは、現在はサファイア基板を使っている。せいぜい6インチ(15cm)までだが、この技術を使えば1m角の大判の製造も可能で、コストも1/10に下がるという。10数mm角での試作が成功しており、5年以内の実用化を目指す。

調べてみると、Tech-On! ※の9/17付の記事 ※がそれのよう。
今までとの大きな違いは、基板にグラファイトを使うこと。これは「有機ポリマー焼結グラファイトシート」といい、樹脂フィルムを無酸素下3000℃で焼結したもの。厚さは25~100μm。特殊な「炭」であり、炭素原子が6角形に並んで平らな面状になり、それが積層した形になる。
基板の表面をプラズマで粗し、そこに10~20nm厚の窒化アルミニウム(AlN)層を生成、その上にGaN結晶膜を作った。

この技術、パナソニックの開発かというとそうでもなく、2008年2月には東大らのグループが発表 ※している。パナソニックは、プラズマ処理の追加とそれによる品質改善のメカニズムの解明が発見であるとしている。



ちなみにGaNの下地にAlNを使う、というのも新しい話ではなく、青色LED開発初期から使われた手法らしい。
青色LED開発者らに贈られた武田賞の受賞内容(PDF版)の解説が読みやすい。

一般的には、青色LEDは中村氏が発明したと言われるが、実用化、商品化したと言う方が正しいのかもしれない。多くの研究者が「できるはずなのにできなかった」理由を突き詰め、改善し、製品化に適した手法を開発していった功績は「発明」にも匹敵するが。そんな歴史が解りやすく書かれている。



ここではサポート役のAlN自体も発光素子になる。210nmという非常に短い波長の紫外線LEDを、NTTが2006年に発表している。(ニュースリリース/Tech-On! 記事 ※/Google)
空気中では200nmより短い波長は吸収されてしまうため、普通に扱えるもっとも短い波長が出せたことになる。光エネルギーは周波数に比例するので、波長が短いほど力技がこなせるようになる。ダイオキシンなど有害物質の分解、といった応用が見込まれるとのこと。

紫外線は、怪しすぎる水虫治療機やUVEP-ROMの消去などに、殺菌灯の254nmが使われている。UV-C(200~280nm)とも呼ばれ、AlN発光はこのグループになる。生物にも攻撃性が強く危険。宇宙からのこの光は、オゾン層によってシャットアウトされている。
日焼けを起こす紫外線は、UV-B(280~315nm)やUV-A(315~380nm)と呼ばれる。ケミカルランプやブラックライトは、この範疇の352nmが使われている。


※ Tech-On!のページは、無料会員登録&ログインが必要

 

日曜に浜松市最高峰、中ノ尾根山(2296.4m)へ登ってみた。遠州地方での最高点と言う場合もある。
ちなみに、かつては浜松風力発電所9号機脇の394.1mが最高点だった。

R152を北上、水窪市街へ向かう。土産物店「国盗り」などを横目に、初めの信号を右折して水窪ダム方面へ進む。ちなみにこの土産物屋、早朝夕方には閉まっているので、利用する機会があまりない。せめて18時ぐらいまで開いていれば……
右手に水窪川を見ながらしばらく走り、卜字路は直進。ダムへはここを右折する。
山王峡温泉の脇を通りさらに北上。温泉のあたりだけ川の東岸を走る。水窪川もだいぶ細くなり、大きな岩がゴロゴロとし始める。やがて逆卜字路に着く。左折で草木トンネル方面、直進で白倉林道になる。


白倉林道ゲート 白倉林道は、しばらくは舗装路が続く。バスの終点、大嵐(おおぞれ)を過ぎ、三叉路の向こうからダートになる。20分ほど走ると通行止めゲートに着く。手前に広場があり駐車できる。水窪市街からは所要45分。
泊まりの渓流釣りらしき人たちが、火を起こしていた。

中ノ尾根山登山口は、このゲートからさらに9kmあまり林道を行った先。工事車両以外は入れないので、普通は歩くしかない。往復18kmの林道歩きは堪えるので、自転車を持っていくことにした。ちなみに原付きを持ち込んだ釣り人もいた。
標高差600m強。平地以外は曳いて歩くことになり、徒歩と変わらない速度になってしまった。


ヤマブドウ まだ日は低く、朝日に照らされた羽虫(?)の舞が幻想的。紅葉にはまだ早く、目立ったところでフジアザミが咲いていたぐらい。ヌルデの実を舐めながら林道を行く。

西俣沢にかかる白倉橋付近から、ヤマブドウが非常に多くなる。平地では、川原を埋め尽くすのはクズと決まっているが、ここではヤマブドウとサルナシが競うようにはびこっている。
ヤマブドウは、よく実ったものでは、房の大きさ、粒の大きさはデラウェア並。ただ、柄は太く、皮は厚く、種は大きい。甘みはあるが酸味が強い。


白倉林道最奥部広場
3時間かけて9kmあまり先の最奥部へたどり着く。二十一林班休憩所とあるトタン小屋があり、かなりの広場になっている。遠景はほとんど見えないが、周囲の山並みが一望できる。小屋の脇に登山口の標識があり、申し訳程度の山道が始まっている。
写真右端の青い小屋が休憩所、その脇が来た道。白い傾いた立て札は、浜松北高による登山口案内板で、そこから登る。画角は、山が間近な北面を除くおよそ300°。

中ノ尾根山登山道1 スーパー林道絡みの整備された山とはうって変わって、これが最高峰へ続く道なのかと心配になる心細い道。

よく見ると、針葉樹の林だが、植林ではないモミツガ類の自然林。そして下草はササ。標高はすでに1500m。竜頭山やら常光寺山やら野鳥の森やらより高くに来ている。そのへんの裏山とは、ちょっと毛色が違う雰囲気。


中ノ尾根山登山道2 そして、道がなくなる(苦笑)。


中ノ尾根山登山道3 どうやら、登山道に沿って大木が倒れたようで、これといった踏み跡も見られず、適当に見当をつけて迂回。さっそく背丈超のササ藪を漕ぐ。


中ノ尾根山登山道4 中ノ尾根山登山道5 中ノ尾根山登山道6 いきなりの試練の後は、歩きやすい道が続く。踏み跡がばらけるところもあるが、緩い尾根を歩いているので迷うことはない。


中ノ尾根山登山道7 高度が上がってくると再び試練。道がほとんど判らないササ原歩きになる。

左の木の左の、わずかな凹みが道。そしてこの崩落地ギリギリにずっと続く。
踏み跡を無視して、あえてササの海に飛び込んでいった方が安全なところもある。

標高が上がるにつれ、せいぜい膝丈だったササが背丈を越えてくる。気付くと、衣服が濡れている。午前中は青空すら見えたのに崩れてきたよう。ササに露がついている。


トリカブト 途中、巨岩に出会う。迂回路にはトリカブトが群生していた。開花~若実といった段階。
延々ササを掻き分けているなかで、一息つける深青。

花の終わったツルアジサイや、赤い実をたわわにつけたナナカマドも見られた。モミツガ類と足元のササ、それ以外で見るものはこれぐらい。
キノコはそこそこあったが、食として判ったのは、ヌメリイグチとカノシタ程度。


中ノ尾根山登山道8 見えるのが2214mのピークらしい。登山道はここへ向かっている。
ほとんどずっと藪こぎ状態。


中ノ尾根山登山道9 2214へ行く途中に小さな案内板があり、中ノ尾根山山頂へは左手に分岐する。
小さな看板と、ぽつりぽつり見かける赤リボンだけが頼り。


中ノ尾根山登山道10 2214から中ノ尾根山までは、広大なゆるい鞍部。それをだいぶ登ったところから2214を振り返る。半分雲に隠れたのがそれ。
延々とひたすらにササ原。背丈を越えることはなく、見通しが利くのがせめてもの救い。何度も隠された倒木に躓き、ササに埋もれる。


中ノ尾根山登山道11 鞍部を上りきり、再び林に入って東よりに進路が変わると山頂。
なだらか過ぎて、リボンや案内板がないと山頂が判らない。


中ノ尾根山山頂
山頂360°パノラマ。眺望なし。右端が来た道。案内板のほか、多くの登頂記念札が取り付けられている。
東方へ向かえば、川根本町の合地(がっち)山へ行けるというが、よく分からない。北方へは、ピーク(2251m:ヨモギ沢の頭)を一つ超えて浜松市・飯田市・川根本町にかかる三又山へ行ける。それらしき道はあった。

登りは、昼食20分を挟んで所要3時間。下りは、間違えて西方の尾根を下ってしまい、それこそササに埋もれながら正規ルートを探すへまをやらかして、結局2時間20分。登山口に着く頃には、薄暗く雨も降っていた。ずぶ濡れのまま自転車でひたすら下る。駐車場まで50分。凍えたが、徒歩で帰ることを考えると、文明の利器に救われた感。

この山はハイキングのつもりで来てはいけない。



パノラマ画像を貼る際に生じたGoogleSitesの謎。特に大きな画像は、埋め込み表示ができないことがあった。
その後いろいろ試したところ、8000px×60pxではOK、正方形では3162px角まではOK。埋め込み表示できない画像も、Sites上では閲覧可能。プロバイダなどのWebスペースに置いたものは、大きくても埋め込み表示可能。結論としては、URLに付いていたパラメータ「?attredirects=0」を削除しないで付けておけば良いことが判った。
付けた場合と付けない場合の違い、制限の内容、パラメータの意味などは依然不明。ともかくSitesの仕様のよう。

 


歯に絆創膏のように貼り付けて治療などに使える、そんな薄膜が開発された。(近畿大プレスリリース)
試しに前歯に貼り付けておいたところ、数時間で歯磨きしても取れないほどに一体化してしまった(日経朝刊46面)という。

この薄膜は、近畿大の本津茂樹氏らが開発。歯や骨を構成するハイドロキシアパタイトに、強い紫外線レーザをパルス照射し、食塩結晶上にアパタイトの薄膜結晶を作った。PLD(Pulsed LASER Deposition)法と言う。それを水に浸けて塩を溶かし、薄膜だけを得る。
アパタイトは本来、硬く曲げることは困難だが、この「極薄アパタイトシート」は20μm以下と薄いため曲げることができる。薄膜の基板形状次第でさまざまな形の生成ができ、ドーム状なども可能。透明であり着色もできる。

歯に貼りつけて唾液が存在すれば一体化する。コーティングとして使えるため、知覚過敏の緩和、虫歯予防、磨り減った歯の再生、より健全なホワイトニング、同効果の持続性向上などの応用が考えられる。大阪歯科大の吉川一志氏らとともに、これら研究を進め、企業とも協力して5年以内の実用化を目指す。

 

NHKスペシャルでiPS細胞ネタをやっていた。

ノーベル賞候補の呼び声高い山中伸弥氏らが作り出したiPS(induced pluripotent stem)細胞は、胚性幹細胞・ES(Embryonic stem)細胞に似た、人工多能性幹細胞である。体細胞に複数の遺伝子を導入することで作出した。ここから個体を発生させることはできないものの、さまざまな細胞に分化させることができる。
患者の細胞から作成するため、患者に戻しても拒否反応はおきない。免疫抑制の不要な移植医療が行えるかもしれない、ということがよく言われていた。また患者のコピーであるため、病態解明や薬剤に対する反応など、本人で行うのが難しい試験をこれで行うことも考えられる。iPS化は、細胞を生まれたばかりのまっさらに近い状態に移行させることから、体の組織を大規模に復活させるような研究が進むかもしれない。
一方で、いままで夢物語であったような倫理にも絡む問題も起こりうる。すでに原始生殖細胞に分化させることが実現しており、同性間の子どもができる可能性がある。他の動物で人の移植臓器を作るには、ヒトと他の動物とのキメラを作ると思われる。すでに、膵臓ができないノックアウトマウスにラットのiPS細胞を導入した例がある。



日経新聞9月20日付朝刊11面に、癌の免疫療法に関する記事があった。
癌細胞の持つ抗原などを投与し、それに対応するリンパ球を増やすことで、自らの免疫機構により癌を攻撃する治療。

山梨大学の河野浩二氏、東京大学医科学研究所の中村裕輔氏らは、食道癌にある抗原に似せたペプチド3種を開発。それらを投与することで、対応するリンパ球が生成され、臨床試験では一部で改善が見られた。
大阪大学の杉山治夫氏と東京慈恵医科大学の研究チームらは、多くの癌に共通するペプチドの投与と抗癌剤を併用。臨床試験で生存期間の延長など効果が見られた。
大阪大学の西川博嘉氏と京都大学、三重大学などの研究チームは、癌細胞が身を守るために引き寄せる「制御性T細胞」の働きを抑える2種類の抗体を投与。ネズミでの実験では癌が治癒した。



日経新聞9月16日付朝刊38面に、癌細胞を攻撃する新しいメカニズムを見つけた、という記事があった。9月15日付で写真付きのプレスリリースがある。
マウスなどでの実験に取り組み、5年後の臨床試験を目指すという。

林原生物化学研究所が発見したのは、HOZOTと呼ばれる免疫細胞のふるまい。この細胞は、臍帯血に含まれる白血球を培養して得た。
癌細胞と混ぜると、HOZOTは細胞ごと癌細胞に入り込む。そして細胞を傷つける膜を壊して、自らは死んで拡散、それによって癌細胞も死ぬ、というもの。抗癌剤を直接送り届ける手段としても使える可能性がある。

 

登山口から振り返る シルバーウィーク2日目。麻布山を散歩してきた。
登山口は、水窪ダムから登ってきても、山住神社方面から北上しても大差ない。スーパー林道のカーブが大きく拡幅され、東屋、トイレ、駐車場など、至れり尽くせりで完備されている。トチノキが植わっているが、今年の結実は確認できなかった。

祠 登り初めに小ピークが2つあり、祠を拝んだあとは長い長い森歩きになる。ほとんど眺望はないが、バラ谷の頭方面が見えるところがある。道は整備され、東屋が山頂過ぎまでに3軒も建つ。


マイタケの落とし物 去年のちょうど今頃登った際には、天然マイタケが生えていた。マイタケは何をやっても美味いので、ちょっとだけ期待をしながら出かける。しかし祠を過ぎたところで期待は打ち砕かれた。一抱えに余るほどのマイタケの包み。その先には、選別した残骸が散在。おそらくフォレスターの3人組みだろう。

カラカサタケ
マスタケ
結局収穫は、カラカサタケと小さなマスタケをひとつづつ。

帰宅後、オリーブオイルで炒めて塩を振ってみた。炒めている最中から良いキノコ臭がする。カラカサタケは、傘は縮んでしまい肉厚感もないが美味い。柄は中空で繊維質だが、口当たりは特に悪くはなかった。動くツバは傘に同じ。
マスタケはスライスして炒めたが、特段の味、香りは感じられず。ただし、鮮やかなオレンジ色は褪せず、歯ごたえも良い。食材の一つとしては十分使える。


ギンリョウソウ 道脇にはギンリョウソウ。

森の中では、その他キノコも多数。
ヤギタケ?(ヒダは密) 不明 不明 シロテングタケ 不明(ツボあり) イグチ? フジウスタケ キホウキタケ?

シーボルトミミズ? 伸び切ったところではあるが、迫力のあるサイズのシーボルトミミズ(?)。40cm超。

ヒメシャラの瘤 道脇のヒメシャラには、妊娠したかのような大きな瘤。
ヒメシャラのコブを画像検索すると、かなり有名らしい屋久島のものが多く掛かる。そんな中この瘤をネタに書いているブログ記事も発見。


麻布山ガレ場からの眺望 麻布登山では、頂上前のガレ場が唯一の眺望のある場所。そこからぐるっと撮り、かのツールでパノラマ化してみた。

画像ファイルはGoogleSitesに置いてあるが、オリジナルサイズではリンクが正常にできなかった。
Sites上からは普通にアクセスできるが、埋め込みリンクからは「そのページはない」と言われてしまう。8152px×1259px、1MB強。圧縮をきつくしてファイルサイズ1MBを切ってもダメ。画像サイズを50%まで縮めたら通った。
謎がまた一つ増えてしまった。


倒木帯 麻布神社奥宮跡地 再び森に入り、倒木帯を歩く。やがて麻布神社奥宮跡地に着く。
昭和39年9月の台風で大破、再建容易ならぬということで、別に合祀し遷座祭を行い、41年9月に石碑を建ったとのこと。


左手に廃屋 廃屋 さらに進むと、倒壊した作業小屋の廃屋がある。小屋左側を奥へ水窪ダムへ下る道があり、赤リボンが続く。


麻布山山頂 最後の東屋 さらに進み、少し高度を上げていくと三叉路に着き、左側にすぐ山頂がある。三角点と各山岳会の誇らしげな看板がたくさん掛かっている。
眺望はなく、周辺は苔むしている。以前登ったときには、2つほどブナシメジを見つけた。
さらに進むと3軒目、最後の東屋がある。その脇にはキツネタケ類が生える。その先は前黒法師山へ続く。


遭難者:鈴木栄治さん あちこちで見かけた遭難者、鈴木栄治さん捜索の貼り紙。10月14日ということは今年ではない。
最近聞いたニュースは、4日ぶりに救出という話で名前も違う。まだ見つかってないのだろうか。


2013/1/7追記:

山に登ったこともあって、いろいろなルートを物色していたところ、遭難者の関係記事がいくつか見つかった。

上記の救出された件は、前黒法師山へ日帰りの予定が、どう迷ったかバラ谷を超え黒法師岳へ向かう稜線で発見されたらしい。雨辰さんのブログで触れている。

写真の鈴木さんは、状況は厳しそう。甥御さんのブログと思われるものがあった。行方不明からひと月ほど後の記事。
また、別のブログの2011年4月のコメントには、犬連れで捜索している人が居た、とのこと。

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